Synology「DS216se」レビュー第4回:iPhoneなどのスマホと連携してNASを活用しよう

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日本では大人気のiPhoneだが、唯一の泣きどころと言えるのが「ストレージ容量を増やせない」という点だ。このため「誰よりも早く手に入れたいから、在庫でいいや!」と16GBモデルといった低容量のモデルを購入してしまった結果、しばらく使っていてストレージの空き容量不足に陥って困ってしまうという人が、相変わらず出てくる。そういう経験を積んだ人が多かったためか、iPhone 6s/6s Plusでは128GBモデルが多く売れたという話も聞こえてくるほど。

いっぽうAndroid端末にはmicroSDスロットが用意されているのでストレージ容量が不足すれば、差し替えるだけで済む(スロットがないモデルも一部あり)。ただし、SD規格(microSDHCやmicroSDXC)の違いによっては、最大容量が決まってしまう。多少古いAndroid端末であれば最大64GBまでしか積めないなんてこともあるのだ。iPhoneユーザーやAndroidスマホで、これ以上ストレージの容量を増やせないといったケースで、ストレージ容量不足を補う最も手っ取り早い方法が「DS216se」といったNASとの連携だ。

特にiPhoneのフォトストリームに保存できる写真の枚数は、たった千枚(カメラロールは内蔵ストレージの空き容量次第)。LINEやTwitter、Facebook、Instagramなどに毎日写真を複数投稿している人は多いと思うが、半年くらいで上限の千枚に簡単に達してしまう。

以降は古い画像から削除されてしまうのでバックアップ先としてフォトストリームは使えない。わざわざPCとケーブル接続して定期的にバックアップを取るのも面倒だ。

そこでおススメなのがNASと連携できるアプリをインストールし、容量を気にせずにNASに写真をガンガン保存していくという方法だ。もちろんカメラのデータだけでなく、音楽データ、動画データなどもNASと連携させることで容量不足を気にする必要がなくなるのだ。ということでiPhoneなどのスマホとの連携について紹介しよう。

■片っ端からNASに写真データを保存してしまおう
Synologyからは、「DS Photo」「DS Audio」「DS Video」というNASとスマホを連携するための無料アプリがリリースされているが、このアプリを使うために、まずはNAS側にパッケージを導入する。

NASの設定画面を起動したら、左上にある「パッケージセンター」をクリックしよう。画面が立ち上がったら「推奨」をクリックして、「Photo Station」「Video Station」「Audio Station」をそれぞれダウンロードしてインストールする。NAS側の設定はこれだけだ。

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設定画面から「Photo Station」「Video Station」「Audio Station」をインストールする

次はスマートフォンのアプリをダウンロードしていく。AndroidならGoogle Play、iPhoneであればAppStoreから「DS」と入れて検索すると、先ほど挙げたアプリがヒットする。まずはDS Photoの使い方について見ていくことにしよう。

アプリをダウンロードしたら下の画面が表示されるので、QuickConnect ID、ユーザー名、ログインパスワードの順に上から入力して行こう。全部入力できたら「ログイン」をタップする。

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QuickConnect ID、ユーザー名を指定してパスワードを入力してログインすると、サムネイルが表示されたフォルダ画面が開く

ログインすると「アルバム」という画面が表示されて、NASに入っている画像のフォルダが、サムネイルとともに見えるはずだ。タップするとフォルダ内の画像を見ることができる。このあたりの使い勝手は一般的なアプリと変わらないので、直感的に操作できるだろう。

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フォルダをタップすると画像のサムネイルが表示される。参照したい写真をタップすれば1枚表示をしてくれる

DropboxやiCloudなど、バックアップのためのクラウドサービスを利用している人は多いと思うが、無料で使える容量は5Gバイト程度とあまりにも少なく、転送しているうちに、すぐに一杯になってしまう。NASであればテラバイトクラスのハードディスクを用意するだけでよい。NASを使うのはこうした点にも意味がある。

DS Photoから写真データをバックアップするのは、アプリを起動するだけ。DS Photoを起動すれば、自動的にバックアップしてくれるようになっているのがいいところだ。なおDS Photoで右上の「三」をタップしてメニューを表示させ、「画像バックアップ」をタップすると、これまでバックアップされた画像のリストが表示される。右上の矢印アイコンをタップすると画像バックアップに関する設定ができ、バックアップの有効/無効、Wi-Fi環境のみで写真のアップロードを許可するといったことを指定できるようになっている。

