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長期連載、知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術第三回

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今回で三回目となる本連載。連載の目的はQNAPのNAS「Turbo NAS TS-231+」を様々に活用することで、NASを利用していない人たちより何倍も得しちゃおうというものだ。前回はHDDを接続し、NASを使えるようにPCを使わずにセットアップする方法を紹介した。本日はハードウェアではなくソフトウェア部分に焦点を当てる。


一見関係ないようだが、最近では就職するまで自前のPCを持たない学生も増えてきているという。筆者が就職活動を行っていた時代では、Word、Excel、PowerPointは使えて当たり前のソフトだった。現在では、就職してからこれらのソフトを使い出す人たちが増えてきているという。

つまり、「スマホは使えるけどPCを持っていない」という人達が増えてきており、そのため「NASはPCがないと活用できない機器だから自分とは無縁だ」と思っている人も多いだろう。しかし、それは大間違いだ。

PCは持っていなくてもスマホ(iPhone等)やタブレット(iPad等)を持っている人であれば、それらの端末用にNASを導入する価値は十分にあるのだ。ということで今回は、Turbo NAS TS-231+(以下、Turbo NAS)で利用できるスマホ向けのアプリを紹介しよう。

■外部からTurbo NASへのアクセス方法と在宅時のアクセス方法に注意
スマホやタブレットを使ってTurbo NASにアクセスする方法としてQNAP関連アプリでは4通りのアクセス方法が用意されていることに注意しよう。自宅外でTurbo NASにアクセスする場合は、インターネット回線経由で「myQNAPcloudで」、または「CloudLinkで」、「WAN IPで」といった3通りの方法による接続が選択できる。

ただし、この場合、スマホは4G(LTE)によるデータ通信を行うので、例えば3日で3GBまで、1か月7GBまで、といった制限を超えてしまうと、当然キャリアによる通信速度制限がかかってしまう点に注意しよう。

ちなみに自宅外からTurbo NASへの接続でも各キャリアの提供するWi-Fi経由であった場合、こうした制限は無視していい。できればWi-Fi経由が望ましい。スマホを社内のWi-Fiに接続してインターネットアクセスできる許可を得ている人は、なるべく会社でもWi-Fi経由での接続をおススメする。

そして自宅にいるときにTurbo NASにアクセスする方法だが、前述した3通りの方法に加えて「LAN IPで」という接続方法が選択できる。これは内部LANによる接続だ。

自宅では無線LAN環境が構築されているケースでは、無線LAN経由となる「LAN IPで」を選択すればいい。なお、「WAN IPで」を選択すると自宅内であっても4G(LTE)を使ったデータ通信によるインターネット経由での接続になってしまう点に注意。当然、通信のデータ量が一定量を超えた場合、速度制限がかかってしまう。

「myQNAPcloudで」を選択すると自宅外では、4G(LTE)通信、自宅では自動的に無線LANによる通信となるので、「myQNAPcloudで」を選んでおくといいだろう。

自宅に構築した無線LAN経由での通信であれば、より高速にTurbo NASと通信ができる上、データ通信の上限を気にする必要はない。しかも、インターネットを経由しない分、外部からのアクセスの心配もないのでセキュリティ的にも安全性が高い。ただし、絶対不正アクセスを受けないというわけではないのでセキュリティの設定は、しっかりしておきたい。セキュリティを高める方法については、別の回で紹介しよう。

外部にいる時と在宅時ではTurbo NASへの接続方法に注意


■QNAP純正の便利なアプリたち
それではTurbo NASをより便利に、なおかつ簡単に活用できるQNAP純正のアプリたちを紹介しよう。なおiOS(iPhoneおよびiPad)向けのアプリも同じラインアップとなっているが、今回はAndroid向けのアプリを紹介している。

現在、Google PlayにラインアップされているQNAP純正ツールを検索してみると14種類が検索結果として出てくる。

その内訳だが「QNAPの設定等を手軽に変更するアプリ」「QNAPを自宅や外部から操作するためのアプリ」「QNAPが持つNAS以外の機能と周辺機器(ネットワークカム、HDMI出力等)何種類かに分類される。

