明日はいよいよ冬コミ(※1)初日! 参加予定の皆さん、サークルチェックは済みましたか? さて、コミケ帰りに立ち寄るところといったら秋葉原です。特に地方からコミケ目的でやってきた方々にとっては、東京のお土産を何にするかは思案のしどころ。と、いうわけで今回は秋葉原で買えるお土産をいくつかご紹介してみたいと思います。アキバ土産といっても種類は様々ですので「ネット流行語2007」で2位入賞を果たした「スイーツ(笑)」にちなんで、お菓子系を評価していきたいと思います。なお、各評価は私の独断と偏見に基づくものですので、あくまで参考資料として読んでくださいね。

(※1)冬コミ:冬のコミケのこと。2007年冬コミの開催日程は12/29(土)~12/31(月)の3日間。今年もまた新刊&限定グッズ獲得の戦いが始まる……。


■『漫画王』

価格:525円(税込)、販売:(株)大藤



<オススメ度★★★★☆> ~僕たちの好きな麻生太郎~

「オタクと語る夕べ」「日本の漫画を世界に広めよう!」というコピーに麻生太郎氏のスピリッツを注入。堀の深い顔がB級テイストを醸し出すフィギュアストラップ。全3種類を用意するという点もぬかりなし。


箱絵が最高。昭和テイストあふれる「冒険王(※2)」リスペクトなデザインがたまりません。箱の中にはかりんとう2袋+太郎ちゃんフィギュアストラップが入ってます。フィギュアの出来もなかなか味わいがあっていい感じ。



かりんとうの味はピリ辛の明太子味ですが、薄味で甘いのか辛いのかハッキリしません。純粋にお菓子として考えると微妙だと思います(不味くはありませんが)。総合的に見れば値段も手頃ですし、オマケ付きという要素もありますので充分オススメできます。麻生太郎好きなら迷わず買い!

(※2)冒険王:秋田書店が発刊していた月刊漫画雑誌(1949~1983年)。『漫画王』の箱絵は、昭和30年代前半の「冒険王」のイメージと推測される(男子の顔を大きくレイアウト、カラフルな文字の見出し等の特徴から)。



■『もえたん 真夜中のおやつ』

価格:800円(税込)、販売:(株)大藤



<オススメ度★★★☆☆> ~白スク水の魔法少女降臨!~

英語学習+萌えのコラボで大ヒットした書籍「もえたん」がお菓子になって登場。魔法少女でみなぎれ!包装紙に問題が書いてあり、オマケの単語カードに答えが書いてあるという仕組み。単語カードは5枚封入。


萌えに対する免疫がないと、手に取るのは難しいかもしれません(アキバ系は全然平気)。商品名の「真夜中のおやつ」の正体は「うなぎパイ」。パイは香ばしい風味と、かすかな甘みがあります。箱絵やオマケの単語カードなどは良い出来なんですが、パイの味がイマイチ物足りないのが残念。値段がやや高めなので、万人にはオススメできませんが、絵にビビビと感じるものがあればアリかと。



■『秋葉王(みかんサブレ)』

価格:650円(税込)、販売:(株)大藤



<オススメ度★★★★☆> ~上級者向けパッケージに驚愕~

脱力系ダジャレ「風の又サブレー」のコピーがたまらない。(株)大藤の姉妹品キャラクターも友情出演。裏表紙には広告を掲載。『おでんカレー』『太郎ちゃんの牛乳カステラ』『萌えたてパン』は実在の製品。


見た目の色物度は“クライマックスだぜ!” これはまさに秋葉原でしかありえない製品といえるでしょう。かなり強力な電波を感じます。一般人は箱絵の段階でギブアップ必至な『秋葉王』ですが、中身のサブレは意外にも美味! この味なら中身だけも普通に売れると思います。ミカンの風味と上品な甘みは、個人的にも非常に好みでした。外見と中身のギャップに萌えたので4つ星を付けておきます。



■『乙女ロードケーキ』

価格:735円(税込)、販売:(株)大藤



<オススメ度★★★☆☆> ~乙女の夢がそこにはある~

ねこ田米蔵先生の描く箱絵の出来は100点。部屋に飾れるレベルなので、ジャケ買いしてもいいと思います。カードの男性の名は一條征爾(いちじょうせいじ)。23歳の筆頭執事みたいですが、年齢が若すぎるような……?


