イラストレーターとして活躍する傍ら「CGは僕の頭の中の想像をリアルに皆さんにお伝えすることが出来る最高のツールです!」と語ってくれるYORIYASU氏。愛嬌ある魚人間の部長や、冴えないサラリーマンのキャラクターを用いて、さりげなく環境問題や自己啓発など社会的メッセージを盛り込んだストーリーが特徴。見たあとに色々と考えさせられる、そんな作品です。

■うおっ部長

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【作品解説】
甘えん坊でわがままなうおっ部長は、ひょんなことから、従業員2人の小さな会社「サザエ販売有限会社」で働くことになり、魚人間的に成長していく物語です。作品自体は1話目なので十分に伝えきれていませんが、台本は6話まであり、最後には立派なうおっ部長に成長していきます。

将来、温暖化が進んだら地球はどうなってしまうのだろう?と思ったのがこの作品を作ったきっかけです。いつかきっと南極や北極の氷も溶けて、海だけの星になってしまうのではないか?じゃあそこで生きていくにはどうすれば?と考えていた時に、この魚人間キャラが生まれました。

■RE:Map(リマップ)

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【作品解説】
会社でも冴えない主人公の「キクチ」。昔に戻って人生をやり直したいと思った瞬間から不思議なことが・・・ショーウィンドウに現れる人形とネコがタイムスリップを通じて「キクチ」に何かを気付かせる自己啓発ストーリーです。

自分が以前落ち込んだ時に「今の考え方で昔に戻ってやり直したい」と思うことがあったので「これを逆にプラス思考に変化させたい!」という想いが、この作品作りに繋がりました。林間学校のシーンは、実体験の思い出話を再現しました。

■自分でも体験した上でストーリーを練る
観ていただく方に何かしらのメッセージを伝えたい。そういう想いから自己啓発や環境問題、社会貢献等を積極的にストーリーに取り入れるようにしています。しかし僕自身が知識も経験も無い上で作ることは大変難しいので、出来るだけ自分で見聞きするようにしています。例えば、次の新作「OROKA」はペットの殺処分がテーマなのですが、1年半前から業界の方に実情を聞いたり、動物愛護センターへ通うなどして、身を持って活かした作品作りを心掛けています。僕はそれらに対して何の解決も出来ませんが、作品を通じて、観てくれた人が自身で気が付き考えてくれるような、そんなきっかけ作りが出来ればいいなと思っています。

■受賞したことで周りの理解が深まった
本業の合間で制作しているので、資金的にも時間的にも制限されているのが現状です。今回「RE:Map(リマップ)」がロスの映画祭JFFLAで受賞したことをきっかけに、会社側が事業のひとつに映画制作を取り入れてくれることになりました。そして、自主制作の道のりを周囲の方が理解してくれるようになったことがとても嬉しいです。今後は「原作・監督」を目指し、観る人の心に残る最高の作品を制作していきたいです。

■YORIYASU氏 プロフィール
奈良県生まれ。小さい頃からの夢を追いかけ2002年上京。イラスト制作・各種デザイン・アートディレクション等の企画・制作を経て、現在映像作家(主はアニメーション)として活動中。2008年制作作品「RE:Map(リマップ)」が山形国際映画祭でノミネートされたのを皮切りに、2009年スカラシップへの挑戦権、2010年JFFLA(ロサンゼルス・ジャパンフィルムフェスティバル)でスペシャルアワードを受賞。

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