今回は、「QNAPの設定等を手軽に変更するアプリ」「QNAPを自宅や外部から操作するためのアプリ」で、かつTurbo NAS TS-231+で利用できるアプリを中心に紹介する。Qremoteは外部出力としてHDMIが搭載されていないTurbo NAS TS-231+では除外する。

なお、QNAP以外のサードパーティがリリースしているアプリ類も豊富に存在する。それらのアプリの中で、スマホでの利用に特化されているようなアプリは、本連載のどこかの回で紹介しよう。

Google Playで配信されているQNAP純正アプリを検索すると14種類が見つかる。


■Turbo NASとファイルを簡単にやり取りできる便利アプリ「Qfile」
Turbo NAS内部に保存されているファイル類を総合的に管理できるファイラーが「Qfile」だ。Windowsでいえばエクスプローラー、MacOSならFinderの役目をする。データの閲覧、リネーム、移動、コピー、削除、またはTurbo NASへの保存といったあらゆるファイル操作を行える。必ず押さえておきたいツールだと言える。

なお、Turbo NAS内にある音楽ファイルや動画ファイルをスマホ側にダウンロードせずにそのままストリーミングで配信することが可能になっており、端末側の内蔵ストレージの容量が少なくても気にしないでいいのがうれしい。

本アプリは、あくまでもTurbo NAS内のフォルダとファイルを管理するだけであり、端末内のファイラーとしての機能は持っていない点に注意しよう。サードパーティ製のファイル管理アプリの中には、LAN上にある共有フォルダへのアクセスが可能なものもあるので、端末側のファイルを整理し、余分なデータをTurbo NASにアップロードしたいというケースでは、サードパーティ製のファイラーを利用するほうがいいだろう。 

Turbo NAS内のファイルを管理する「Qfile」


音楽・動画データのオンライン再生にも対応


■Turbo NASの設定をスマホで簡単に変更できる「Qmanager」
「Qmanager」は、Turbo NASの設定を数タップで有効/無効にしたり、Turbo NASのシステム状態(CPU使用率、メモリー利用料、消費帯域幅等)をリアルタイムでモニタリングしたりといったことが行える管理ツールだ。たとえば自宅にあるTurbo NASにアクセスしているユーザーをリアルタイムでチェックしたり、不正な操作が行われていると判断した時に、接続ユーザーをブロックしたり、といったことをスマホ上で行うことができる。

Turbo NASの集中管理ツール「Qmanager」


Turbo NASで動いているアプリの有効/無効を切り替えたり


現在接続しているユーザーをブロックしたりできる


■Turbo NAS内の写真の管理が楽にできる「QPhoto」
「QPhoto」は、Turbo NAS内の静止画・動画向けのクラウドストレージだ。自前のGoogleフォトと言い換えてもいいだろう。最近では、デジカメで動画も撮影できるようになっているので、静止画の閲覧だけでなく、動画の再生もサポートしている。

写真のExif情報を読み取って日付ごとに自動的に分類してくれるので、スマホで撮影した写真や動画をとりあえずTurbo NASに放り込んでおけば、日付ごとに分類してくれるので、あとは暇なときにゆっくり管理するといったことが可能になる。撮影したら、Wi-Fi接続時のデータ制限がかからないときだけアップロードするなんていう芸当も当然できるので、スマホの容量不足を気にせずに写真や動画を撮影することができる。

自分専用のクラウド写真アルバムツール「QPhoto」


■Turbo NAS内の動画視聴や動画ファイルの操作ができる「Qvideo」
最近では著作権の関係で禁止となってしまったが過去にDVDタイトルを動画に吸い出して保存してあったり、一般の人たちが作成したYoutubeやニコニコ動画などのお気に入りMAD動画などをいまだに保存していたり、という人は意外に多いだろう。「Qvideo」があれば、そうした動画をTurbo NAS内の共有フォルダに放り込んでおくだけで、いつでもどこからでも、その共有フォルダにアクセスして、それらの動画を視聴することができる。

なお、DVDからの動画の吸出し、配信動画のダウンロードは、著作権者より明確に許可されていない限り現在では違法となる点に注意してほしい。ただし、自分で作成したり、撮影したりして著作権が自分にある動画に関しては、この限りではない。

