日頃からパソコンを使っている人であれば、「Facebook」という言葉を、一度は耳にしたことがあるだろう。Facebookは、Facebook, Inc. が提供する世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)だ。

Facebookは、もともとアメリカ合衆国の学生向けに作られたサービスである。当初、利用者は学生のみに限定されていたが、2006年9月26日以降は一般に開放される。その後、急速にユーザー数を増やし、今や全世界で使われるSNSに成長した。

そんなFacebookだが、まだまだ日本国内では、その便利さは浸透していない。
そこでFacebookの勉強会が、2010年10月19日ライブドアにて開催されたので、ここでレポートしよう。

■Facebookと連携!より魅力を増した「ロケタッチ」- ライブドア 佐々木氏
勉強会は、ライブドア 佐々木氏によるプレゼンテーションから始まった。
ライブドア 佐々木 氏

ロケタッチは、位置情報機能を搭載したiPhoneやAndroid、ケータイなどのモバイル端末からアクセスすることで、出掛けた場所の記録や見掛けたモノの思い出を「マップ」に残せるチェックイン系の位置情報サービスだ。使い続けると、自分と仲間の「マップ」が充実するほか、条件を満たすと手に入る「シール」がもらえる楽しみもあるサービスである。

ロケタッチは、7月15日にWebアプリ版/Twitter連携をリリースし、8月28日にiPhoneアプリ版/ケータイ版が公開されている。9月30日には、mixiチェック連携を、そして10月7日にFacebook連携の機能を追加した。

Twitter/mixi/Facebookとの連携で、ロケタッチのユーザーは増えたのか。この一点が誰しも気になるところだろう。

佐々木氏は、「やる前までは、Twitterとmixiだけやっておけば、十分だと思ってました。結果がわかってしまいますが、(Facebookは)やったほうがいいかなと、思っています。」と、Facebookがユーザーの獲得に有効である点を明らかにした。

リファラの結果は、下記のとおり。
ケータイ版  mixi:1.9% Facebook:0.1%
Webアプリ版 mixi:3.9% Facebook:0.6%
パソコン版  mixi:4.1% Facebook:2.2%

佐々木氏は、「まとめとしては、Facebookと連携したほうがいい。ロケタッチは使ったほうがいいんじゃないかと思います。」と、ご自慢のロケタッチを宣伝しながら笑いをとりつつ、Facebookがユーザー獲得に強力な武器となる点を語った。

■Facebook活用は友達作りから - 大元隆志 氏
大元氏は、プレゼンテーション用の資料で電話機の写真を見せながらFacebookの活用を始めた。
大元 隆志 氏

「今、誰かと話したいという欲求を満たすために電話機があります。電話機は手段であって、今、話したいが目的なわけです。」と、目的なくFacebookを使うことはナンセンスであることを強調する。

「会話したい」「何かを共有したい」「遊びたい」「会いたい」「仲間を作りたい」「ファンを作りたい」など、それぞれの目的に対してのひとつの手段として、Facebookがあるというのだ。

Facebookを活用するためには、友達作りから始めることになる。友達を作る方法としては、ホーム画面のFacebookで繋がろうを活用するのが手っ取り早いという。共有のファンページで気の合う仲間を作る、あるいはグループページで仲間作りを行えるが、見ず知らずの友達承認は慎重にしたほうがよいそうだ。

大元氏は、「自分を知ってもらいたい。輪を作りたいというのであれば、友達承認をしてもらうよりは、ファンページで繋がりを作ったほうがよいのではないかと思います。」と、ファンページを活用したほうが、共通の話題で盛り上がれると語る。

Facebookでは、FanとGroup、ShareとLikeといった具合に、Facebook初心者には使い分けがわかりづらいものがある。

大元氏によると、「Facebookの世界と、Webの世界をまず考えたもらいたいと思います。Facebookの外の人からFacebookの中にトラフィックを運びたいというときには、Likeボタンというのが、非常に威力を発揮します。Liveボタンで自分のファンページに入ってきてもらいます。

