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【気になるトレンド用語】国民的人気? 今振り返る紅白歌合戦

2008年も幕が開きましたが、年の締めくくりといえば大みそか恒例のNHK紅白歌合戦ですね。昔は一家団らんの恒例行事。また紅白への出場は歌手にとって夢であり故郷へ錦を飾る勲章でもありました。しかし近年、大物歌手の出演辞退や文化人などによる紅白不要発言、視聴率も年々右肩下がりで紅白離れも進んでいます。NHKでも毎年新しい企画を立てて視聴者を呼び戻そうと必死ですが、今回はそんなNHK紅白歌合戦についてみてみましょう。



■紅白歌合戦の歴史

NHK紅白歌合戦(こうはくうたがっせん)とは日本放送協会(NHK)が毎年12月31日(第3回までは1月3日)の夜に生放送する紅白対抗形式の歌番組。通称は「紅白」。会場はNHKホール(1973年から)で開催されるデジタル双方向機能対応番組です。

その年を代表するアーティストが女性は紅組(あかぐみ)、男性は白組に分かれて対抗形式で歌や演奏を披露します。



第1回は、第二次世界大戦終結直後の1945年の大みそかに「紅白音楽試合」というラジオ番組として放送されたのが始まりです。番組は近藤積(つもる)ディレクターの発案で、「剣道の紅白試合」を念頭に、「Speed, Sexuality, Sports」という娯楽の3要素を取り入れた番組として製作されました。音楽試合ということから歌以外の出場者も登場し、木琴、マンドリン、尺八による曲も披露されたそうです。当初は1回だけの放送予定でしたが、あまりの好評から5年後の1951年からタイトルを「紅白歌合戦」と改めて継続され、現在に至っています。



1953年(第3回)では、テレビでの実験放送が実施。それまでの第3回までは正月番組として放送されていましたが、第4回からは12月31日に放送され、以降テレビでの大みそか放送が定着しました。なお、大みそかの収録・生放送を行った理由は当時の年末年始には大みそかしか大規模な会場が開いていなかったことが一因だそうです。また、この第4回から会場に観客を入れての公開放送となりました。



会場は、第3回までは内幸町にあった旧NHK東京放送会館。ラジオ・テレビ同時放送開始の(第4回)以降は東京宝塚劇場や日劇・日比谷公会堂・産経ホール・新宿コマ劇場などを転々としましたが、1973年(第24回)以降に渋谷 NHKホールに固定されて今日に至ります。 なおカラー放送の開始は、1964年(第15回)からとなっています。



視聴率は、1970年代から1980年代前半は脅威的に高く、以後はテレビの音楽番組が減るなど状況もあり、視聴率が大きく落ちてきています。



1980年代に入りますと、紅白は話題を集めにくくなっていました。この時期に最も注目されたものの一つが小林幸子さんの衣装です。小林さんの衣装は1980年代半ばから華々しくなり、1985年(第36回)の「夫婦しぐれ」で十二単、翌1986年(第37回)の「別離(わかれ)」ではクレオパトラの衣装を披露、1991年(第42回)の「冬化粧」では鳥となって飛びました。1990年代に入ると小林さんと美川憲一さんの豪華衣装対決も注目されるようになりました。



1990年代はJ-POPのアーティストが積極的に出演したこともあり視聴率は50%台をキープする安定期となりましたが、2000年代に入るとJ-POPのアーティストも紅白を避けるようになり、視聴率も40%前後へと低下しています。



■人選や曲順はどうなっているのでしょうか?

若手歌手については話題性や社会的影響、ヒット曲の有無によって決められているようですが、ベテラン歌手ではヒット曲の有無は必要ではないようです。これは、年齢性別にかたよらずに指示されている歌手を選出するという紅白歌合戦の特徴によるものでしょう。



以前は番組の前半にアイドルなどの若手が出演し、後半に演歌歌手など集めていたため、後半の時間の若年層はほか局の番組を見たり、初詣に出かけてしまったりという現象をうみました。最近では、NHKも歌う歌手の順番をランダムにするなど対策をとっています。



■低迷する紅白と悩めるNHK

以前のように大みそかは紅白しかイベントがない時代とは異なり、近年は格闘技番組やアーティストのカウントダウンライブなども開催されるようになり、視聴率を稼げる人気歌手を紅白に出場させることが難しくなってきました。