Turbo NAS内の動画ファイルの再生などができる「Qvideo」


過去に吸い出したDVDタイトルの動画なども視聴できる


■Turbo NAS内の音楽データをスマホで簡単に管理できる「Qmusic」
Amazonのプライムミュージック、LINEミュージック、AWA、楽天ミュージック、Apple musicと音楽聞き放題のサービスは非常に多い。一定金額を支払えば、数万~数十万曲が聞き放題になるのだから、便利なサービスであると言える。しかし、音楽なんていつも聞く曲が決まっているという人も多いだろう。であるならば、「Qmusic」を使ってTurbo NAS内に保存したお気に入りの音楽を再生すれば、定額を支払う必要はなくなる。つねに最新の音楽シーンを追いかけたいという目的でもない限り、定額聞き放題に加入するよりは、こうしたアプリを利用して音楽を楽しむほうがはるかに安く上がるのでおススメだと言える。

Turbo NAS内の音楽データをスマホで視聴できる「Qmusic」


■Turbo NASでメモ&スケジュール管理や情報共有ができる「Qnotes」
かつては、各種サービスが乱立していたグループウェア系のネットサービス。タスクの共有や時系列による仕様書のバージョン管理、段階を経た作業の進捗管理といったことが情報共有できるツールが、無償で公開されていた。多くのサービスは、有償化するか、サービスを停止するなどして、現在はこうしたグループウェア系でおススメの無償サービスは存在していない。便利な無料サービスが登場したとしても、無料のまま続けることは難しいため、お金を出しても使い続けるか、でなければ使うのをあきらめるしかないわけだ。

しかし、簡単なタスクの共有、スケジュール管理、複数メンバーによるちょっとしたアイデア出しといったことで活用できるのが「Qnotes」だ。タスクやスケジュールの共有、メモの共有といったちょっとした情報を複数人で共有するのにお手軽のツールであると言える。動作も軽いので、SOHOや個人事業主な人たちにおススメだ。

Turbo NASでメモ&スケジュール管理や情報共有ができる「Qnotes」


■Turbo NASでBTファイルのダウンロードやYoutube動画を落とせる「Qget」
BitTorrent(ビットトレント、以下、BT)と言うと、何やら胡散臭いと感じる人もいるかもしれない。日本ではファイル共有という言葉自体の印象から、BTに対してあまり良い感じを持たない人が多いのも事実だ。

しかし、BTのネットワークでは、メーカーが配布しているドライバソフトのアップデーター、Linuxの最新ディストリビューションといった正規ファイルも、流れており、ユーザーはそうしたファイルを検索してダウンロードしている。Turbo NASでBTファイルを検索し、ダウンロードさせることができるのが「Qget」だ。もちろんファイルのアップロードも可能。

BTを利用しないという人には、Youtube動画のダウンロード機能なども持っているので、お気に入りの動画、あとでじっくり見たい動画などをTurbo NASに落とすことができる。

BitTorrent機能やYoutube動画を落とせる「Qget」


「Qget」内蔵ブラウザでYoutubeを表示させたところ。


Turbo NAS側にYoutube動画を落とすことができる。


以上が、「QNAPの設定等を手軽に変更するアプリ」「QNAPを自宅や外部から操作するためのアプリ」である。これらのアプリは最低でも入れておきたいツールだと言えるだろう。

次回は、今回紹介した以外のアプリの概要、各アプリで具体的に行える操作や機能などを紹介しよう。

QNAP Turbo NAS TS-231+
WD Red「WD20EFRX」
テックウィンド

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東京ゲームショウ2016で大注目の「e-Sportsステージ」開催概要が決定

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東京ゲームショウ2016(主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会、共催:日経BP社、会期:9月15日~18日、会場:幕張メッセ/以下、TGS2016)は、一般公開日の9月17日(土)・18日(日)の2日間にかけて実施する「e-Sportsステージ」の開催概要を決定した。



世界各地、様々なジャンル・規模で大会が開催されているe-Sportsは、日本人プロゲーマーが海外で活躍するなど、国内でもますます注目が高まっている。今年で5回目となるe-Sports競技会は、昨年まで「Cyber Games Asia」として開催してきたが、今年は規模を拡大し、「e-Sportsステージ」として展開する。日本を含む世界各国からトップ選手やチームを招へいし、東京ゲームショウの会場内でe-Sportsを繰り広げる国際的な大会となる。世界トップレベルの選手たちのレベルの高いゲームプレイを楽しめるだろう。

