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【ケータイラボ】iPhoneのライバル 新時代のインターフェイス搭載 ドコモ「HT1100」

NTTドコモは、新インターフェイス「TouchFLO」を搭載し、片手だけで操作が可能なHTC社製Windowsケータイ「HT1100」の発売を6月12日より開始した。



HT1100は法人だけでなく個人向けにも提供される端末だが、内線電話の置き換え機能をサポートしているF1100よりもエンタテイメント機能が充実している端末だ。特に「TouchFLO」は、海外でもアップルのiPhoneに対抗する機能として注目されている。



iPhone 3Gはソフトバンクモバイルより7月11日より発売されることが発表されたたが、ドコモは一足先にiPhoneに対抗するHT1100を市場に投入する。「TouchFLO」はタッチパネル液晶の画面を指でなぞることで3D画面のメニューを操作できるだけでなく、画面のスクロールや画像の拡大・縮小といったズーム機能も利用できる新世代のインターフェイスだ。

HT1100 クローズHT1100 オープン 




■HT1100は小型でシンプル

HT1100は、OSにWindows Mobile 6 Professionalを採用。スライド式ダイヤルキーボードを内蔵することで、通常のケータイと同サイズの高さ107mm×幅55mm×厚さ16.5mm、重さ約120gというコンパクトボディを実現した。

HT1100 クローズHT1100 オープン




液晶サイズは、2.6インチ、320×240ドット。内蔵のキーボードは縦方向のスライド式で、開閉時のがたつきもなく動きはなめらかで軽快だ。片手でも十分に開閉することができる。

HT1100 クローズ左からHT1100 クローズ右から




HT1100 オープン左からHT1100 オープン右から




■キーボード

本体部には、十字カーソルキーと通話とキャンセルキーのみというシンプルなレイアウトだ。スライドキーボードは一般のケータイと同じダイヤルキーで、左にスタートメニュー、メール、右にキャンセルキー、IEキーが追加されている。

HT1100 前面HT1100 キーボード




■側面

側面はブルーのラインが入っているクールなデザイン。左側面には上下キー。右側面にはカメラボタンと電源スイッチを備える。

左側面右側面




■背面とMicroSD

背面には、約 200万画素のカメラ。左側面下にはMicroSDスロットを備える。

背面MicroSDスロット




■バッテリーとSIM

背面は全面がカバーとなっており、押しながら上側に押し上げると取り外すことができる。バッテリーを外して右側のブルーカバーを開けたところにSIMスロットがある。SIMはプッシュロック式だ。

バッテリーSIMスロット




■底部とスタイラス

底部のカバーを開けるとminiUSB端子が顔を出す。海外では端子カバーがないモデルが多いのだが、HT1100は国内ユーザーのニーズに配慮したドコモからの要望でカバーがつけられているそうだ。

底部コネクタスタイラス




■H1100画面

TODAY画面とスタート画面

TODAY画面スタート画面




TODAY画面の中央に並ぶ4つのアイコンには、ホーム、ランチャー、サウンド設定といった操作が行える。

ランチャー画面サウンド画面




■「TouchFLO」

HT1100の特徴である「TouchFLO」の操作は、画面下から画面を押しつけるようにしっかりと指を上に動かすと下から3Dメニュー画面が現れる。さらに指を左右に動かすと3D表示の立体メニューが回転して画面が切り替わる。指の動かし方には多少コツは必要だが、一度慣れてしまえば確実に操作できる。

下から上になぞるとメニューが現れる左右に動かすと3D画面が回転して切り替わる左右に動かすと3D画面が回転して切り替わる




■一足早く、iPhone対抗機種が登場

「TouchFLO」は、画面タッチ操作を片手で行えるインターフェイスをWindowsケータイに追加する機能だ。これまでタッチパネルでの操作は、指やスタイラスを使うために本体を保持する手と画面で操作する手、すなわち両手が必要だった。このため、一般のケータイのように移動中に利用では機動性が損なわれていた。しかし「TouchFLO」による操作では、頻繁に利用するメニュー操作やブラウザ、画像閲覧といいった機能は、ほぼ保持している片手で行うことが可能なため、移動中でも快適な操作が可能となっている。



HT1100同様に画面をなぞるインターフェイスで人気のiPhoneは、ソフトバンクモバイルから発売することが決まったが、ドコモは一足早くHT1100を投入し、iPhone 3Gを迎え撃つことになる。



HT1100 - NTTドコモ



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【ケータイラボ】よりケータイらしく!ドコモのスマートフォン開発者に聞く「F1100」の魅力とその戦略

