文庫本サイズの小型で気軽に持ち運べるモバイルPC、SONYのVAIO type Uシリーズに、新たにWindows Vista Home Premiumを搭載しメモリを1Gバイトにアップしたモデル「VGN-UX71」が発売された。価格はオープンプライズで、店頭実売価格は189,800円前後。
昨年秋に発売されたモデル「VGN-UX70」は、Windows Vista Capable PCとなっており、Vistaをインストールすることも可能であったが、搭載メモリがオンボードの512Mバイトのみであるため、Windows Vistaに入れ替えて利用してもストレスを感じないスムーズな動作は正直期待できなかっただろう。だが、今回発売された「VGN-UX71」では、オンボードメモリを1Gバイトに仕様変更することによりメモリ不足による動作のもたつきを比較的感じることなく利用できる。また、搭載CPUもCore Solo プロセッサー U1300(動作周波数1.06 GHz)からCore Solo プロセッサー U1400(動作周波数1.20GHz)に強化されている。
前モデルまでは、別途リカバリーCDが付属していたものの、光学ドライブは外付けタイプの別売りであるため、別途購入しないと作業ができなかった。HDD内にリカバリー領域が設けられたのは大変ありがたい。ただし、HDD容量は前モデルから変更はなく、約30Gバイトが搭載されているものの、リカバリー領域にすでに7GB程度の領域が利用されているため、自由に利用できる空き容量は前モデルより少なくなってしまっている。
また、CPUやメモリが強化され、OSが変更された事の影響か、標準添付のバッテリーで前モデルでは約3.5時間の駆動が可能だったが、「VGN-UX71」では約3時間の駆動と多少短くなってしまったのは残念だ。
●正面と背面
正面には、4.5型ワイドTFTカラー液晶を備え、液晶の上中央にはWebカメラ、その左に指紋センサーと内蔵モノラルスピーカーを備える。正面の左右には、ボタン類や、ワイヤレスのON/OFFスイッチ、電源スイッチがある。
背面は、バッテリーとワンセグチューナーのアンテナを備える。
●上面と底面
上面には、メモリースティックDuo専用スロット、キャプチャーボタン、フォーカス切り替えスイッチ、廃熱孔を備える。
底面は、DC IN、I/Oコネクター、ヘッドホン出力、マイク入力を備える。
●左面と右面
左面は、USB 2.0コネクター、CFスロット(Type II×1)が備わる。
右面は、バッテリーとなる。
●キーボード
ボタンは小さく、英数字のボタンの大きさは約5×6mm程度の大きさとなる。
●バッテリー
標準添付のバッテリーで約3時間の駆動が可能。別売りのオプションバッテリー(L)なら6.5時間の駆動が可能となる。
●ポートリプリケーター正面と背面
標準添付でポートリプリケーターが付属する。ポートリプリケーターに本体をセットすることで、充電や各種インターフェイスの接続が容易になる。
背面には、i.LINK(IEEE1394) S400(4ピン)×1、外部ディスプレイ出力、USBコネクター×2、LANコネクター、DC INを備える。
●ポートリプリケーター左面と右面
左面は、FeliCaポートを備える。引き出し式になっており、利用するときは引き出す仕組みになっている。
右面は、USBコネクター、AV出力を備える。
●スペック表
次のページでは、VGN-UX71のワンセグ機能やWebカメラを見ていこう。
昨年秋に発売されたモデル「VGN-UX70」は、Windows Vista Capable PCとなっており、Vistaをインストールすることも可能であったが、搭載メモリがオンボードの512Mバイトのみであるため、Windows Vistaに入れ替えて利用してもストレスを感じないスムーズな動作は正直期待できなかっただろう。だが、今回発売された「VGN-UX71」では、オンボードメモリを1Gバイトに仕様変更することによりメモリ不足による動作のもたつきを比較的感じることなく利用できる。また、搭載CPUもCore Solo プロセッサー U1300(動作周波数1.06 GHz)からCore Solo プロセッサー U1400(動作周波数1.20GHz)に強化されている。
■ハードウェア特長
今回発売された「VGN-UX71」は、前モデルの「VGN-UX70」から、見た目はそれほど変わらないが、中身は前モデルからいくつか変更点がみられる。CPUが強化され、メインメモリ容量が変更されたほか、HDDにOSリカバリー領域が設けられ、リカバリーが容易にできるようになった。前モデルまでは、別途リカバリーCDが付属していたものの、光学ドライブは外付けタイプの別売りであるため、別途購入しないと作業ができなかった。HDD内にリカバリー領域が設けられたのは大変ありがたい。ただし、HDD容量は前モデルから変更はなく、約30Gバイトが搭載されているものの、リカバリー領域にすでに7GB程度の領域が利用されているため、自由に利用できる空き容量は前モデルより少なくなってしまっている。
