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マンスリーマンションやホテルの開発・運営を中心ンに事業展開しているレジデンストーキョーは、2019年3月15日より、敷金、礼金、仲介手数料ゼロのサブスクリプション住宅の第1弾を「笹塚テラス」内にオープンした。

サブスクリプション型住宅は、持ち家、賃貸に代わる第三の選択として、注目を集めている。加えて今年になって表面化したレオパレス問題により、激増した住宅難民の人々などを含め、敷金・礼金・手数料等なしで住める住宅が大人気となっている。

今回、レジデンストーキョーのサブスクリプション型住宅事業への参入にあたり、事業戦略説明会が開催されたので、その様子をレポートしよう。

■利用者の利便性を重視して、成長してきたレジデンストーキョー
まず、同社代表取締役CEO 野坂幸司氏から、レジデンストーキョーがサブスクリプション住宅事業に参入した経緯の説明があった。レジデンストーキョーは、「多様なニーズの受け皿になる住居や宿泊サービスを提供し、東京を手始めに日本をより快適な場所に変えていく」ことに取り組んでいる企業。物件の開発から賃貸物件の一括借り上げによる転貸しを行っている。開発はロケーションを最重視しており、東京23区内、駅から10分圏内を基準としている。レジデンストーキョーの管理戸数は、年々増加しており、2018年時点で600戸を超え、2019年内には800~900戸に達する見込みだ。

レジデンストーキョーは、入居前に利用マニュアルをデータで送信したり、24時間セルフチェックインを採用、クレジットカードやペイパル決済に対応するなど、利用者の利便性を重視しており、特に外国人からの評判が高いという。


レジデンストーキョー 代表取締役CEO 野坂幸司氏



レジデンストーキョーの開発と運営のスキーム。開発はロケーションを第1に考え、東京23区内、駅から10分圏内を基準としているという。また、サブリースは、賃貸物件を一括して借り上げ、入居者にマンスリーマンションとして転貸するシステムである



レジデンストーキョーの物件は、プレミアムステイ、コンフォートステイ、コンパクトステイ、リーズナブルステイの4タイプに大別できる



入居前に利用マニュアルをデータで送信したり、24時間セルフチェックインを採用、クレジットカードやペイパル決済に対応するなど、利用者の利便性を重視している


■さまざまな社会的課題を解決できるサブスクリプション型住宅
レジデンストーキョーがサブスクリプション型住宅事業へ参入した理由としては、まず「レジデンストーキョーのミッションと合致したこと」、「契約期間の縛りや高額な初期費用といった住み替えの社会的課題を解決できること」、「外国人就労者が急増していること」、「法律改正により民泊が実質的に崩壊すると予想されていること」が挙げられる。

住み替えには、契約期間の縛りや高額な初期費用、生活インフラの契約の煩雑さなどいろいろな社会的課題がある。さらに、外国人就労者が急増しており、2018年10月時点で、その30%にあたる43.8万人が東京に集中しているという社会的な必要性もある。

法律改正により、民泊は実質的に崩壊すると予想されており、これまで民泊が担っていた家具付き賃貸物件の不足が顕著になると見られている。その不足分を埋めるのがサブスクリプション型住宅というわけだ。


外国人就労者が急増しており、2018年10月時点で、その30%にあたる43.8万人が東京に集中しているという社会的な必要性もある



法律改正により民泊が実質的に崩壊すると予想されており、今まで民泊が担っていた家具付き賃貸物件が不足することに・・・。


■クラスとの業務提携でさらに快適な生活を実現
今回レジデンストーキョーは、家具・インテリア・家電のサブスクリプションサービス「CLAS」を運営するクラスと業務提携を結び、より快適でハイセンスなサブスクリプション住宅を実現した。これまでは、ニトリの家具を使っていたが、コスト面とデザイン面に改善の余地があり、コストパフォーマンスが圧倒的で、商品ラインナップがハイセンスなCLASを選択したという。

レジデンストーキョーが展開するサブスクリプション型住宅とは、「契約時の高額な初期費用をなくし、必要に応じた料金だけで機動的な利用が可能な、サブスクリプションサービスを付加価値として享受できる住宅」であり、その第1弾が「笹塚テラス」である。