しかしモーニング娘。などハロー!プロジェクトのメンバー、浜崎あゆみ、大塚愛、倖田來未らエイベックス勢、aiko、氣志團、ORANGE RANGE、中島美嘉など、紅白出場に積極的な歌手や芸能事務所も存在しています。



プログラム的には、演歌歌手の出演数が半減したため、演歌ファンが紅白から演歌や懐メロ中心の裏番組「年忘れにっぽんの歌」(テレビ東京)へ流れるという現象もおきています(BSジャパンでも同時放送されているため日本全国で視聴可能)。演歌歌手は、紅白出場が翌年のコンサート活動などへの影響が大きいことから、「紅白に出たい」という人は今も多いようです。



また、2004年には紅白も担当したNHKプロデューサーが5千万円近い制作費を不正支出していたことが明るみに出て、NHKは激しい批判にさらされました。その際に紅白の在り方についても見直しが提起され、翌2005年(第56回)には「スキウタ」アンケートを実施、その結果を参考に曲目を決めるなどの試みが実施されました。



BSでも見られるようになったことなどから、地上波放送の視聴率は減少傾向にありますが、視聴率は一応下げ止まりを見せています。しかし、視聴者の理解を真に得られるかどうかはなお今後の取り組みにかかっており、NHKの苦悩は続いているといえるでしょう。



■司会者にも工夫

紅白といえば、出場歌手のほかにも司会者が毎回話題となります。

2001年(第52回)から2004年(第55回)までは当時の海老沢勝二会長の強い意向によりNHKアナウンサーが全ての司会を担当していました。 その後は、有名俳優、司会のできるアイドルなどが勤めるなど、話題性にも貢献しています。2007年は、スマップの中居 正広さんと過去に他局の生放送で放送事故などを残している笑福亭鶴瓶さんの男性コンビを51年ぶりに起用し、「NHKも怖いものなしだな」といわれるほどになっています。



●平成11年以降の司会者

平成紅組/白組
5819中居正広/笑福亭鶴瓶
5718仲間由紀恵/中居正広
5617仲間由紀恵&山根基世/みのもんた&山本耕史
5516小野文惠/阿部渉
5415有働由美子&膳場貴子/阿部渉&高山哲哉
5314有働由美子/阿部渉
5213有働由美子/阿部渉
5112久保純子/和泉元彌
5011久保純子/中村勘九郎
4910久保純子/中居正広
489和田アキ子/中居正広
478松たか子/古館伊知朗
467上沼恵美子/古館伊知朗
456上沼恵美子/古館伊知朗
445石田ひかり/堺正章
434石田ひかり/堺正章
423浅野ゆう子/堺正章
412三田佳子/西田敏行
401三田佳子/武田鉄矢




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【世界のモバイル】"モバイルWiMAX"は日本メーカーの救世主となるか

2.5GHz帯を利用する広域無線通信サービスの免許が総務省から2社に交付された。1社は次世代PHS方式を採用するウィルコム、もう1社はモバイルWiMAX方式を採用するワイヤレスブロードバンド企画である。このうちモバイルWiMAXは国際的に仕様が統一されたオープンなシステムであり、海外でもすでに数カ国でサービスが開始されている。日本の携帯電話関連企業は日本固有のビジネスモデルの影響などもあり海外進出に苦心しているが、モバイルWiMAXの開始は世界進出への扉を開く一つの足がかりになるかもしれない。


■国際的な標準規格のモバイルWiMAX

 モバイルWiMAXは国際的にオープンな規格を目指して仕様の標準化が行われており、業界の標準化団体「WiMAXフォーラム」が対応機器の互換性テストや認証を行っている。すなわち認証を受けた機器は基本的にどの通信キャリアでも利用することが可能であり、特定の企業向けだけの特定の規格というものは排除する方向で仕様が定められている。このためモバイルWiMAXを提供する通信キャリアは端末をグローバルな市場から安価に購入できるだけではなく、国を超えた国際ローミングサービスを提供することも可能になるのだ。消費者にとってもキャリアごとに端末を買い換える必要がなく、モバイルWiMAX対応機器を購入すればどのキャリアでも利用できるというメリットを授与できるだろう。

