今年は3D元年と言われるほど、テレビからデジタルカメラ、ゲームに至るまで、3D対応の製品が各メーカーから数多く発表されている。また一部の製品は、すでに店頭で入手できる。そういった3D市場に向けて、液晶のシャープが新たな一手を打ち出してきた。

シャープは、業界最高輝度で、2D/3Dの表示切り替えが可能なタッチパネル付3D液晶ディスプレイを開発したと発表した。専用メガネが不要で、裸眼で立体表示が楽しめ、デジタルカメラや携帯電話、スマートフォンなどのモバイル機器に最適なものとなっている。

■3D液晶の量産を開始へ
今回開発した3D液晶ディスプレイは、裸眼で立体表示を楽しめる点が最大の特長だ。シャープは、通常の液晶ディスプレイに、縦じま状の光学視差バリアを設けて光の進行方向を制御し、左右の眼に届く光の視差を応用した、立体表示させる視差バリア方式を採用した。

従来この方式は、3D切り替え時の表示品位が低いことが課題だったが、今回のディスプレイは、「CGシリコン技術の進化」と「視差バリアの最適化」により、高輝度でかつ低クロストークを実現し、表示品位を大幅に改善した。

また、CGシリコン技術の進化により、液晶パネルの配線幅を微細化することで、従来比で輝度は約2倍(業界最高の500cd/m2) に向上。視差バリアの最適化により、光の効率を高め、クロストークを大幅に低減した。

加えてモジュールは、タッチパネル付でありながら従来の2Dタイプと同等の厚みを実現した。画面を縦にしても横にしても3D表示が可能で、スマートフォンなど高機能なモバイル機器にも最適なものとなっている。

シャープは今後、タッチパネルを搭載していないタイプも開発し、本年度上期より、タッチパネル機能を除いたタイプから順次量産を開始するとしている。

業界最高輝度 2D/3D表示切り替え可能なタッチパネル付3D液晶ディスプレイを開発
シャープ

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