インターネット社会と言われる今日、パソコンとネット環境があれば、いつでもどこでも世界中の人とコミュニケーションがとれる時代となり、グローバル化の波は加速している。最近では社内公用語として英語を使う企業も増えているほど、英会話力が必要になってきた。
 しかし、日本の学校で学ぶ英語だけで実践的に英会話ができる人は少ない。いざ、外国人と英語で話そうとすると、まったく会話にならない、自分の気持ちを伝えられないという人も多い。英検やTOEICで優秀な成績をおさめている人でも、英会話でスムーズなコミュニケーションがとれるかというと、必ずしもそうではないようだ。

日本人にとって苦手意識が未だに大きい英語だが、楽しく身につけるためのサイトが誕生した。それが、ライブドアが英語学習サイトを運営するココネと提携してオープンした「livedoor 英語学習」だ。ゲームを遊ぶだけで楽しみながら自然と英語力を身につけることができるサービスになっている。

ゲームで遊ぶだけで英語力が身につく秘密とは、どこにあるのだろうか。

ココネ 社外取締役であり「livedoor 英語学習」の仕掛け人でもある慶應義塾大学 環境情報学部教授/大学院メディア・政策研究科委員 田中茂範氏(以下、田中先生)に、お話しをうかがった。

■楽しく英語を学べる「あたたかい」環境がある
最近は学校にパソコン教室があり、英語をパソコンで学習する学校も多いが、活用状況は差があり、学校によってはホコリをかぶっていることもあるという。

そんな学校の英語学習について、「面白くないから続かない、やらない。」と田中先生は問題点を指摘する。よい学習コンテンツはいろいろあるが、継続して学習する気持ちを持たせられないのが問題だというのだ。

田中先生は、「livedoor 英語学習」がほかの英語コンテンツと違う点をこう説明する。
「どのサイトもコンテンツ提供型で一方通行です。英語を学ぶうえで、必要なことは学習したことが可視化できて満足感が得られる点。そして、学習者同士が交流し、励まし合うあたたかい環境です。」

英語初心者がいると、それを支える人がいて、お互いに教えあったり、競争したりする。その存在が英語を飽きさせないというのだ。
ゲームで遊びながら生きた英語が学べる「livedoor 英語学習」

■テスト対策偏重型では生きた英語は身に付かない
田中先生は、長年、国際協力機構(JICA)で海外派遣される専門家に対して 英語研修に携わってきた経験から、「テストの点数を目的化した学習では本当の意味で英語のコミュニケーションの力にはならない。」と指摘する。

あるとき英語資格のテストで高得点をとっている人との面接に同席した際、英語によるコミュニケーション能力を持っていないことがわかり、驚いたという。

JICAボランティアの多くの人にとって英語は必要不可欠だが、派遣先の国の人とコミュニケーションがとれる「生きた英語」でなければ、現地で力を発揮することはできない。

「大事なことは、英語学習者から抜け出し、英語を使って表現する姿勢です。すでに身につけた英語力(武器)を使ってコミュニケーションを取ろうとしなければ、いつまでたっても英語学習者から抜け出すことはできません。」と田中先生は提言する。

田中先生によると、英語を身につけるためには、次の3つの要素が必要不可欠であるという。
・Language Exposure(英語に触れる質と量)
・Language Use(英語を使う質と量)
・Urgent Need(切羽詰まった必要性)

これらの条件が満たされていないと、英語学習は長続きしないし、英語でコミュニケーションをとるための「生きた英語」は身につかないというのだ。
慶応義塾大学環境情報学部 田中茂範教授

■「livedoor 英語学習」で「生きた英語」が身につく理由
「livedoor 英語学習」では、基礎英語ゲームとして、英単語ゲーム、文法ゲーム、スペリングゲームの3種類が用意されている。