今年は2ステージで、2日間合計で5競技タイトルの熱戦を開催。e-Sportsの人気ジャンルであるFPS(ファースト・パーソン・シューティング)や対戦型格闘ゲームに加え、今年はスマートフォンアプリのゲームの大会も実施。各ステージで人気のゲームタイトルの試合を観覧できる。

また今年はe-Sportsに加えて、アーティストたちによるデジタルアートバトル「LIMITS」も開催。ゲームとの親和性も高いこのバトル、今後のエンターテインメント界においても注目だ。

■「e-Sportsステージ」 開催概要
開催日:9月17日(土)~18日(日)
場所:幕張メッセ ホール11特設会場
協力:テクノブラッド (運営担当)
協賛(五十音順):
アイ・オー・データ機器 (オフィシャル・モニター・サプライヤー)、ウェブマネー、ゲームオン、サードウェーブ(オフィシャル・競技用PC・サプライヤー)、サンシャイン、DXRACER(ルームワークス)(オフィシャル・競技用ゲーミングチェア・サプライヤー)、ディー・エヌ・エー、ネクソン、モンスターエナジー (オフィシャル・ドリンク・サプライヤー)、LIMITS実行委員会


東京ゲームショウ

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有償版Evernoteを使い続ける? Synologyの「Note Station」という選択肢はアリか?

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2010年の3月に登場し、その年の8月までにユーザー数を世界で1250万人まで獲得したクラウドサービスであるEvernote。2016年時点では総ユーザー数2億人、日本ではおよそ900万人が利用しているという。

どこでも(Everywhere)、どんなもの(Everything)でも、ノートとして記録できることから、Evernoteの名にふさわしい機能を持っており、当初は無償で利用できた。

その後、収益化のために有償化され、無償プランであるベーシック版ユーザーは、使える機能が制限されてしまい、登録はしているけれど使ってないユーザーが増加したと言われている。特に痛かったのが月に60MBまでしかアップロードできなくなったことに加え、利用できる端末が2台までに制限されてしまったことだ。

さらに後発で登場したマイクロソフトのOneNoteでは、無償版の条件がEvernoteより有利で、なおかつEvernoteからの移行ツールまで提供されていることもあり、多くのユーザーがEvernoteへの登録は残したままOneNoteへと流れていったと思われる。

■複数端末で活用するには有料版が必須
筆者は2011年9月からのEvernoteユーザーである。これまでEvernoteに蓄積してきたデータは、いまでも使える手放せないデータとなっている。これらを有効活用するのに、複数デバイスでの利用が必須条件となる。

そして有償化後のアップロード容量の月ごとの上限となる60MBなんてWebサイトの記事を十数個クリップしただけですぐに到達してしまう。本格的にEvernoteを活用するには、最低でも有料版のプラス以上を利用する必要があるわけだ。

■筆者所有の端末は6台、これで回すとなると・・・
PCとスマホの2台でデータを同期できればそれでいいという人もいるかもしれないが、筆者の場合、自宅用PC、会社用PC、取材用のWindowsタブレットとWindowsパソコンだけで3台ある。

さらに仕事の連絡用にキャリアの異なるスマホ2台(いずれもAndroid)にWi-Fiルーターで運用しているAndroidの7インチタブレットと、こちらも3台ある。

合計すると6台で、それぞれの端末でEvernoteを使いたいとなると、無料版のベーシックでは無理だ。最低でも端末台数の制限のない有料版「プラス」(月額360円、年払いなら一括で3,100円)か「プレミアム」(月額600円、年間なら一括払い5,200円)へのアップグレードが必要になる。

そこで仕方なしに筆者は、有償化後からプラスを年払いして利用している。そのおかげですべての端末でEvernoteが利用できている。

Evernote各バージョンの違い。本格的に使うならプラス以上が必須


■端末数が多ければ、それほど高い買い物ではない
6台での活用なので3,100円を1か月に換算すると月額約258円、これを6台分で割ると1台ごとに月額43円で有料版のプラスが利用できる計算になる。これならまだ出してもいいと思わせる金額だったのでOneNoteへの移行は見送った。