笹塚テラスは、地下2階、地上10階建で、竣工1971年の京王笹塚ビルをリニューアルしたものだ。用途は宿泊施設や住居、学習塾、コンビニなど多目的で、地下1階には地域交流ラウンジ「笹塚アキチ!」がある。

レジデンストーキョーが、笹塚テラス内にオープンした住宅の間取りは1Kと2LDK、専有面積はそれぞれ25.2平米と51.9平米で、1Kタイプは14戸、2LDKタイプは3戸である。賃料は1Kタイプが4,600円/日~、2LDKタイプが7,900円/日~となっている。サブスクリプションサービスとして、CLASがコーディネイトした家具や家電を定額利用できるほか、東急スポーツオアシスとの提携により、都内のスポーツジムを月8回まで利用できるようになっている。

今後の展開としては、サブスクリプション型住宅の第2弾が2019年6月末竣工予定であるほか、入居者が好きな部屋を選んでセットアップする体制の構築や、ベンチャー向けサブスクリプションオフィスの展開、同ランクの部屋に引っ越し時も定額で利用できるといった新しいサービスを考えているという。


笹塚テラスは、地下2階、地上10階建で、竣工1971年の京王笹塚ビルをリニューアルしたものだ。用途は宿泊施設や住居、学習塾、コンビニなど多目的で、地下1階には地域交流ラウンジ「笹塚アキチ!」がある



今後の展開として、入居者が好きな部屋を選んでセットアップする体制の構築や、ベンチャー向けサブスクリプションオフィスの展開、同ランクの部屋に引っ越し時も定額利用などの新しいサービスを考えているという


■使えば使うほど安くなる家具のサブスクリプションサービス「CLAS」
続いて、クラス代表取締役社長の久保裕丈氏が、同社のサブスクリプションサービス「CLAS」について説明した。

クラスでは、個人と法人のそれぞれに対してサービスを展開しており、個人向けでは1か月400円からという低価格で、家具を利用することができる。価格は固定ではなく、長く使えば使うほど、月額料金が安くなる仕組みで、1か月400円のスツールなら、最終的には1か月100円になる。家具は処分するにもコストがかかるので、所有して自分で処分するよりも手間やコストがかからない。

法人向けとしては、マンスリーマンションの部屋まるごとレンタルやホテル一棟まるごとレンタル、展示住宅向け短期レンタルなどの事業を行っているほか、オフィス向けにもコーディネイト込みで提案しているほか、多くの法人マンションへ家具・家電を納入している。

また、CLASの家具は、リペアしやすい設計になっているほか、耐久性の高い素材を採用していることも特徴であり、通常使用の範囲なら、汚れたり傷ついてしまったアイテムを無料で交換できる。


クラス 代表取締役社長 久保裕丈氏



個人向けでは、1カ月2000円で、シングルベッド&ベッドマットを利用できる


■実際の物件の内覧も行われる
発表会後、サブスクリプション住宅の第1弾「笹塚テラス」の物件の内覧会も行われた。前述したように、笹塚テラスでは2LDKタイプと1Kタイプの2種類の間取りがあるが、それぞれ部屋を内覧することができた。部屋の様子は以下の写真を見ていただきたいが、家具やインテリアは、CLASによるコーディネイトされたもので、ハイセンスで統一感のある部屋となっていた。

2LDKタイプは、キッチンのコンロなどの設備も充実しており、長期間の居住も快適そうだ。テレビや洗濯機、電子レンジなどの家電も一通り揃っており、身の周り品を持ち込むだけで、すぐに住み始めることができる点が魅力である。

コストをかけずに立地のよいところに住みたいと思うなら、サブスクリプション型住宅を検討してみてはいかがだろうか。


2LDKタイプのベッドルーム



2LDKタイプの洋室。大型テレビやソファも設置されている



2LDKタイプのキッチン。コンロは3口で、魚焼きグリルも装備。冷蔵庫や電子レンジも用意されている



2LDKタイプのダイニングスペース



2LDKタイプのバスルーム。バスタブも余裕がある



1KタイプのLD。ベッドと机が並んでいる



1Kタイプのキッチン。コンロは2口で魚焼きグリルはない



1Kタイプのバスルーム

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石井英男 @hideo_ishii

レジデンストーキョー
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