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「Wi-Fiでのみアップロード」を選んでおくと、例えば自宅に帰ってきた場合にWi-Fiに接続すると、自動的にバックアップを取ってくれる

バックアップされた写真データだが、これはDS216se内のPhotoフォルダに格納される。Androidであれば「Android」、iPhoneであれば「iPhone」のフォルダ内に転送されている。

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NAS内にずらっと保存された画像データ一覧

■音楽データもNASから聴けるようにする
では次に「DS Audio」を見ていくことにしよう。これはDS216seの「music」フォルダに入っている音楽データを聴くためのアプリだ。DS Audioを使ってログインする方法はDS Photoと同じ。QuickConnect IDとユーザー名、パスワードをそれぞれ入力すればよい。

ログインするとmusicフォルダ内の音楽データが、それぞれのフォルダとともに表示される。アルバムジャケットの写真データがある場合は、サムネイル表示されるようになっている。

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ログインするとフォルダ一覧が表示される。ジャケット写真があれば同時に表示

このあとの使い勝手は、よくある音楽アプリとそれほど変わらないので、こちらも直感的に操作できるはずだ。アルバム表示のほか、アーティスト、作曲者、ジャンルといったソートが可能で、曲リストをタップすると音楽を聴くことができる。DS Audioのメリットはここにあって、NAS内のデータをいつでも参照して聴くことができること。つまりスマートフォン内に音楽データをためておく必要がないのだ。Wi-Fi環境ではもちろんだが、外出先の4G LTE環境でも十分に活用できる。お気に入りの曲だけをスマートフォンに入れておき、そのほかのデータはNASにため込んでしまうという使い方も可能だ。

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アルバムのほかアーティスト、作曲者などでのソートが可能

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曲リストから曲をタップすると再生が始まるのはほかの音楽アプリと一緒

■ムービーデータもNASから活用する
「DS Video」はNAS内にため込まれているムービーデータを参照する機能だ。ただし、この場合はほかのアプリと違って、NAS内にちょっとした設定が必要になる。

DS Videoが参照するのはDS216seの「video」フォルダなのだが、参照先が「ムービー」「TV番組」「ホーム ビデオ」と3種類に分かれており、それぞれのフォルダを指定する必要がある。たとえばムービーを「movie」、TV番組を「TV」、ホーム ビデオを「home_video」としてフォルダを作成したら、DS216seのセットアップ画面から、フォルダを指定する必要があるので注意しよう。

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左上の「メインメニュー」アイコンをタップしてメニューを表示させたら、Video Stationをクリックする

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Video Stationが起動したら「設定」をクリックして、フォルダを設定する

DS Videoの使い方も簡単だ。参照したい画像ファイルのサムネイルをタップすると「ダウンロード」「再生」というメニューが表示されるので、ここで方法を選ぶだけ。「再生」にすると、NAS内のムービーデータを直接再生することができる。こちらは容量によっては4G LTE環境では厳しいかもしれないが、軽いビデオだったら十分に利用可能だ。

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ログイン方法はほかのアプリと同じ。接続したら左上の「三」から見たい項目を選ぼう。選択後にはNASにあるムービーデータの一覧が表示される

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再生したいファイルを選び、「ダウンロード」か「再生」を選ぼう。「再生」を選ぶとそのままプレイ画面に移行し、再生が始まる

また、本日13時のニュース記事にあるように、sMedioのDTCP-IP対応アプリ「sMedio DTCP Move」(有料:1,000円)と視聴アプリ「sMedio TV Suite」(Android版:900円、Windows版:1,900円)と組み合わせることで、NASに保存されている録画データを楽しむことができる(現在はDS216seには対応していないが将来的には対応予定)。さらに「sMedio Remote Access Solutions(sRAS)」のクライアントアプリ(近日公開予定、月額120円)を使うと、外部ネットワーク経由でNASの録画データを再生できるようになる。

以上、これまで紹介してきたようにストレージ容量を増やすことができないiPhoneユーザーこそ、NASと連携させるメリットが大きいことが理解していただけたと思う。次回はパソコンのデータを保存して活用する方法など、そのほかの活用テクニックを紹介する。

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