2010年のモバイル業界を振り返ると、もっとも目立った動きはスマートフォン出荷台数の急増だったといえるだろう。調査会社Gartnerの報告によれば2010年第3四半期のスマートフォン出荷台数は約8千500万台となり、昨年同期の約4千1000万台から96%の伸びとなっている。世界のモバイルでは、そんなスマートフォン市場の動向を国内外を問わずに追ってきた。ここでは、2010年に起こったスマートフォンに関連した出来事を振り返ってみよう。

AndroidがiPhoneを凌ぐ急成長で2010年の主役となった理由
2010年を振り返ると、最も目立った動きはスマートフォン出荷台数の急増だったといえるだろう。調査会社Gartnerの報告によれば2010年第3四半期のスマートフォン出荷台数は約8千500万台となり、昨年同期の約4千1000万台から96%の伸びとなっている。2010年通年では昨年の倍となることは確実で、スマートフォンの携帯電話全出荷台数におけるシェアも20%にまで達している。また日本市場もここに来て各通信事業者がスマートフォン新製品を次々に投入するなど、海外と同じ傾向になりつつあるようだ。このスマートフォン急増を牽引したのはAndroid端末だ。


auスマートフォンの裏主役SIRIUSαにみる隠された実力と二極化
2010年秋、NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイル各社が恒例の新製品発表会を行った。だがその内容はスマートフォンを全面に押し出したものとなっており、これまでの“恒例”とは大きく異なるものであった。特に目立っていたのが海外メーカーの製品である。しかもSamsung、HTC、LGといった大手のみならず、HuaweiやZTEなど従来は発表会の最後のほうに通信モデムやエントリーモデルとして紹介されるメーカーからもスマートフォンが登場している。


Android 2.2の伏兵!低価格スマートフォンのファーウェイの実力
日本ではSamsung電子Galaxy Sの発売やHTC Desire HDの予約開始、またグローバルではWindows Phone7がいよいよ登場するなどこの冬はスマートフォンの話題が目白押しである。これら話題の製品はいずれもハイスペックなiPhone対抗ともいえる高機能スマートフォンであり、世界中で注目の的となっている。


性能だけじゃない使いやすさも最上級のHTCのDesire HDに期待大
スマートフォンメーカーの「本家」とも言えるHTCからハイスペックな新製品が登場する。日本でも発売が決まった「HTC Desire HD」と、文字入力に優れたQWERTYキーボードを備える「HTC Desire Z」だ。この2機種は使い勝手の向上や同社の新サービスに対応するなど、総合的な使いやすさを追求・提供する同社の次世代スマートフォンとも言える製品である。台北で行われたHTCの製品発表会で、その2機種をさっそくチェックしてみた。


国際定額化が止まらない ドコモ、ソフトバンクの定額を凌ぎWiMAXが無料で利用可能に
2009年6月、WiMAX方式で新規参入したClearwireは当初からデータ定額でサービスを開始。モバイル向けサービスは30ドル/月の定額で、速度の速さと相まって大きな話題となった。当初はUSBモデムのみの提供だったが、現在はWi-Fiルーターも用意されネットブックやスマートフォン、ポータブルゲーム機などWi-Fi内蔵端末からも手軽に利用することができる。


SIMロックフリーiPadは日本にも必要!iPadを加速させる香港の料金競争
日本ではiPad 3GモデルはiPhone同様にソフトバンクモバイルの回線とのセット販売で、SIMロックありの販売となっているためiPad=通信事業者が販売するものというイメージになっている。しかし、香港ではAppleの販売店と家電量販店のみで販売されおり、スマートフォンとは違う位置づけの製品として取り扱われている。


スマートフォンが絶好調なMotorola、日本再参入に期待
Motorolaはこの夏にAndoridスマートフォンの新製品を相次いで発売する。いずれも普及価格帯のミッドレンジクラスの製品であり、価格もそれほど高くは無くスマートフォンの入門者層にも手が届く手ごろな製品だ。Motorolaはこの1年でスマートフォンシフトを進めてきたが、ハイエンド以外の製品もラインナップに加えることでスマートフォンシェアを今後大きく伸ばしていくだろう。


iPhone型からフルキーボード型に移行が加速!フルタッチはもう古いのか
海外の家電店や携帯電話ショップ、通信事業者の販売店に立ち寄ってみると、日本とは異なるデザインを採用した端末がずらりと並べられている。中でも最近目立っているのが大型ディスプレイを搭載したフルタッチ端末だ。iPhoneの登場以降、各メーカーは対抗製品として、また差別化のために続々とフルタッチフォンを投入。スマートフォンだけではなくフィーチャーフォン、そして比較的価格の安いローエンド端末にまでフルタッチ化の波は押し寄せている。折りたたみ端末が主流の日本市場とは端末のトレンドが大きく異なっているのだ。


世界が注目する「Xperia X8」はドコモの切り札として登場するのか
Sony Ericssonが6月に発表したAndroid端末「Xperia X8」は手ごろなサイズと機能を備えたミッドレンジクラスのスマートフォンである。これまで同社の弱点であったスマートフォンラインナップの中核となる製品であり、発売は今年の秋を予定している。クリスマスシーズンには各国で目玉となる存在になるだろう。


年間1機種のiPhoneがAppleのシェアを上げていく理由
調査会社ガートナーの2010年第1四半期(1-3月)の携帯電話販売シェアによると、ランキングの顔ぶれに大きな変動が起きている。従来までの「トップ5社」という図式が崩れ、新たな勢力が顔を出している。中でもBlackBerryが好調なResearch In Motion(RIM)はLGに次ぐシェア4位に躍進しているが、RIMの好調は一時的なものではない。その理由として昨年の同期から販売台数を約50% も増加させているところだ。本期の販売台数はついに1000万の大台にも乗った。端末ラインナップの拡充も続いていることから今後もRIMの勢いは止まらないだろう。


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