実に腐女子でいい感じの箱絵です。チョコレートケーキ6個とカードが1枚入っています。ケーキの味は不味くはありませんが、特別美味しいというほどでもないので、味には期待しない方がいいでしょう(チョコの風味が足りない気がします)。食べる前はかなり好印象だっただけに惜しいです。もう少し味が良ければ4つ星以上を狙えたと思うのですが、現実的にはギリで3つ星でしょう。



■『2Dの恋人 メイドクッキー2008』

価格:630円(税込)、販売:(株)大藤



<オススメ度★★★★★> ~萌えるメイドの美味なる饗宴~

このくらいのキュートな萌えなら、買いやすいんじゃないでしょうか。2D最高。2D>>越えられない壁>>3Dは真理。包装紙のデザインも上出来。配色に癒し効果を感じるのは私だけ? 焼き印でジャンケンも楽しめちゃいます。


「2Dの恋人」という部分にソウルフルな響きを感じます。メイドも可愛くてよろしいんではないでしょうか。クッキーの味は、ほのかな甘みのミルククッキー。特別インパクトのある味ではないですが、普通に美味です。これなら誰にでも勧められると思います。初心者向けアキバ土産としてもオススメ。優等生な生徒会長がメイドのコスプレをしている様を具現化……、みたいな電波を受信したので5つ星。

■『ツンデレクッキー』

価格:735円(税込)、販売:(株)大藤



<オススメ度★★★☆☆> ~べ、別に買ってほしいわけじゃないんだからねっ~

絵はいいんですよ絵はすごく。『ツンデレクッキー』という名前もキャッチーで、見た目はほぼパーフェクト。なのにクッキーの味がションボリなんですよね(泣)。微妙にクセのあるイチゴ風味というか、多分香料がちょっと多いんではないかと……。不味いとまでは言いませんが、これが普通のミルククッキーとかだったらかなり高評価だった気がします。味が足を引っ張ったので残念ながら3つ星。


4人全員がツンデレですか。なんという天国。現実ではあり得ないラブコメ展開が脳内を駆けめぐって、さあ大変。見た目はホント最高。ストロベリー味という変化球で攻めるにしても、味付けはもう少しなんとかしてほしかったです。




■『萌えたんルーレット』

価格:525円(税込)、販売:(株)大藤



<オススメ度★★★★☆> ~愛があれば辛さも耐えられる~

「どどどどれが辛いかわからなくなっちゃいました」のおどおどメイド最強。次点は多分ツンデレ(基準は中尉基準)。メイドカードが1枚封入。当たりの激辛饅頭は見た目では判断できません。ハズレ饅頭を引いた時の安堵感が病みつき?


6個に1個の割合で激辛饅頭が入っているロシアンルーレット式のお土産です。ノーマルの饅頭は、甘さ控えめの餡が美味しい納得の出来。激辛饅頭は食べた瞬間はよく分かりませんが、後からトウガラシがピリピリきいてきます。極悪な辛さではないので、当たりを引いてもさほど心配はいらないと思います(ギリギリ1個食いきれる程度の辛さ)。二頭身キャラの箱絵や封入カードは、ツボを押さえた作りで良いんじゃないかと。饅頭を口に入れる時のドキドキ感は、一度体験していただきたいものです。



■『電撃焼』

価格:840円(税込)、販売:(株)ムービック NNI



<オススメ度★★★☆☆> ~気になる中身はどーなってるの?~

箱絵の全面積の半分を占拠しているのは『灼眼のシャナ』のシャナ。思わずワクテカしてしまう罪なデザインです。箱を開けてこの人形焼が出てきた時のガッカリ感ときたら……。どうせなら中身はこうですよと箱に明記してほしかった。


これは元々「電撃15年祭」というメディアワークス創立15周年記念のイベント用に作られたものです(2007年11月開催)。どういうわけかアニメイトで普通に売ってました。箱絵のデザインはまずまずなんですが、中身を開けてビックリ。まさか人形焼の焼印が電撃マークとは……。冷静に考えれば、シャナ(※3)やホロ(※4)の焼印をするとなると版権的に面倒になるので、こういう処理になるのは当然といえば当然。大人の事情は分かるんですが、ファン心理としては微妙なところです。人形焼の味は可もなく不可もなく。資金に余裕のある場合にのみ買うのが正解でしょう。

(※3)シャナ:電撃文庫のライトノベル『灼眼のシャナ』のヒロイン。最強のツンデレ。メロンパンが好き。

(※4)ホロ:電撃文庫のライトノベル『狼と香辛料』のヒロイン。狼の耳と尻尾を持っている。酒好き。



■まとめ

図らずも(株)大藤製品だらけになってしまいました。箱のデザインだけで判断して適当に買ったのに、8個中7個が大藤製品とは驚きです(企画は他社が担当というパターンもありましたが)。もっと他のメーカーが参加しても不思議ではない市場だと思うんですが、大手は興味ないんでしょうか? 「ツンデレかっぱえびせん」とか「メイドカール」とか「萌えソフトサラダ」とか、秋葉原限定で販売したら面白いと思うんですが……。どうもしばらくは秋葉原における(株)大藤の天下は続きそうであります。



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レッド中尉(れっど・ちゅうい)

プロフィール:東京都在住。アニメ・漫画・アイドル等のアキバ系ネタが大好物な特殊ライター。企画編集の仕事もしている。秋葉原・神保町・新宿・池袋あたりに出没してグッズを買い漁るのが趣味。


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