 日本のモバイルWiMAXのサービスは、まずはノートPC向けのデータ通信など高速インターネット接続サービスから開始される予定である。料金は最大でも月5000円程度の定額制となり、携帯電話のような従量料金制からのスタートではないのが特徴だ。ビジネスモデルもキャリアが主体となりハードウェアの仕様までもを制定する垂直統合型ではなく、モバイルWiMAXの規格に則った端末にサービスを提供する水平分離型となるようである。



■日本企業が海外進出するチャンス

 2009年に開始予定のモバイルWiMAXサービスでは、どのような端末が提供されるのであろう? 前述したように当初はデータ通信サービスが主となることから、通信モデムなどが投入されることになるだろう。ここで2007年にHSDPAによるモバイルブロードバンドサービスを開始したイー・モバイルを見てみると、国産以外にHuawei(中国)、Option(ベルギー)といった海外メーカーの端末が提供されている。モバイルWiMAXも世界規模で規格が統一されていることからおそらく海外メーカーの端末も数機種が日本向けに提供されることになると予想されている。



 しかし海外メーカーの端末が日本で利用できるということは、逆に日本メーカーのモバイルWiMAX機器が海外で利用できるということを意味している。特にデータ通信端末であれば端末の言語やUIを気にせず日本でも海外でも同じ製品を販売することが可能だろう。そして日本のメーカーも特定のキャリア、すなわちワイヤレスブロードバンド企画向けの専用端末を開発する必要は無い。標準規格に則った製品を開発さえすれば日本のみならず海外のモバイルWiMAXキャリアでもそのまま利用することが可能となり、グローバルに製品展開を行うことも可能となるわけだ。

 たとえばNECは2007年12月からモバイルWiMAX準拠の設備やデータカード端末を販売開始している。当初は海外のWiMAXサービスキャリア向けに販売するとのことであるが、将来は日本での販売も当然視野に入れているだろう。NECはまた台湾で大同電信とモバイルWiMAXのテストも行っており、同技術の海外展開に力を入れている。携帯電話では欧米韓の携帯大手メーカーの後塵を拝する日本企業も、モバイルWiMAXでは一足先に市場でイニシアティブを握ることができるかもしれないのである。



■新技術が勢力図を変える

 海外でW-CDMAが開始された数年前、端末ベンダーとして最初に市場参入したのは日本企業やMotorolaであったが、後から参入したLG電子に市場のシェアを大きく奪われてしまった。そして瞬く間にLG電子はW-CDMA市場でシェア1位に上り詰め、新技術の開始が業界内の順列を大きく入れ替えてしまったのだ。やがてNokiaの巻き返しによりLG電子はシェアトップの座から下ろされてしまうが、多くの通信キャリアが同社のW-CDMA端末を採用するなど、3Gに注力した同社の製品開発体制は今でも成功を収めている。



 さてモバイルWiMAXも同様に新しい技術である。しかも世界各国でサービスを提供するキャリアは携帯電話キャリアだけではなく、固定電話キャリアやホットスポット接続業者などこれまでの携帯ビジネスとは異なった企業が多数参入している。そのため携帯電話業界の既存勢力や力関係との関係は弱く、全メーカーが同時にスタートラインに立っている状態だ。ここで日本企業が存在感を表すことができれば、自動車や家電製品のように業界を牽引し市場シェア上位の座を確保することも期待できるだろう。そのためにもオープンな水平分離型のビジネスモデルを導入することは必須だ。すなわちモバイルWiMAXに対応した製品なら、どこが販売した製品であろうとも料金を支払えば制限なく回線接続が行えるようにするべきなのである。



 たとえばポータブルゲーム機は日本企業の製品がほぼ全世界で販売されている。これにモバイルWiMAXを搭載すれば、移動中でもインターネットにアクセスできる情報ツールにもなる。またiPhoneで一躍携帯電話業界の話題の星となったAppleが、iPod TouchにWiMAXを搭載すれば携帯電話での音楽配信ビジネスに大きな風穴を開けるものとなるかもしれない。そしてこれらの製品がモバイルWiMAXキャリアからの販売ではなく家電店で契約とは無関係に購入できるようになれば、携帯電話業界をも巻き込んだ業界の勢力図が大きく塗り換わる可能性を秘めているのだ。



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山根康宏

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