2007年11月16日、サッカー日本代表監督のイビチャ・オシム氏が千葉の自宅で倒れて病院に運ばれました。現在のオシム氏は集中治療を受けていますが、アイスクリームを食べたり、家族に冗談を言えるまで回復しているそうです。



このオシム氏を襲った病気の名が“脳梗塞(こうそく)”です。脳梗塞は、オシム氏のように処置が早ければ命が助かるケースもありますが、処置が遅れれば大きな障害や生死にもつながる病気です。今回は“脳梗塞”について見ていきましょう。



■脳梗塞って、どんな病気?

脳梗塞は、脳の血管が細くなったり、血管に血栓(血のかたまり)が詰まったりして、脳に酸素や栄養が送られなくなることから脳の細胞が障害を受ける病気です。



脳梗塞は詰まる血管の太さやその詰まり方によって3つのタイプに分けられます。症状やその程度は障害を受けた脳の場所と範囲によって異なります。

・ラクナ梗塞(脳の細い血管が詰まって起こる脳梗塞【小梗塞】)

・アロテーム血栓性脳梗塞(脳の太い血管が詰まって起こる脳梗塞【中梗塞】)

・心原性脳塞栓症(脳の太い血管が詰まって起こる脳梗塞【大梗塞】)



■脳梗塞で起こる後遺症

脳は部位によって様々な働きがあります。そのため脳梗塞が起きた部位による後遺症も症状は様々です。



・運動障害

脳梗塞の後遺症による運動障害で最も頻度が多いのが、左右どちらかの半身の機能障害です。片側の手足が自由に動かない状態になってしまいます。症状の程度にもよりますがリハビリテーションにより改善することも可能です。



・感覚障害

脳梗塞の後遺症による感覚障害は、左右どちらかの半身がしびれや震えを起こします。



・視力障害

脳梗塞の後遺症による視力障害は、左右どちらかの目が見えにくくなる症状が発生します。また左右どちらかの視界が見えなくなってしまう症状が起きる場合もあります。平衡感覚の傷害がおきてめまいを起こすこともあります。



・言語障害

脳梗塞の後遺症による言語障害は、意識は正常なのに話そうとしてもろれつが回らない症状が発生します。また言葉が出なかったり、相手の言っている言葉が理解できない症状が現れる場合もあります。



・意識障害

脳梗塞の後遺症による意識障害は、他者に話しかけられても反応できなかったり、反応できても迅速な対応ができない症状が現れることがあります。



■脳梗塞の原因

脳梗塞の原因としては生活習慣病が挙げられます。

・糖尿病

・高血圧症

・肥満

・高脂血症



このほかにも、煙草やストレスなども脳梗塞を引き起こす要因として挙げられます。



■これって脳梗塞?

脳梗塞は早めの治療が重要ですので、脳梗塞の前兆を見逃さないことが大切です。



脳梗塞の前兆には、いつもと違った兆候が見られますので、年齢によるものと安易に自己判断せずに気になった症状が見られたら病院で検査してもらうようにしましょう。

●脳梗塞の疑いがある前兆

・手や足がしびれます

・字やものが二重に見える、はっきり見えません

・激しいめまいがします

・肩こりが痛いほど酷いです

・言葉が上手く話せません

・話すときに、ろれつが回らなくなります

・激しい頭痛が起きます

・一時的に記憶が無くなる

・いつも行っている動作が上手くいかない



■脳梗塞の予防

脳梗塞を予防するには、ふだんの生活を見直すことから始めましょう。



●食生活の見直し

脳梗塞の予防に効果的なのが食事療法です。脳梗塞を防ぐには、血液を健康的な状態(さらさらな血液)に保つことが有効です。そのためコレステロールの多い肉料理は控えて魚や野菜を食べるようにしましょう。また、高血圧を防ぐために塩分の取りすぎに気をつけましょう。



●適度な運動

適度な運動は、脳梗塞だけでなく健康を保つのに役立ちます。

運動は血糖値やコレステロールを下げることができます。また運動することで血行が良くなり血液も健康的なさらさらな状態になることができます。しかし運動は急に激しい運動をするとかえって逆効果です。激しい運動は心臓に負担が掛かりますので、適度な範囲から始めましょう。



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