Facebookの中で友達とニュース記事を共有したいならSareボタンが使えるし、友達同士で内輪の仲間づくりをしたいなら、FanページではなくてGroupのほうがよいです。」と、使い分けをわかりやすく解説した。

大元氏は、「Facebookが出てきてアルファブロガーの人たちが皆、Facebookを始めたことで、『Twittterが終わりではないか』と言われましたが、ソーシャルメディアはひとつのメディアが流行っても、あまり長続きはしないものと思っています。各々が得意の部分があるし、補完関係を築く必要があるのかなと思っています。

個人的に思っていることは、FacebookとTwitterはフローメディアというのがあっているのかなと思っています。あと、ブログとYouTubeは、コンテンツをストックするメディアですね。そこに対して大量トラフィックを運んでくれるツールとして、最有力なものが今、Twitterかなと思っています。

Facebookは、フローメディアにも、コンテンツのストックメディアにもなり得る、総合的なプラットホームになるのかなと考えております。」と、Facebookやブログ、Twitter、YouTubeなどのソーシャルメディアの連携効果について、自身の考えを語った。

■Facebookは日本にも普及する - RockYou! Asia COO 石塚 亮 氏
石塚氏は、13歳の時にアメリカに移住し、2005年にRockYou!を立ち上げたそうだ。2008年12月にRockYou!の子会社としてRockYou! Asiaを立ち上げ、2010年6月にRockYou! Asiaに移籍した。
RockYou! Asia COO 石塚 亮 氏

RockYou! Asiaは、SNS上でウィジェットやソーシャルアプリケーションを提供するウィジェット・プロバイダーである。

石塚氏によると、Facebookが2007年にプラットフォームを公開したことで、Facebook上でどんなサービスも運営できるようになったそうだ。Facebook上で作られたサービスにFacebookユーザーを送ることで、サービスの開発者はマーケティングやユーザー獲得に対して、あまり資金や力を掛ける必要がなくなったという。

石塚氏は、「ユーザー獲得が、それまでよりも圧倒的に楽になったというわけです。」と、Facebookの成長を促した利便性について語った。

RockYou!は、Facebookのプラットフォームが公開されてすぐに、アプリケーションの公開を展開し始めて、現在ではFacebook上でアプリケーションを提供している企業のTOP 5に入っている。

Facebookがプラットフォームを公開して以来、プラットフォームの公開は世界中のSNSでトレンドになった。そうした世界中のSNSで、RockYou!はデベロッパーとしてアプリケーションを公開し、それぞれのところで成功をおさめているのだ。

石塚氏からの報告によると、米国でのFacebookの利用状況は、下記のとおりだ。
・月刊滞在時間:68万時間 vs Google 66万時間
・アクティブユーザー数:5億人 vs MySpace 1.1
・2.5億人が毎日ログイン
・平均のフレンド数は130人 vs mixi 26人
・毎月90回以上コンテンツをアップデート
・トータル500億枚の写真 vs Flickr 50億枚
・そのうち150億枚が「タグ付け」済み

石塚氏によると、「FacebookはTwitter+Flickr+YouTube+delicious+ATND+...のように、すべてのことができるようなものです。さらにFacebook上で、Twitterをアップデートしたり、Flickrに写真をアップロードしたりできるし、それをFacebook上で友達と共有することができます。」と、Facebookの利便性を強調した。

たとえば、友達同士で旅行へ行ったときに、その写真をFacebookだけで把握できる点が非常に便利で、石塚氏がFacebookを利用する理由でもあるそうだ。

mixiとの比較では、どちらもリアルフレンドグラフだが、平均フレンド数はFacebook 130人に対して、mixi 26人となっている。石塚氏によると、Facebookはmixiよりも気軽に繋がりが作れる傾向にあり、写真などのコンテンツがより多く共有されていると考えているそうだ。

Twitterとの比較では、Twitterのフレンドグラフは一方通行で、平均126Followersで、 ーザーはFollowingがFollowersを上まわる。