株式会社ドコモが2008年3月17日に発売したスマートフォン「F1100」は、最大3.6MbpsのHSDPA通信サービスに対応した個人向けのWindowsケータイ(スマートフォン)だ。ドコモの端末としては初めてOSにWindows Mobile 6 Standardを採用している。



モバイル好きの人の中には、ほかのキャリアのようにパソコンと同じQWERTY配列のキーボードを採用しなかったことや他社のスマートフォンとの差別化など、ドコモの戦略が気になっている人も多いだろう。



そこで今回は、F1100の開発担当者であるNTTドコモ 鍋谷大介氏に開発までの経緯と同社のスマートフォン戦略についてうかがってみた。


■ケータイの使いやすさにWindowsのパワーをプラス

編集部:最初に開発の経緯からお聞かせいただけますでしょうか?

鍋谷氏:F1100は、どちらかというと法人向けの端末として企画がはじまりました。法人向けの機能がどこにあるのかというと、ひとつは弊社で無線LANを利用した内線システム「PASSAGE DUPLE(パッセージ・デュプレ)」を提供しておりますが、このシステムに対応する端末を開発しようという話から企画が持ち上がりました。



一般のコンシューマー向けには出荷しておりませんが、PASSAGE DUPLE対応の端末としてはNEC社製「N900iL」「N902iL」を出しております。これらの端末はiモードベースの端末ですので、(新しい企画の端末は)OSにWindowsベースのWindows Mobile 6 Standardを採用し、アプリケーションのカスタマイズ性を高めた端末にしょうという話が開発の発端でした。



編集部:内線電話というと、スマートフォンに詳しくない人も使うことになるかと思うのですが……。

鍋谷氏:はい。内線で使うFOMAですので、既存のスマートフォンのユーザー層よりも幅広いユーザーが使うことになります。会社に置いてあって普通の人が電話に出なければいけませんから、『いかに使い勝手を普通のFOMA端末に近づけるか』ということをポイントとして開発を進めてまいりました。



編集部:そのポイントはF1100のどういうところに見られますでしょうか。

鍋谷氏:画面を見ていただくとわかると思いますが、「○件の不在着信あり」ですとか、「マナーモード」ですとか、F1100にはFOMAと同じアイコンが並んでいます。Windows Mobileの標準画面ではなく、よりケータイに近づけた画面にしております。加えて内線の電話機ですので電話が圧倒的に掛けやすいテンキーを採用しました。

画面1 F1100独自の待受画面画面2 F1100独自のメニュー画面
画面1 F1100独自の待受画面画面2 F1100独自のメニュー画面

あとは「いかにコンパクトにするか」に注力しました。実際に端末を持っていただけるとおわかりになるかと思いますが、けっこう本体の幅が狭くて持ちやすいデザインとなっております。これも普通に電話として使っていただくための工夫となっております。



編集部:N900iLとN902iLは両端末とも二つ折りのタイプですが、F1100はスライドタイプなんですね。御社の富士通製端末としても、スライドタイプの端末としては初めての端末になると記憶しておりましたが……。

鍋谷氏:そうですね。内線電話の場合、なるべく素早く電話に出る必要がありますが、二つ折りのタイプに比べて外に出ている画面が大きい為、誰から電話が掛かってきたのかがわかりやすいです。。また、クレードルに置いておくと、本体を素早く充電もできますし、電話がかかってきた場合、本体を持ち上げるだけで通話を始めることができます。



編集部:ほかにもF1100の特徴的なポイントはありますか。

鍋谷氏:そうですね。もうひとつの特徴ですが、十字キーの上に4つの「ワンタッチキー」を備え、アプリケーションの起動や電話の発信などを割り当てることができます。オフィスで使用される電話機では、保留や転送の機能が備わっていると思いますが、F1100ではワンタッチキーと画面の表示を組み合わせて保留や転送の機能を使っていただくことができます。



内線電話でのアクションを考えると、電話に出るときにはクレードルからF1100を持ち上げていただき、電話に出ないときにはワンタッチキーを押していただくということから、スライド(キーボード)が一番ベストの形状ではないかと思います。

写真1 十字キーの上に4つの「ワンタッチキー」を備える
写真1 十字キーの上に4つの「ワンタッチキー」を備える

編集部:4つのワンタッチキーは、とても便利なキーですね。

鍋谷氏:ワンタッチキーは内線以外の機能も入れることができまして、最大3パターンまで対応できます。たとえば電話帳に入っている個別のデータを割り当てることができますので、弊社の「らくらくホン」で用意された3つのワンプッシュボタンのようにワンプッシュで電話を掛けることができます。