また、CPUやメモリが強化され、OSが変更された事の影響か、標準添付のバッテリーで前モデルでは約3.5時間の駆動が可能だったが、「VGN-UX71」では約3時間の駆動と多少短くなってしまったのは残念だ。
●正面と背面
正面には、4.5型ワイドTFTカラー液晶を備え、液晶の上中央にはWebカメラ、その左に指紋センサーと内蔵モノラルスピーカーを備える。正面の左右には、ボタン類や、ワイヤレスのON/OFFスイッチ、電源スイッチがある。
背面は、バッテリーとワンセグチューナーのアンテナを備える。
正面 | 背面 |
●上面と底面
上面には、メモリースティックDuo専用スロット、キャプチャーボタン、フォーカス切り替えスイッチ、廃熱孔を備える。
底面は、DC IN、I/Oコネクター、ヘッドホン出力、マイク入力を備える。
上面 | 底面 |
●左面と右面
左面は、USB 2.0コネクター、CFスロット(Type II×1)が備わる。
右面は、バッテリーとなる。
左面 | 右面 |
●キーボード
ボタンは小さく、英数字のボタンの大きさは約5×6mm程度の大きさとなる。
キーボード |
●バッテリー
標準添付のバッテリーで約3時間の駆動が可能。別売りのオプションバッテリー(L)なら6.5時間の駆動が可能となる。
バッテリー |
●ポートリプリケーター正面と背面
標準添付でポートリプリケーターが付属する。ポートリプリケーターに本体をセットすることで、充電や各種インターフェイスの接続が容易になる。
背面には、i.LINK(IEEE1394) S400(4ピン)×1、外部ディスプレイ出力、USBコネクター×2、LANコネクター、DC INを備える。
ポートリプリケーター正面 | ポートリプリケーター背面 |
●ポートリプリケーター左面と右面
左面は、FeliCaポートを備える。引き出し式になっており、利用するときは引き出す仕組みになっている。
右面は、USBコネクター、AV出力を備える。
ポートリプリケーター左面 | FeliCaポート使用例 | ポートリプリケーター右面 |
●スペック表
モデル | VGN-UX71 |
CPU | CoreSolo U1400 (動作周波数1.20GHz) |
メモリ | DDR2 SDRAM 1Gバイト(オンボード)(ビデオメモリー共有) |
HDD | HDD 約30Gバイト(Ultra ATA、4200回転/分) |
光学ドライブ | 別売(外付け) |
グラフィックアクセラレーター | インテル グラフィックス・メディア・アクセラレーター 950(チップセットに内蔵) |
液晶画面 | 4.5型ワイドTFTカラー液晶 |
通信 | LANコネクタ(100BASE-TX/10BASE-T)、無線LAN(IEEE802.11a/b/g準拠)、Bluetooth |
TVチューナー | ワンセグ受信機能、データ放送受信機能、ワンセグ録画・再生機能 |
カードスロット | メモリースティック Duo専用スロット、CFカードスロット |
FeliCaポート | ポートリプリケーターに内蔵 |
内蔵カメラ | 有効画素数31万画素×1、有効画素数131万画素×1 |
セキュリティ | 指紋センサー |
バッテリー駆動時間 | 付属バッテリーパック(約3時間)、別売りバッテリーパックL(約6.5時間) |
サイズ | W150.2mm×H32.2~38.2mm×D95mm(最大突起部100.5mm) |
重量 | 約532g(付属バッテリーパック装着時) |
次のページでは、VGN-UX71のワンセグ機能やWebカメラを見ていこう。
■外出先で気軽にTVを視聴しよう
「VGN-UX71」は、今話題のワンセグチューナーを搭載している。最近では携帯電話に搭載した機種も増えてきたが、やはり携帯電話の画面では大きさが物足りない。しかし、「VGN-UX71」の画面なら、4.5型ワイドサイズということもあり、携帯電話の画面の倍ちかくのサイズなので比較的見やすいだろう。背面にアンテナを装備しており、ワンセグ放送の視聴時にはアンテナを起こして利用する。外出先での利用や、ちょっとした卓上テレビとして利用するのもよいだろう。ただ残念な点を上げるとすれば、少々受信感度が低いことだろう。携帯電話のワンセグチューナーやほかのワンセグユニットを利用して比べると、受信感度があまりよいとはいえない。室内で利用する場合などは、窓辺など電波を受信しやすい場所というように、利用する位置が限られそうだ。
