株式会社リコーは、東京・銀座のフォトギャラリー「RING CUBE」において、弘法亮写真展「Ambigu(アンビギュ)」を2010年3月31日より開催中だ。
入場は、無料。開催期間は、2010年4月11日まで。

弘法亮氏は、昨年5月に開催された写真展「Editors’ Choice -雑誌が選ぶ今最も期待する若手写真家展-」で、15人の作家の中、来場者による投票で最も多く票を集めた写真家だ。

ヨーロッパのノミの市で見つけた1冊の古い本。その中に偶然挟まれていた古い1枚の写真のような弘法亮氏の作品は、見る人を、現実と非現実、過去と現在の境界線が曖昧な独特の世界へと誘ってくれるように感じられる。

■何かを感じ取ってほしい - 写真家 弘法亮氏
弘法亮氏は、1977年生まれ。大学在学中に写真に興味を持ち、フォトグラファーの道を目指した。写真スタジオ勤務を経て、2005年に渡仏、2007年に帰国。2009年5月、リコーフォトギャラリーRING CUBE「Editor’s choice - 雑誌が選ぶ今最も期待する若手写真家展-」に参加、11誌の編集者が選んだ作家15人のうち、来場者による人気投票で最も多くの票を集めた。

●写真家としての原点
写真家としての原点について弘法氏は、
「学生時代に何気なく手にしたカメラで写真を撮りはじめたのがきっかけです。そこから次第に海外の写真にも興味をもち始めました。写真家として生きていきたいと決心し、自分なりのカラーを探し求めてフランスへと渡ったとき、偶然、古い写真を見つけました。

200年以上前にとある写真館で撮られたであろう写真をポストカードにしたもので、その写真が今も色褪せることなく残っていました。それがとても美しかった。このときの感動が、僕の作品作りの原点になっています。その写真の美しさに、どうしたら近づけるのか、いつかその答えに到達したいと考えています。」と、コメントしている。

●「Ambigu」=「あいまいな」とは
「Ambigu」=「あいまいな」については、
「人は目の前に起こる事象を理解する際、往々にしてその物事をカテゴライズしてとらえようとしますが、それは情報を整理して理解する上で有益である一方、受け手側の知識の範囲に物事が限定されるという事ではないでしょうか。だから僕は、そうした先入観や固定概念を捨て、カテゴライズされない「あいまい」である事の美しさを表現したいと思っています。

作品作りにおいては、あの時目にした古い写真のイメージを目指しつつ、フィルムで撮影した作品を現代の技術を取り入れて表現するなど、時代背景を想起させない『あいまいさ』に取り組んでいます。」とのこと。

●写真を通じて伝えたいこと
写真を通じて伝えたいことについて弘法氏は、
「作品を通じ、写真を通して出会えた人々への感謝の気持ちと、写真に向き合う中で人生や世の中のことを考えた、人間らしい素の部分を表現したつもりですが、作品を見ていただける方には、こちらから何かを押し付けるのではなく、写真を直に見ていただいて、皆さんがそれぞれ何かを感じ取っていただければと思います。そして、もしこの写真を見ていただいたことで、写真を撮ってみたい、写真でなくても、何かやってみよう、という活力の一部になれたとしたら、写真家としてこの上ない喜びです。」と、コメントしている。

開催期間:2010年3月31日(水)~2010年4月11日(日)※休館日を除く
     11:00~20:00(最終日17:00まで)
     入場無料。火曜日休館
     
RING CUBE
東京都中央区銀座5-7-2 三愛ドリームセンター(9F受付)地図
RING CUBEの連絡先: 03-3289-1521

「RING CUBE」 - 公式サイト
株式会社リコー

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