そのほかにも端末内のアプリケーションも割り当てることができまして、一発でアプリケーションを起動したりすることが可能です。自宅ではスケジュールやメール、会社では保留や転送、外出先では会社や仲間の携帯電話などといったように、自分の生活スタイルにあわせて機能をカスタマイズできます。F1100は法人向け(を想定した)端末だと申しましたが、このワンタッチキーはコンシューマーにも受け入れられる機能だと思っております。



編集部:F1100の特徴的なソフトウェアはございますか。

鍋谷氏:そうですね。富士通製の端末ということもあり、F1100は指紋認証の機能を備えております。まず端末を持ち替えることなく、指紋認証が行えます。指紋認証は数字を入れるよりも簡単ですし、セキュリティも高められます。



指紋認証と関連した機能ですが、インターネットではブラウザの中でパスワードを入力しばければならない場面があります。F1100には、パスワード管理に便利な「パスワードマネージャ」が備わっており、あらかじめパスワードを登録しておけば、パスワードボタンを押してから指紋認証を行うだけで、ブラウザ内でパスワードを自動入力できます。



編集部:開発にあたり一番苦労された点はどこにありますか。

鍋谷氏:F1100は富士通製の端末ですので、海外のメーカーとは違い日本のカルチャーを理解していただくという障壁は低かったのですが、ケータイらしい待受画面ですとか、ケータイらしい使い勝手を実現することでした。今となっては良い思い出かもしれませんが、富士通さんやマイクロソフトさんと3社での調整にけっこう時間が掛かったことですね。

写真2 右側面には、PASSWORDボタンが用意されている写真3 PASSWORDボタンを押してから指紋認証を行うと、自動的にパスワードが入る
写真2 右側面には、PASSWORDボタンが用意されている写真3 PASSWORDボタンを押してから指紋認証を行うと、自動的にパスワードが入る



■スマートフォン戦略とHTC1100との差別化

編集部:ほかのキャリアさんもスマートフォンを提供されてますが、サービス面でのドコモ独自のサービスはありますが。

鍋谷氏:そうですね。ひとつはパケット料金が定額になる「Biz・ホーダイ」を提供している点と、ネットワークを含めた使い勝手が他社よりは優れているのではないかと考えております。通信エリアも広いですし、HSDPAによる高速通信もサポートしております。



またFOMA専用のプロバイダサービス「mopera U」を利用していただければ、Web圧縮やパケットフィルタリングなど、モバイルで使うと嬉しい機能もあらかじめ用意されております。ウィルスチェックや有害サイトのブロックなどの機能も利用できるセキュリティパック、公衆無線LANと組み合わせたプランもありますので、F1100と組み合わせていただくことでより便利に使うことができます。

写真4 スマートフォン戦略について語る、鍋谷大介氏
写真4 スマートフォン戦略について語る、鍋谷大介氏

編集部:ところで、こらから発売予定のHT1100とは、どのように差別化されているのですか。

鍋谷氏:先ほど申し上げたようにF1100はオフィス内の内線電話の代わりに使用したり、無線LAN機能を利用できます。HTC1100のほうはジェスチャーでケータイを操作できる「TouchFLO」などの面白い機能があり、新しい使い勝手に興味を持っておられる人にも魅力を感じていただける端末となっておりますので、同じWindowsケータイでも使い方はまるで違うかと思います。



編集部:本日はお忙しい中、取材に応じていただきましてありがとうございました。



F1100は、ほかのキャリアが出荷しているスマートフォンに比べて、よりケータイらしさを追求したスマートフォンに仕上がっている。「Windowsケータイ」という呼称からも、Windowsパソコンを使いなれている人であれば、自分の好みにカスタマイズして利用できる。また。、iモード以外のパケット通信が定額になる独自サービス「Biz・ホーダイ」も用意されているのも同社の大きな強みといえるだろう。



F1100製品情報

株式会社NTTドコモ





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編集部:関口哲司

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関口哲司

日本大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。理学博士。日本物理学会会員。IT系記事を中心に著書多数。原稿の依頼歓迎。

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ソフトバンクにてPCComputing、PCJapanの編集を経験した後フリーランス・ライターを経て現在に至る。PCハードウェア、Windows使いこなし、イメージングデバイスを語らせたらいつまでも話が止まらないPCヲタ。また早期からユーザー配信サービス(ニコ生、Ust、Justin等)にも注目し特にニコニコ生放送では“囲い厨で弾幕職人”な日々を送っている側面も持つ。IBMにてThinkPadのリペア技術員の経験アリ

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