パソコンの普及によりビジネスシーンで活用されるツールは大きく変わり、デジタルデータでの管理が圧倒的に増加したが、名刺はいまだに「紙」を用いて物理的に管理されている。また、紙にペンで書く卓上メモもいまだに健在だ。そんな文具市場に向け、新しい電子文具が登場した。

株式会社キングジムは2010年6月29日、名刺ホルダーで管理するような手軽さと、デジタル管理の検索性を兼ね備えた、デジタル名刺ホルダー「ピットレック」と、液晶画面にタッチペンで手書きのメモが書ける、卓上メモ「マメモ」を発売すると発表した。
価格は、オープンプライス。市場想定価格は、「ピットレック」が2万7,300円(税込み)。「マメモ」が6,279円(税込み)。

■チャレンジできそうな隙間がある - キングジム 宮本社長
新製品発表会は、株式会社キングジム 代表取締役社長 宮本 彰氏による挨拶から始まった。
宮本社長は、「電子文具の世界においては、キングジムとしていろいろとチャレンジさせていけそうな隙間があると思います。今後ともご支援たまわりますよう、お願い申し上げます。」と、電子文具に対する意欲を明らかにした。
株式会社キングジム 代表取締役社長 宮本 彰氏

■大量の名刺を画像で保存!「ピットレック」
「ピットレック」は、名刺ホルダーに保管する感覚でありながら、高い検索性を実現し、目的の名刺までスムーズに辿り着けるデジタル名刺ホルダーだ。

従来のデジタル名刺管理ツールは「アドレス管理」や「顧客管理」など、PCや携帯電話で活用するデータベースとしての側面が強く、スキャナーで名刺データを読み取り、PCにテキストデータを保存することが主流だった。「ピットレック」では、ポケットサイズのコンパクトな本体に内蔵されたカメラで名刺をデジタル画像化し、画像データを保存することができる。

取り込んだ名刺画像は文字認識機能(OCR)により、会社名・氏名での検索が可能だ。さらに、名刺画像の登録時間や閲覧履歴などからも検索できる。名刺画像は、レイアウトやロゴマーク、手書きのメモなども見ることができ、紙の名刺感覚で活用可能だ。「ピットレック」本体には、2GBのmicroSDカードが同梱され、この中に約1,800~2,000枚分の名刺が登録できる。microSD カードの容量を拡大することで登録枚数の増加も可能だ。

キングジムでは、デジタル名刺ホルダー「ピットレック」の投入により、デジタル名刺管理ツールの市場を新たに開拓するとしている。
デジタル名刺ホルダー「ピットレック」

■タッチペンでメモできる!卓上メモ「マメモ」
卓上メモ「マメモ」は、紙にペンでメモするのと同じように液晶画面にタッチペンでメモする電子的な卓上メモだ。

紙のメモでは、書いたメモが行方不明になったり、机の上がメモだらけになってしまったり、せっかくメモを残しておいても必要なときにその情報を活かすことができないというケースが多く見受けられた。マメモは手書きの内容をデータで保存するので、メモを探しやすく、机の上がメモだらけになることもなくなるというわけだ。

操作は非常にシンプルだ。書きたいときにタッチペンで液晶画面をタッチすれば、すぐに書き始めることができる。コンパクトな本体は、デスク上や電話の脇に置いても邪魔にならず、思いついたアイデアや電話中のメモ、仕事の予定などを、紙のメモ帳に手書きでメモを取る感覚と同じようにメモができる。内蔵メモリには99枚分のメモが保存でき、書き間違えたり、不要になったメモは、ゴミ箱のアイコンをタッチして簡単に削除できる。

付属のタッチペンは、書き心地にもこだわり、シャープペンシルで書いたような細い線とサインペンで書いたような太い線の2種類から選択できる。また、書いたメモに時刻を設定すると、設定した時刻にアラーム音が鳴って知らせてくれる「ToDo機能」がついているので、メモに書かれた予定やToDoを忘れる心配がない。

キングジムでは、卓上メモ「マメモ」の投入により、オフィスや家庭での新しいメモのスタイルを提案していくとしている。
卓上メモ「マメモ」


株式会社キングジム

ITライフハック
ITライフハック Twitter

■AV関連の記事をもっと見る
スポーツやアウトドアに最適!好みで選べるインナーイヤーヘッドホン
小さいだけじゃない!原音を忠実に再現するイヤフォン
シャープ 中村本部長が語る!4原色テレビ「クアトロン」が3Dに最適な理由
俺のロボットのオリジナルパーツをアルミや樹脂から削り出す