このゲームの中に英語を身につける3要素が全て詰まっているのだ。
Language Exposure(英語に触れる質と量)とLanguage Use(英語を使う質と量)を増やすには反復学習が不可欠だ。しかし、これまでの教科書や音声だけの反復学習は、単調さや退屈さを学習者が感じてしまうため限界があった。そこにゲームという娯楽要素や他者と点数を競う競争意識などを導入することで、単調で苦痛であった反復学習を楽しく続けられる学習スタイルの“革命”を起こしたのだ。

「英語ゲームだけで、20の単語、15の文法力のための15の例文、10くらいのディクテーションがあり、20~30分で確実に英語に浸ることができる。」と、ゲームという誰でも楽しめる窓口から英語に浸れる環境がある点を田中先生は特徴としてあげてくれた。

また、3つ目の要素であるUrgent Need(切羽詰まった必要性)も提供する。これまで英語は、「いつか、どこかで、誰かと英語でコミュニケーションをする」と、具体的な対象がないものだった。そのため、いつまで経っても英語学習者から抜け出せなかった。

「livedoor 英語学習」には英語を使う場を提供し、英語を使いたいと思っている人たちが集まっている。そこには自分の分身となるアバターが存在し、そのアバターを通して現実世界のように誰とでもコミュニケーションをとることができるのだ。

このように英語力の基盤となる学習をユーザーに意識させずに身につけられる仕組みが備わっている。そして身につけた基本語力をベースに語彙を増やしていくことで、自然に英語を編成する力が身についていくというわけだ。

■目的にあったゲームでしっかり身につく
ただゲームで親しみやすくするだけでなく、目的にあった英語をゲームで学べる点も、「livedoor 英語学習」の大きな特徴になっている。

たとえば、「ドキドキ通訳天国」は、日常の英会話によく出てくる表現を声に出したり、クリックで遊んだりして覚えることができる。

GOGO!英語トラベラー」は、旅行、ビジネス、家事、学校。気になるテーマに沿った会話から英語を学べる。

リスニングキャッスル」は、初級レベルの英会話を聞いて、理解できたかを確かめながらリスニング力を鍛えることができる。

普通のゲームは一度やったら飽きてしまいがちだが、「livedoor 英語学習」のゲームは「英語力を身につけられる」という満足感を得られることから、繰り返しゲームを遊ぶ気をおこさせることができる。

ゲームには、ストーリーも用意されている。このストーリーに沿って遊ぶことが英語力を身につけるためには最適な方法であるという。たとえば、塔を建てると、最後までやり遂げたいという心理が働く。さらに同じ塔を作るなら、厚紙でなく金やダイヤメダルを揃えたくなり、楽しみながら繰り返して英語学習ができるというわけだ。

ロボットの場合でも、ロボットを作って出動させるストーリーが、そのまま英語を作る文法力を鍛えるイメージに繋がるという。ひとつひとつのゲームに、英語力を習得させるために必要となる大事な要素が組み込まれている。それが「生きた英語」を身につけられる「livedoor 英語学習」の秘密なのだ。


現代は、「英語は苦手だが、コミュニケーションのための英語力は身につけたい」という人は多い。

英語教室や、高価な学習教材の購入を検討したり、実際に実行したが長続きしないと悩んでいる人は、基本的に無料で英語が身につく「livedoor 英語学習」を体験してみては如何だろうか。

●田中茂範氏のプロフィール
略歴
1983年 コロンビア大学博士課程(応用言語学専攻)修了
1984年 茨城大学専任講師
1990年 慶應義塾大学環境情報学部助教授
1996年 慶應義塾大学環境情報学部教授

著書
・「新感覚☆キーワードで英会話・1~6」(監修/ベネッセコーポレーション/2007年)
・「Eゲイト英和辞典」(ベネッセコーポレーション/2003年)
・「文法がわかれば英語はわかる!-NHK新感覚・わかる使える英文法-」(日本放送出版協会/2008年)
など、多数

通信講座
・「英文法イメージトレーニング」(総合監修/アルク/2008年)

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