旅行の楽しみといえば、名所巡りに料理、そして宿だろう。日本各地の湯治宿・駅前・宿場町には、古い日本の風情を残した宿がある。そうした宿を訪ね歩いたブログが「日本ボロ宿紀行」だ。その独特の世界観からつげ義春的ブログとも言われている。

「日本ボロ宿紀行」は昨年9月、ライブドアが主宰するブロガー支援制度 「第一期 ブログ奨学金」の受給対象ブログとして選ばれたが、書籍の発売日が5月27日に決定した。

■魅力ある宿!それが「ボロ宿」
作者の上明戸 聡 氏によると、「ボロ宿」というのは決して悪口ではないという。歴史的な価値のある古い宿から単なる安い宿までを含め、愛情を込めて「ボロ宿」と言っているそうだ。

宿の快適さは、宿の持っている雰囲気や気配りによって、無理なく過ごせること。建物の豪華さや設備の新しさはあまり関係がないとのことだ。

不便な山奥のさびれた温泉宿もあれば、駅前の古い旅館もあり、それぞれがよい味を持ち、魅力もある。自分なりに気に入った魅力ある宿があれば、それはもう「ボロ宿」と言ってよいだろう。

「日本ボロ宿紀行」というブログを始めるキッカケは、できるだけ安く旅行したいという考えから行きついた結果とのことだ。なるべく昔ながらの日本の宿文化を残しながら営業している個性的な宿を応援していきたいという思いもあるという。


書籍について上明戸氏は、「ブログの雰囲気がうまく出せているのではないかと思います。」とのこと。「日本ボロ宿紀行」には、北海道から鹿児島まで日本各地の味わい深い快適に過ごせる個性的な宿が掲載されている。

旅先で郷愁を誘う「ボロ宿」に出会いたい人には、よき道しるべとなるだろう。

日本ボロ宿紀行

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著者:上明戸 聡
鉄人社(2011-05-20)
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