パソコンを買い替えずに手軽に高速化を実現できる。そんな夢のような周辺機器があるのをご存じだろうか。

それがソリッド・ステート・ドライブ(SSD)だ。
現在つかっているパソコンがハードディスクを内蔵したマシンであれば、SSDに交換するだけで、OSの起動やアプリケーションの動作が高速化され、体感速度が格段に向上するのだ。

夢のようなSSDは低容量でも価格が高く、大容量になると非常に高いというのがこれまでの常識だった。

しかし、その常識は今、覆された。キングストンが低価格でありながら大容量・高性能というコストパフォーマンスに優れたSSDを実現した。これで、HDDからSSDへの移行に拍車が掛かるだろう。

SSD市場に大きな影響を与えるキングストンの高性能で手ごろな価格のSSDとは、いったいどういう製品なのか、詳しく見てみよう。

■高速なデータ転送を実現した「SSDNow V100」
「SSDNow V100」は、キングストンのSSDNow Vシリーズの次世代モデルであり、一般ユーザー向けに設計された製品だ。

64GBと128GB、そして256GBという3種類の容量があり、ドライブ単体もしくはアップグレードキット同梱セットの形態で販売されている。

最大の特長は、コストパフォーマンスに優れている点だ。これでデスクトップPCやノートブックPC価格を上げずに劇的な性能向上が実現できる。

アップグレードキットには、ハードディスク クローニング ソフトウェア(CD)、取り付け説明書(CD)、接続キットなど、SSDをインストールするために必要なものがすべて揃っている。SSDを初めて導入するユーザーでも簡単にSSDに換装することができるわけだ。
さて、そんな「SSDNow V100」が手ごろな価格でありながら高速性を損なわない理由が、改良されたメモリコントローラーと最先端のNANDフラッシュテクノロジーだ。この技術により、これまでのVシリーズよりも一段と高速なデータ転送速度を実現しているのだ。

また、Trimコマンドにも対応しており、SSDの寿命期間中、高い性能を持続することができる。

■一番お買い得なのは、どれだ?
さて、「SSDNow V100」が高性能なSSDであることはわかったが、3種類の容量のうち、どの製品が一番のお買い得品なのだろうか。

まず実売価格を調べてみよう。ドライブ単体の価格は下記のとおりだった。(2011年2月調べ)
・SV100S2/64G 1万5,000円
・SV100S2/128G 2万5,000円
・SV100S2/256G 5万5,000円

またSSDとしての性能は、メーカー公称値で下記のとおりだ。

単純に価格だけを考えれば、「SV100S2/64G」が安価だが、ディスク容量あたりの単価を計算すると、「SV100S2/128G」がもっとも割安となる。性能的な面でも、「SV100S2/128G」(読み込み250MB/秒、書き込み230MB/秒)は「SV100S2/64G」(読み込み250MB/秒、書き込み145MB/秒)に比べて、書き込み速度は約1.6倍も高速だ。
このことからも、「SV100S2/128G」がもっとも価格と性能のバランスが良いSSDと言えるだろう。

キングストンのSSD「SSDNow V100」は、手ごろな価格でも高性能、かつドライブの高い性能を持続するための機能が搭載されている。今あるパソコンを高速したい人は、低価格でも高性能かつ信頼性が高い同社のSSDを導入してみては如何だろうか。

「SSDNow V100」製品情報

キングストン

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