世界には、製品化されていないアイデアやプログラム、アプリケーションは数多く存在している。それは、まさしく磨かれるのを待っている原石のようなモノだ。この原石が宝石と転じれば、我々の生活は今よりもっと便利で快適なものとなるだろう。



ライブドアは2008年10月31日(金)、こうした無限の可能性を秘めた原石を求めて新たなプロジェクト「EDGE co.Lab」をスタートさせた。



「EDGE co.Lab」は一般の開発者が制作したアプリケーションをライブドアが全面的にバックアップしていこうというプロジェクトだ。ライブドアと共同でプロジェクトを進めたいという一般開発者とともに、ライブドア・コンテンツとの融合など考慮し、共同プロジェクトとして立ち上げるというのが「EDGE co.Lab」の大きな特徴だ。気になるプロジェクトの案件数の上限は設けられていない。


■開発者にも、ライブドアにも大きなメリット

「EDGE co.Lab」の注目すべき点は、開発者とライブドアの双方にメリットがあるという点だ。



一般の開発者にとっては、「せっかく面白いものを作ったのに注目が集まらない」「サーバが非力でサービスが上手く提供できない」「個人だけでは多くの人へアピールできない」「1サイトだけの展開ではサーバを維持する費用も稼げない」といった悩みや苦労は、これまで何度となくプロダクトを進める壁となってきた。



ライブドアでは、「EDGE co.Lab」をこうした個人では十分な展開が難しい優秀な開発者のプロダクトを支援していくプロジェクトとして位置づけている。



開発者はライブドアを最大限に有効利用して、ポータルサービスなどでのユーザー獲得や認知度のアップをはじめ、データセンターを活用した快適なアクセス環境でのサービス提供、サーバ費用の問題解決など、様々なメリットを手にすることができる。一方、ライブドアでは広く一般から斬新で可能性の高い優れたコンテンツを発掘できることや、コンテンツ開発のコスト削減、共同プロジェクトのコンテンツ成功による将来的なユーザー獲得を目指せる。



「EDGE co.Lab」は、すでに第一弾案件として『麻雀上達コミュニティ「何切る?!」』とコラボレーションを開始している。現時点ではサービス展開やノウハウの提供に加え livedoor Blog を軸とした展開を進めており、サーバ提供は年内を目処にすすめている。



「EDGE co.Lab」は、開発者と支援する企業という立場は異なるが、相互のメリットを共有することにより更に楽しく役立つインターネットを目指すプロジェクトというわけだ。





■腕に自信のエンジニア・ビジネスマンよ集え

企業と個人の新しい共同プロジェクトを目指す「EDGE co.Lab」の担当者 櫛井 優介氏に、その思いと夢を聞いた。



編集部:「EDGE co. Lab」の開発者を一般公募するに至ったキッカケを教えていただけますか?

櫛井氏:ライブドアはいくつかの事業部に分かれておりますが横断的な組織として技術部会というものがあり、一般の開発者と何かできないかという話があがってきたのが直接のキッカケです。



たとえば、サーバーやコンテンツの提供などを一般の開発者の人とやれたら面白いということで一般募集をすることになりました。



編集部:どういった点が一番のメリット(特徴)だとお考えですか?

櫛井氏:サイトを利用するユーザーに関していうと、ライブドアをきっかけにして新たなコンテンツの発掘ができます。また、弊社がサーバーを提供することにより、高速で安定したアクセスが可能になります。



一般の開発者にとってのメリットですが、自分の作ったコンテンツでサービスを提供しようとした場合、サーバーの費用をまかなうことも大変だと思いますので、そういった苦労している部分を補うことができると考えています。サービス内容は面白いがキッカケがなければ広がらない、そのキッカケを見つけるのも大変。その部分に関しても弊社で出来る限りのPRを協力して行うことにより認知度があがり、いろいろな人に使ってもらえる機会が増えると思います。



弊社のメリットとしては、一般の開発者を応援しているという姿勢を少しでも多くの方に知っていただきたいという思いと、言っているだけではなく実際に行動しているという点をアピールしたいと考えています。また、弊社で行っているデータセンター・ホスティングサービスである「DATAHOTEL」を一般の開発者に使っていただくことで、安定性や使いやすさを体感していただき、広めていただこうという広報的な側面もあります。



編集部:ところで、「EDGE」という名称の由来は?

櫛井氏:ライブドアの創業当時の社名である「オン・ザ・エッヂ」にちなんだ技術への"原点回帰"への思いと、エンジニアが持つ技術力をもとに"エッジの効いたサービスを提供する"という二つの意味から名付けました。



編集部:「EDGE co.Lab」という名称は「co」のあとに「.」があります。何か特別な意味があるのでしょうか?

櫛井氏:「co.Lab」は「コラボレーション」という意味もありますが、弊社と一般の開発者とのコラボであるので、「co.」=「corporation」の意味で会社がバックアップするという意味合いを込めています。



編集部:どういう開発者に参加して欲しいとお考えですか?

櫛井氏:将来、自分のサービスで企業したい人、自分のサービスを世の中に広めたい人など、ビジネスに繋がる思想を持った人に参加してもらいたいですね。



編集部:今後の啓蒙活動などのご予定はありますか?

櫛井氏:サーバを貸すだけがコラボではないと考えています。たとえば、「livedoorのAPIを利用して何かしらのサービスを作ったがすごくモノがよいので、ライブドアの人に認めて欲しい」という話もありだと思っています。「サーバを貸すほど大規模ではないがライブドア公認のサービスとして紹介する」など、コンテンツとして絡みがなくても、面白いものがあれば協力していきたいと考えています。



編集部:最後に応募される開発者へのメッセージをいただけますか?

櫛井氏:腕に自信があるエンジニア兼ビジネスマンのかたは、ぜひ、応募してみてください。





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