自作パソコンは、アイデア次第で日常のいろいろな製品に組み込むことができる。アキバでは、"T-ZONE. PC DIY SHOP"のスタッフ 森田建介氏によるゲーム系自作パソコンが有名だが、新たなる展開が始まった。"ツクモケース王国"のスタッフ 駒場弘毅氏が"トースターPC"を作ったというのだ。早速、取材させていただいた。


■液晶をパンの代わりに出したい

"トースターPC"を製作するキッカケは、マザーボードのITXコーナーを拡張する際、目玉となる商品を陳列しようと考えたことだ。"T-ZONE PC DIY SHOP"の自作パソコンについてもご存じで、同店がゲーム機の筐体を採用していることから、それとは違う筐体でインパクトがあるものを考えていたそうだ。

右斜め正面から見た「トースターPC」真横から見た「トースターPC」
右斜め正面から見た「トースターPC」真横から見た「トースターPC」

組み上げ作業は、一晩(8時間)ほどでできたそうだが、筐体を"トースター"にして「液晶がパンの代わりに出てくる」するという発想に辿り着くまでに多くの時間を費やしたそうだ。このアイディアは、喫茶店で友人と話し合っている際に浮かんだという。

正面から見た「トースターPC」真上から見た「トースターPC」
正面から見た「トースターPC」真上から見た「トースターPC」

マザーボードは"Mini-ITXマザーボード"EPIA-M6000で、CPUはC3/600MHz、512Mバイトのメモリー(DDR400)、2.5インチ80Gバイトのハードディスクを備える。OSは、お客さんに触ってもらうことを考えて、Vistaに比べてスムーズに動作するWindows 2000を採用した。ただし、マザーボードなどの各パーツは、両面テープやガムテープで固定しているために外れやすく、展示のみとしている。

ヒートシンクの下がCPUトースターPC」の中身
ヒートシンクの下がCPUトースターPC」の中身

気になる開発費用だが、スタッフの私物や使用していないパーツを流用したので、実際にどれぐらい掛かったは、わからないという。また液晶ディスプレイは、サイズや性能などの関係で取り付けられなかったそうだ。7インチサイズだと、幅が大きくて入らない。5インチサイズだと、解像度があまりに低いので、組み込みを断念した。入手は困難だが、6インチの液晶ディスプレイが入手できれば、再チャレンジしたいそうだ。

「トースターPC」の電源ユニットハーディスクが入った黒いボックス
「トースターPC」の電源ユニットハーディスクが入った黒いボックス

駒場氏は、「液晶ディスプレイがポップアップしたら、"トースター1.5号"にしたい」と、"トースターPC"の改良にも意欲的だ。第2弾の自作パソコンは、"トースター"ではない筐体だそうで、「実現できるかどうかはわからないが、実現できれば、かなり面白いものを考えている」と語ってくれた。第2弾の登場を期待したところだ。



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編集部:関口 哲司

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