2007年のケータイ業界はソフトバンクモバイルの価格破壊やスマートフォンの台頭など、激動の一年でした。しかし海外からみると、まだまだ“ここが変”“あそこは何故”がたくさんあります。そんな海外と日本のギャップを海外在住者の視点から鋭くレポートした2007年を振り返り、2008年新年の幕を開きましょう。


INFOBARを海外へ - 海外で評価される日本端末を活かせ - 12月13日10時00分

2003年に業界の話題を一気にさらった“INFOBAR”が4年ぶりに復活した。今月から発売が開始されたINFOBAR2は前評判通りに出だしから売れ行きが好調であり、海外でもそのニュースが報道されるなど注目を浴びている。ならば販路を日本だけではなく海外に広げることはできないものだろうか?


なぜ日本国内だけ利用制限?日本の定額データプランの謎 - 11月22日10時00分

NTTドコモから待望のHSDPA回線を利用したパソコン向けパケット定額サービスが開始された。海外ではすでに多くの通信キャリアが"モバイルブロードバンドサービス"として提供しており、日本もようやく海外と同じサービスが提供されたことになる。しかし特定の端末しか利用できないという制限が残念だが……。


やればできる!日本の携帯基本料金もようやく海外レベルに? - 11月08日10時00分

ソフトバンクモバイルに引き続き大手2社も1,000円台となる新しい基本料金を提供することになった。端末購入価格が引きあがるとはいえ、これまでは基本料金引き下げに否定的だったシェア上位2社が追従した意義は大きいだろう。


iPhone販売にみる"SIMロック"の限界 - 11月01日10時00分

好調なAppleのiPhoneだが、北米での販売方法にあらたな制限が加えられるようである。携帯電話業界に革新を持ち込んだiPhoneだが、その人気のために逆に自由に購入できなくなってしまうというジレンマを引き起こしているようだ。


日本より便利な海外通信!無線もケータイも自動切り換え - 10月18日10時00分

3Gを提供する全キャリアがHSDPAサービスを提供している香港。主力サービスはスマートフォンやノートPCからの高速データ通信だ。各社とも料金やサービス内容に差をつけた差別化を図ってシェア競争を行っているが、HSDPA参入最後発のPCCWでは同社の無線LANサービスを組み合わせた利便性の高いサービスを提供している。


iPhoneを日本は受け入れられるか? キャリアからメーカー端末へ - 9月27日10時00分

Appleの携帯電話「iPhone」は端末の機能や使い勝手のみならず、これまでの携帯電話業界の商習慣とは異なる新しいビジネスモデルとしても注目されている。iPhoneの目新しさの1つが端末の販売方法だ。この新しい販売スタイルは日本でも受け入れられることができるだろうか?


1回線契約なのに複数の端末が利用できる!海外のマルチSIMカードサービスの恩恵 - 9月13日10時00分

一人で複数の携帯電話を利用したり、ノートPC用にデータ通信カードを利用するなどの回線を複数契約して利用しているユーザーも多いだろう。利用する端末の数が増えれば回線契約も増えるのは当然のことだが、海外では一つの回線契約で複数の端末を利用できるサービスが存在する。今回は複数契約が不要なこの便利なサービスを紹介しよう。


ドコモの2in1より便利? 中国のデュアルSIMカード端末 - 08月23日10時00分

1台の携帯電話で2つの電話番号とメールアドレスが利用できるNTTドコモの「2in1」サービスは"仕事とプライベート"、"メイン用とサブ用”など、電話番号を複数利用したい利用者には便利なサービスだ。諸外国でも同様のサービスはあるが、中国には別の方法でそのサービスを実現する携帯電話が存在するのだ。


複雑怪奇な日本のケータイ料金!不透明な"割引"は解決できるのか? - 08月09日10時05分

auに引き続き、NTTドコモも基本料金が最大半額になる新しい割引サービスを発表した。利用者にとっては料金が割引きになることはうれしい反面、毎回のように導入される各種割引サービスは名称も含め複雑化しすぎていないだろうか?


日本発の技術は海外で葬られるのか?- 国内とかけ離れる海外PHSの現状 - 07月30日10時00分

最新のWindows Mobile 6.0を搭載したスマートフォン"アドエス"ことAdvanced/W-ZERO3[es]や、薄型端末9(nine)などが好調なウィルコム。国内では他のPHSキャリアがサービス停止に動く中、W-SIMや次世代PHSの開発を行うなど"国内唯一"のPHSキャリアとして孤軍奮闘している。日本の技術により開発されたPHSは海外でも採用されているが、最近は海外のPHS動向のニュースはあまり聞かれなくなっている。では海外のPHSの現状はどうなっているのだろうか? PHSの活発な台湾と中国の例を見てみよう。


世界で勝つケータイメーカー!PRADA携帯をしかけた"LG電子"躍進の秘密 - 07月19日10時00分

フランス人デザイナーの手による「SIMPURE L2」の発売に引き続き、NTTドコモの704シリーズには世界的なヒットとなった"チョコレートフォン"デザインのL704iが投入されるなど、ここにきて"LG電子"の日本市場へのプレゼンスが高まりつつある。日本ではまだマイナーな存在ではあるが、海外ではブランド戦略の成功により同社の評価は販売台数以上に高い。ここ数年で世界シェア5位まで上りつめた同社の秘密はどこにあるのだろうか。


