使いやすい操作パネルを搭載し、iPhoneやAndroidから印刷できるようになるなど、個人向けプリンターは日々進化し普及率も高い。一方で企業は、いつも使っている高速プリンターに満足しているのだろうか。何か問題点はないのだろうか。

IDC Japanは、企業を対象に高速プリンター(印刷速度がモノクロプリンター/複合機では70枚/分以上、カラープリンター/複合機では60枚/分以上)に関するユーザー動向を調査した。そこから、問題点が浮かび上がってきた。

満足度は、「満足している」と「やや満足している」を合わせた「満足」と回答した企業が、85.2%に達した。特に保守対応では「満足」と回答した企業が85.5%と一番高い結果となりました。その一方で、印刷コストについては「満足」という回答は53.2%にとどまり、コストについては依然課題であることが分かったのだ。


製品選択時に重視した項目は「保守対応が優れている」(38.8%)が最多で、次いで「同じベンダーの製品を使用」(36.6%)と、ベンダーの信頼性を重視する傾向が高い。

IDC Japanは「高速プリンターもほとんどの製品で、その性能や機能は成熟しており、HCP(Hardcopy Peripheral: ハードコピーペリフェラル)ベンダーに対する信頼感や安心感が、ユーザーの製品選択において重要な要素となっている。しかし、各ベンダーの保守体制も既に一定の水準に達しており、今後はドキュメントソリューションやMPS(Managed Print Service)の提案による差別化がより重要となる」と分析している。

このようにプリンターメーカーは、生き残りをかけてどのように差別化を図るのか、企業が不満に感じている高いコストをどのように解決していくのかが、求められているのだ。

ジーエフケーマーケティングサービスジャパン

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