生活を豊かにしてくれるインターネットには、生活の驚異となる危険も潜んでいます。驚異に対処する知識は、危険を防ぐ一番の盾となります。世界のセキュリティ情報をお届けしているエフセキュアブログなどから、最新1週間の話題をお届けします。

今週は、ソーシャルネットワーキングサイトに関する記事が注目を集めました。

1月22日に発表された調査会社のニールセンのレポートによると、日本のソーシャルネットワークサービス(以下、SNS)ユーザはアメリカについで多く、一方でSNSに費やす時間は調査対象国の中でも最下位という興味深い結果となっています。

※Global data takes into account the following countries: U.S., U.K., Australia, Brazil, Japan, Switzerland, Germany, France, Spain and Italy

世界中で確実にユーザを増やし続けているTwitterは、日本でもテレビや雑誌などの露出が増えており、人気が加速しています。MySpaceやFacebookに至っては、プライバシーなどの新しいセキュリティ設定が話題を集め、プライバシーに対する意識も変わりつつあります。また、プロフェッショナルとして、或いは企業としてSNSを活用する事例も多くみられるようになりました。

しかし、ユーザが増えSNSがインフラとして機能し始めると、次に心配なのは、フィッシング詐欺やスパムメールなどを含む様々なサイバー犯罪がさらに蔓延ることです。エフセキュアのセキュリティ研究所の主席研究員のミッコ・ヒッポネンのような、セキュリティ プロフェッショナルによる最新情報を活用しながら、プライバシー設定を改めて見直したり、あやしいリンクは開かないように心掛け、また複雑なパスワードを設定するなど、サイバー犯罪の被害者にならない為の安全対策を忘れずに行ってください。

また今週は、長年「Financial Times」や「Los Angeles Times」でITセキュリティに従事してきたJoseph Menn氏が描く、サイバー犯罪に関する新しい本、「Fatal System Error (致命的なシステムエラー)」が発売されたことも話題になりました。

書籍:「致命的なシステム・エラー」
エフセキュア・コーポレーション by: ミッコ・ヒッポネン (2010年1月26日)
サイバー犯罪に関する新しい本が登場した。著者はJoseph Mennだ。Josephは長年、「Financial Times」や「Los Angeles Times」でコンピュータ・セキュリティの報道に携わってきた。

書籍のタイトルは「Fatal System Error (致命的なシステム・エラー)」だ。この本は、コンピュータ犯罪者に関するいくつかの興味深い、実際のストーリーを詳細にカバーしている。 …

プロ用ツールとしてのTwitter
エフセキュア・コーポレーション by: ミッコ・ヒッポネン (2010年1月26日)
私はソーシャル ネットワークのファンだったことは一度もない。Facebookには参加していない。Myspaceにも。LinkedInにも。しかし昨年、Twitterとかいうものを見てみようと考えた。

Twitterが有益かどうかを見極めるため、2009年末までの2ヶ月間をお試し期間とした。そしてもし、役に立つとは思わなければ、使用するのはやめようと考えた。

試用期間中、Twitterは他のソーシャル ネットワークとはかなり異なることが分かった。これはプロフェッショナル・ツールとして、実際かなり有益だ。 …続きを読む

Facebook騒動
エフセキュア・コーポレーション by: ショーン・サリバン (2010年1月26日)
Facebookが最近、素晴らしい新機能を発表した:「Replying to Comments through Email」
皆さんが友達と会話しようとする場合、これは非常に便利な機能に見える。

しかし、安全だろうか? …続きを読む

本当に役立つセキュリティをもっと見る
標的型ゼロデイアタック

エフセキュアブログを読む
エフセキュア社
IT先進国フィンランドで1988年に設立されて以来、20年にわたりセキュリティ製品に取り組んでいる業界の老舗で、世界規模でセキュリティサービスを提供しています。1999年にOMXヘルシンキ証券取引所に上場し、以来、業界で最も急速に成長し続けている株式公開企業です。
エフセキュア株式会社は、エフセキュア社100%出資の現地法人として設立され、以降、増収を続けながら順調に企業規模を拡大しており、2009年5月に日本法人設立満10周年を迎えました。
www.f-secure.co.jp