■複数端末で同期させるからこそ便利なEvernote
電車での移動中、繁忙期のため読む暇はないけど気になったWebサイト、はてなのホットエントリー、ニュースサイト、メディアのトピックス、といったものをとりあえずEvernoteに丸ごとクリップしておき、時間ができた時にじっくり読める。

Evernoteのおかげで、安くておいしい料理のお店の情報、巷で大人気のおかずレシピ、仕事で役立ちそうなノウハウを無料で教えてくれているブログ記事などが蓄積されていき自分のとっておきのデータが増え、しかも所有している6台のどの端末でもサクっと確認できる。

こうした使い方に慣れると「あと読むかはわからないが、とりあえずEvernoteに放り込んでおけばいい」と、見境なしにEvernoteに放り込んでおくクセが付いてしまった。

筆者がプラスプランで利用中のEvernote(Windows向けアプリの画面)。


■さらなる値上げ、下手すればサービス停止もあり得る?
実は、このEvernote、先日価格改定を行った。これまで月額240円(年一括なら2,000円)だったのだ。まだ、ギリギリ払ってもいいと思える値段だったので、継続している。

ところがEvernoteの現状は、あまり利益が出ていないようで利益を出すために現在契約しているプラスプランが、さらなる値上げを行う可能性が高い。下手すれば事業の清算でサービスが停止するなんてことになりかねない。

「Evernoteが現状のまま、いつまで存在しているのか?」「これからも、これまでと同じ金額で使い続けることができるのか?」については不透明だ。

たとえばEvernoteを次の値上げまで使い続けるとして、それ以降、「自分が蓄積してきた大事なノート類をどうバックアップするのか?」といったことに不安を感じるようになってきたのも事実。

いまのうちに何らかの手を打っておかないと困るのは筆者自身だ。はたしてEvernoteの代替手段はあるか?

■Evernoteライクに使えるSynologyの「Note Station」
たとえばEvernoteよりも老舗かつ最大手のマイクロソフトのOneNoteに乗り換えるといった方法も考えてみたが、それでもいつまでそのサービスが続くのかは、やはり不透明だ。

たとえば、かつてWindows Live Mesh(以下、Live Mesh)という共有サービスが提供されていたことがあった。筆者もベータテスターとして参加、リモートデスクトップではMeshアプリというモジュールを組み合わせて直感的に作成できるアプリが作れ、プログラミングの基礎勉強に使っていた。

このLive Meshの後継として登場したのがOneDrive(SkyDrive)である。リモートデスクトップ機能は廃止、Meshアプリもなかったことになってしまった。こうしたことを考えるとOneNoteが仕様を維持したままいつまでも続くとは限らない。あの会社は不採算事業と判断すれば、ズバッと切り捨てるのは、これからも変わらないだろう。

そこでEvernoteデータのバックアップ兼代替手段として筆者が選んだのがSynology NASのOSであるDiskStation Manager(以下、DSM、最新版はDSM 6.0.2-8451)に用意されているEvernote互換アプリと言える「Note Station」だ。

ということで筆者自己所有のSynology DiskStationのDSMにNote Stationをインストールし、Evernote代わりに使えるかをチェックしたので紹介しよう。

Evernote代わりに使えるSynology NAS向けアプリ「Note Station」


■簡単に行えるEvernoteからのデータインポート
SynologyのNASにアクセスするとDSMのデスクトップが表示されるので、メインメニューの中に「Note Station」があるか確認してみよう。筆者は、あらかじめインストールされていたが、インストールは、パッケージセンターから簡単に行えるので、まだインストールされていない人は、導入しよう。

Note Stationが導入されていればDSMのメインメニュー内に表示される。


メインメニューにあるNote StationをクリックするとNote Stationga起動する。画面右上にある「設定」をクリックして設定画面を呼び出したら「インポートおよびエクスポート」をクリックする。

そこにある「Evernoteからメモ帳をインポート」を選択すると、データのインポートが行える。有料のプラスプランであれば、端末何台でも同期が行えるので、特に制限などを気にする必要はないが、ベーシックプランの場合は、2台までしか接続できないため、Evernote側でデータのエクスポートを行って「Evernote.enex」というエクスポートデータを作成し、Note Stationに取り込む必要がある。

