警察庁は2010年3月18日、インターネット上における違法情報や有害情報に関する通報を受理し、警察への通報、サイト管理者やプロバイダ等へ削除依頼を行うホットライン「インターネット・ホットラインセンター」の運用状況を公表した。

2009年中にセンターに通報された情報を分析した結果、違法情報・有害情報に該当すると判断した件数は年々増加し、2009年中の合計は33,968件であった(前年比+13,635件、+67.1%)。センターが受理した通報件数は、130,586件(月平均10,882件)であった(前年比-4,540件、-3.4%)。

1.違法情報
違法情報とは、わいせつ物、児童ポルノに関する情報等インターネット上での流通が法令に違反する情報で、2009年中は27,751件(前年比+13,540件、+95.3%)。このうち、外部委託しているサイバーパトロールから通報された情報は10,161件(全体の36.6%)だった。

2.有害情報
有害情報とは、殺人等の違法行為の請負等に関する情報、集団自殺を呼び掛ける情報等で、2009年中は6,217件(前年比+95件、+1.6%)。

3.その他の情報
その他の情報とは、違法情報、有害情報には分類されない、知的財産権侵害に関する情報、子供に悪影響を及ぼすおそれのあるポルノ情報等で、2009年中は106,423件(前年比-16,524件、-13.4%)。

4.削除結果
削除情報とは、2009年中にセンターからサイト管理者等に対し、違法情報として削除依頼を行った16,496件のうち14,518件(88.0%。前年85.0%)が、また、有害情報として削除依頼を行った1,971件のうち1,546件(78.4%。前年75.8%)が削除された。

5.警察の対応状況
センターから通報を受けた違法情報をもとに、平成21年中に検挙に至ったものは110件(前年比+100件、+1,000%)。このうち、外部委託しているサイバーパトロールから通報された違法情報を端緒としたものは75件(全体の68.2%)だった。

平成21年中の「インターネット・ホットラインセンター」の運用状況について(PDF形式)
警察庁

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