アンテナを収納した状態 | アンテナを起こした状態 | ワンセグ放送を受信 |
■用途によって使い分けするWebカメラ
用途によって使い分けできるWebカメラを2基搭載している。液晶画面の上にあるWebカメラは30万画素のカメラで、画面側にあるので常に自分の方を向いているカメラだ。メッセンジャーなどでビデオ通話する際などに利用するいわゆる自分撮りカメラといってよいだろう。もう1つのカメラは、液晶画面の裏側にあり液晶をスライドした状態で使用する。こちらのカメラは131万画素のカメラで、被写体に向けて撮影すれば画面で確認しながら撮影できるのでデジカメ感覚で利用できそうだ。液晶の上にある30万画素カメラ | 液晶背面にある131万画素カメラ |
上面右にあるキャプチャーボタンを押すと、[VAIOカメラキャプチャーユーティリティ]が起動する。ユーティリティソフトが起動した状態でキャプチャーボタンを押すと、カメラのシャッターボタンとして機能するので、撮影もデジカメ感覚だ。
上面右にあるキャプチャーボタン | VAIOカメラキャプチャーユーティリティの画面 |
■暗い場所での利用が可能なキーボード
キーボードが小さいだけに、暗い場所での入力はキー配列がわかりにくいのではと心配になりそうだが大丈夫。いずれかのキーにタッチするとキーボードのバックライトが点灯し、キーボードの文字が浮かび上がる。ブルーのライトで暗い中でもはっきりと見える。真っ暗な中でも問題なく入力できそうだ。暗い場所での利用が可能なキーボード |
■店頭モデルとオーナーズとオーナーメードモデルの違い
VAIO Type Uは、店頭モデルのほかソニーの通販サイト「sony style」より購入できるオーナーメードモデルが存在する。オーナーメードモデルの特徴は、OSやCPUの種類を選べるほか、ゼロスピンドルモデルも用意されている。ゼロスピンドルモデルはハードディスクの代わりに約32Mバイトの容量を持つフラッシュメモリーが搭載されている。HDDより速いアクセスが可能となり、さらにスムーズな動作が見込める。またゼロスピンドルモデルでは、ボディカラーがブラックまたはブルーからの選択となり、カスタマイズ感を増すボディとなっている。モデル | 店頭販売モデル「VGN-UX71」 | オーナーメードモデル 「VGN-UX91NS・U91XS」 《ハードディスク》 | オーナーメードモデル 「VGN-UX91NS・U91XS」 《ゼロスピンドル》 |
ボディカラー | シルバー | シルバー | ブラックorブルーから選択 |
CPU | Core Solo プロセッサー U1400 | Core Solo プロセッサー U1500、 Core Solo プロセッサー U1400、 Celeron M プロセッサー 超低電圧版 443から選択 | |
OS | Windows Vista Home Premium 正規版 | Windows Vista Business 正規版、 Windows Vista Home Premium 正規版から選択 | |
ストレージ | HDD30Gバイト | HDD30GバイトorHDD40Gバイトから選択 | フラッシュメモリー32Mバイト |
Bluetooth | 標準装備 | 有無を選択 | |
ワンセグチューナー | 標準装備 | 有無を選択 | 標準装備 |
ポートリプリケーター | 標準装備 | 有無を選択 | |
バッテリー | 標準バッテリー | 標準バッテリーor大容量バッテリーから選択 | |
キーボード | 日本語配列キーボード | 日本語配列キーボードor英字配列キーボードから選択 |
■総評
画面やキーボードが小さいので、ワープロや表計算の入力をするといった利用には向かないが、出先で保存してある音楽やムービーを再生したり、TVをみたり、メールやインターネットの情報を確認したりといった使い方をするなら便利なPCだ。外出先でデジカメを撮影して、撮影した画像の確認用として「VGN-UX71」で表示して細かく確認といった使い方もありだろう。普通のノートパソコンだとデジカメと一緒に持ち歩くのは大変だが、「VGN-UX71」ならバッグに気軽に放り込んでおけるサイズだ。まさに携帯性にすぐれた究極のモバイルPCといえるだろう。
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■VAIO type U
■ソニー
編集部:篠崎 哲(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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