筆者の場合、有料プランのため、インポートウィザードの画面でサーバーは「Evernote」を選択、次の画面でEvernoteのアカウントとパスワードを入力するだけでOKだった。あとはNote StationがEvernoteにアクセスし、メモ帳データを表示してくれるので、インポートしたいノートにチェックを入れ「適用」をクリックするだけで、勝手にメモ帳をインポートしてくれる。

「設定」から「インポートおよびエクスポート」-「Evernoteからインポート」クリック

                    
サーバーをEvernoteにチェックし、「次へ」をクリックする。
 

インポートしたいノートにチェックを入れ「適用」をクリックするとインポートが始まる
    

データのインポートが完了しNote Station上のインポートデータを確認してみたといkろ、Evernote上のデータと遜色のない画面になっていた。

特にWebサイトのクリップは、かなり再現性が高く、これならばEvernoteデータのバックアップ用としてもおススメできると感じた。

Note Stationでインポートしたデータを表示したところ。
 

こちらは本家Evernoteの画面。Note Stationがかなり優秀なのがわかるだろう。
 

■ノート機能以外の便利な機能
Note Stationだけの機能というわけではないが、そのほか便利な機能に「アプリケーションポータル」がある。これはSynology純正のアプリとして用意されている「Audio Station」「Download Station」「File Station」「SpreadSheet」「Video Station」に「Note Station」といったそれぞれのアプリに直接Webブラウザでアクセスして、該当する機能だけ利用することができるというものだ。

通常であればDSMへアクセスしてデスクトップを経由し、メインメニューから「Note Station」を実行するが、アプリケーションポータルなら、ダイレクトに、その機能だけにアクセスできる。通常なら3ステップかかる操作がショートカット一発で呼び出せるようになる。

DynamicDNSでオリジナルのドメインを持っているようなケースでは、ドメイン指定を設定しておくと、外部からもWebブラウザ経由で「Note Station」に直接アクセスできる。

■通常の「Note Station」利用ステップ
1)DSMへのアクセス
2)メインメニューを開く
3)「Note Station」を実行


■アプリケーションポータル有効時の「Note Station」利用ステップ
1)Webブラウザで指定したURLにアクセス


アプリケーションポータルはNote Stationの設定の「全般」タブに用意されている。
 

アプリケーションポータル機能は、ほかのSynology純正アプリでも利用できる。
 

Chromeで「Note Station」に直接アクセスした画面。
 

本家Evernoteはノート機能に特化しているが、Evernoteにはない機能としてタスク管理(To-doリスト)機能がある。スケジュールを新規ノートとして登録し、リマインダーを設定しておくと複数端末でスケジュール管理が行えるようになっている。

Evernoteにはないタスクリスト(To-doリスト)の管理もできる。
 

以上、簡単だがEvernoteの代替アプリとしてのNote Stationを紹介した。SynologyのNASを持っているのであれば、これを使わない手はない。現在、Evernoteの有償版を使っているという人で、次に値上げされたら、契約を考え直そうと思っている人、現在、ベーシック版を利用していて移行先も無償で使いたいという人でSynologyのNASを使っているという人は、Note Stationに乗り換えてしまうというのもアリだ。

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関口哲司

日本大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。理学博士。日本物理学会会員。IT系記事を中心に著書多数。原稿の依頼歓迎。

編集長・ライター
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ソフトバンクにてPCComputing、PCJapanの編集を経験した後フリーランス・ライターを経て現在に至る。PCハードウェア、Windows使いこなし、イメージングデバイスを語らせたらいつまでも話が止まらないPCヲタ。また早期からユーザー配信サービス(ニコ生、Ust、Justin等)にも注目し特にニコニコ生放送では“囲い厨で弾幕職人”な日々を送っている側面も持つ。IBMにてThinkPadのリペア技術員の経験アリ

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PCComputing、PCJapanの編集からZDNet(現:ITmedia)へ、ITmedia Games、PCUPdate(現:PC USER)の編集長からオンラインゲーム会社のIR担当や採用広告の制作、フリーライターを経て現在に至る。最近のトレンドは電子工作でハイレゾアンプを作ること。あと鉄分(乗り鉄)かなり多め。

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