開発者の視点からFacebookの使い方を考えると、FacebookはFacebookアプリを作ることで、5億人のマーケットをターゲットとすることができる。さらに、バイラルチャンネルを使って、ユーザーを獲得することも可能だ。

たとえば、石塚氏が遊んで面白かったゲームを友達に推薦したとする。その友達がゲームに興味を持ってくれたら、そのゲームで遊んでくれる。そうしたかたちで個人からゲームが広がっていくのだ。

またゲームだけでなく、募金にも利用できる。石塚氏が募金をすれば、その情報は石塚氏の友達にも流れ、その友達が募金の趣旨に賛同して募金をすれば、その友達の友達にも情報が流れるわけだ。

石塚氏は、「普通に募金サイトを運営するよりは、Facebookを利用することで、誰かが募金をすれば、その友達が募金するかもしれない。さらにその友達が募金するかもしれない。そういう募金の連鎖が起こる可能性があります。そうした募金の事例として、causesは7億円の募金を集めた実績があります。」と、Facebookでの情報連鎖の有用性を明らかにした。

このようにマーケティングにも使えるFacebookではあるが、今からパソコン版のゲーム(Facebookアプリ)に新規参入するのは難しい状況となっいるいう。とはいえ、まだ2つの選択肢がのこされているそうだ。

ひとつは、プラットフォームができあがっていないモバイル版のゲームで参入する。もうひとつは、Facebookのゲームを扱っている会社に買収されるような魅力あふれるゲームを作るという選択肢だ。

●ファンサイトを作ってコカ・コーラに就職
最後にマーケッターとしてのFacebookの使い方で、コカ・コーラの事例を紹介した。
コカ・コーラでは、自社のファンページを作っており、コーラが好きな人なら誰でもファンページに登録することができる。ブランディング的な情報を表示し、何かアクションが起きれば、その情報がユーザーにも配信される。

コカ・コーラのファンページは、もともとコーラ好きな人が個人で作ったものだが、ユーザーが増えたことからファンページの製作車は、コカ・コーラの社員として向かい入れられたのだ。

もうひとつの面白いファンページの使い方の例として、レディー・ガガのファンページを紹介。
ファンページの中には、レディー・ガガに関連したグッズのネットショップがある、現在は、まだ「BUY IT」をクリックすると、レディー・ガガのネットショップに飛んでいくだけというものだが、石塚氏によると、将来的にはFacebook内でネットショップも完結する可能性があるという。

●友達を裏切ったらバーガーがもらえる
ちょっと変わったアプリの事例としては、バーガー・キングがある。バーガー・キングがFacebook上で行ったプロモーションのアプリでは、10人のフレンドを削除したらバーガーキングの「ワッパー」無料クーポンを配るというキャンペーンを実施した。最終的な数値は不明だが、100万単位のフレンドが削除されたとのこと。Facebookにとっても打撃が大きいので、このアプリは止まってしまったそうだ。

石塚氏は、「Facebook Creditsの導入・普及により、Facebook内のみで使える仮想通貨を導入させようとしています。RockYou!が運営しているゲーム内でも、Facebook Creditsをユーザーに使ってもらうことができるようになります。先ほど紹介したレディー・ガガのファンページも近い将来、商品を購入したり、チケットが予約できたりすることを、彼らは目指していると思います。」と、Facebookの今後の展開について語った。

台湾・インド・オランダ・ブラジル:ベトナム・ロシア・韓国・日本・中国以外の国では、SNSとしてFacebookが一番使われている。

FacebookのMark Zuckerberg社長によると、Facebookが米国以外の国で一番使われるSNSになるためのティッピングポイントは、たとえばフランスであれば、フランスでFacebookを使っている人のフレンドの半分以上がフランス人になったとき、爆発的にヒットするという。

石塚氏によると、Facebookの日本での普及はこれからだが、爆発的に普及する可能性は十分に秘めている。

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