売れる海外ケータイの秘密!ユーザーニーズに対応できない日本 - 06月28日10時00分

携帯電話の全世界マーケットにおける日本メーカーのシェアは「その他」に入れられてしまうほど低く、海外の調査会社によるマーケットシェアの結果に、単独メーカーの数字が出てくることもここ数年は無くなってしまった。SonyEricssonが世界シェア4位の座を得ているが、同社は純然たる日本メーカーではなくヨーロッパのEricssonとの合弁企業であるため「日本メーカーが4位に入っている」とは考えにくいだろう。


ドコモは世界に反撃できるか? 海外でiモードは普及するのか? - 06月14日10時00分

5月30日から香港でもiモードサービスが始まり、これでiモードは日本を含む世界18の国と地域でサービスが展開されることになった。着々と海外でも導入されるiモードだが、果たして今後のさらなる普及と展開はどうなるのだろう。国内で話題のドコモ2.0のように、海外でも"ドコモの反撃"は成功するのだろうか?


日本のケータイビジネスはぬるい?激烈な海外の新製品発表競争と格差 - 05月31日10時00分

5月22日、auとソフトバンクから2007年夏モデルが発表された。海外でも携帯電話の新機種は毎月のように発表されているが、日本のようにキャリアから新機種が発表されることはほとんどなく、ほとんどがメーカーからの発表だ。日本と海外ではなぜこのように違いがあるのだろうか。


びっくりケータイ集合!こんなものまであるのか?中国面白携帯事情 - 05月17日10時00分

世界の工場「中国」は、携帯電話の生産でも今や世界一を誇っている。Nokia、Motorola、Samsungなど大手メーカーも中国各地に工場を持っており、世界中に製品を輸出している。その一方、中国の国内端末メーカーは最近元気がない。BirdとSagem、TCLとAlcatelのように。一時はヨーロッパの老舗メーカーと提携するなど世界市場への本格的進出を図ったものの、ここのところはお膝元の中国国内でも売れ行きが鈍っている。


"ブランド品"ケータイをもてない日本人! "PRADA Phone"にみるブランド電話の魅力 - 05月03日10時00分

LG電子製のPRADAブランド携帯「The PRADA Phone by LG」が海外市場にお目見えした。約10万円の価格もさることながら、PRADAそのもののデザインはPRADAファンのみならず携帯電話市場でも大きな話題となっている。携帯電話方式がGSMのため日本では利用できないが、仮に日本と同じ3G方式に対応しても日本で発売される可能性はあるのだろうか?


国境を越えはじめた通信サービス!日本以外の世界が繋がる「国際ローミング」の新しい潮流 - 04月19日10時00分

普段自分が使っている携帯電話をそのまま海外に持ち出して利用できる、そんな便利なサービスが"国際ローミングサービス"だ。日本でも利用者が増えてきているが、海外の多くの国では何年も前から一般的なサービスであり、海外渡航時に携帯電話を持っていくことは、"あたりまえ"のものとなっている。


海外の市場の強さは"中古ケータイ市場"! 日本は、もう追いつけないのか? - 04月05日10時00分

海外と日本の間には、決定的に大きな違い「中古端末市場」がある。海外では携帯電話の中古売買は、あたりまえのものであり、特にアジア圏では街中至るところで"中古携帯"の販売を見ることができる。日本からみれば使い古し端末の売買と考えられがちな中古市場だが、実は携帯電話市場を活性化させる大きな役割を担っているのだ。


"ブランド力"で海外に勝てない日本端末 - 03月29日10時00分

携帯電話シェア世界第3位。堂々たる大メーカーにまで上り詰めたSamsung。日本でもソフトバンク向けに特徴ある端末を多数リリースしており、存在感あるメーカーになりつつある。先日開催された国際情報通信技術関連見本市「CeBIT 2007」では、Ultra Editionシリーズを強力に推進する同社のブランド戦略の一環を見ることができた。


世界はモバイルインターネットの時代へ - 03月02日10時00分

今や一大産業となった携帯電話コンテンツビジネス。しかし日本や韓国では携帯コンテンツの利用は日常的になっているものの、他の市場ではまだまだ普及途中の段階で、携帯電話を音声端末としてのみ利用しているユーザーが大多数に上っている。今後端末の性能向上とコンテンツの増加に比例し、利用者数は加速度的に増加すると期待されている。そんな中、これまでの携帯電話コンテンツビジネスとは180度概念の異なる新サービスが開始された。それがHutchison(3)のX-Seriesだ。


SIMロック販売の真実 - こんなに違う海外と日本の実情 - 02月01日10時00分

最近、日本ではSIMロックやインセンティブ販売についての議論を多く見られるようになった。総務省が「モバイルビジネス研究会」でSIMロック制限について検討をはじめるなど、携帯電話の販売方法についてユーザーに選択肢を与えようという動きが見えてきている。日本で最新機能を盛り込んだ新機種が安価に提供されてきたのはインセンティブ制度があることと、端末にSIMロックがあり、携帯電話会社専用品としているからである。では海外の状況はどうなっているのだろうか?今回はSIMロックの面からヨーロッパや香港の状況を見てみよう。


モバイルブロードバンド天国へ!海外で進む高速サービスにみる日本との格差 - 01月11日10時00分

日本の携帯電話は世界でも最も進んだサービスを提供しているといわれている。ところが海外に目を向けてみれば、日本にはない便利なサービスが多く存在している。特に2006年から各国で開始されている「モバイルブロードバンド」は日本にはみられない強力なサービスだ。




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山根康宏

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