東日本大震災で景気の低迷が懸念された。MM総研が行ったgooリサーチによる調査の結果、震災後に購買意欲が下がった人は25.5%と上がったと答えた16.2%を上回っている。購買欲の回復時期を聞くと、2011年中との回答が14.1%にとどまり、回復には時間がかかりそうなことが分かった。

しかしすぐそこに、ボーナス時期が迫ってきている。ボーナスの使い道も自粛するのだろうか?
MM総研がgooリサーチを使った「夏のボーナス商戦に関するアンケート」を実施し、そこから2011年夏のボーナスの使い道が明らかになってきた。低迷しているように見えた購買意欲だが、実はリーマンショックの影響があった2009年よりは充分高かったのだ。しかも、デジタル家電が大幅に増加していた。

この夏のボーナス支給額が「昨夏より増加する」(8.2%)は、昨冬(9.9%)からやや減少し、「昨夏より減少する」(16.9%)は昨冬(17.2%)とほぼ変わらない。今夏のボーナスによる購買意欲については、「昨夏と比べ上がった」(10.3%)が昨冬(13.5%)からやや減少し、「下がった」(39.5%)が昨冬(36.1%)に比べやや増加している。3月に発生した東日本大震災がボーナス額・購買意欲両方に影響を与え、景気回復に一旦ブレーキがかかる形となったのだ。しかし、リーマンショックの影響が尾を引いていた2009年の冬は、ボーナスが上がったが7.3%、下がったが55.0%と、現在よりもっと状況は悪かった。東日本大震災の影響はリーマンショックほどではないようだ。

ボーナスの使い道では「ITデジタル家電」の伸びが著しい。昨夏は家電エコポイントがあったにも関わらず購入比率が36.8%だったが、今夏は52.1%(15.3ポイント上昇)と大幅に増えている。健康・美容家電の4.6%(4.0ポイント上昇)、海外旅行の12.4%(2.3ポイント上昇)と比べても、人気の高さが分かる。

ITデジタル家電の中でも人気なのが薄型テレビだ。夏のボーナスで購入したいITデジタル家電では、薄型テレビ(14.5%)、パソコン(13.1%)、ブルーレイディスクレコーダー(9.6%)がトップ3となっている。次いで、4位がスマートフォン(9.2%)だが、各キャリアが夏商戦向けにスマートフォンのラインアップを大幅に拡充していることから、従来の携帯電話からスマートフォンへシフトしているのだろう。今後も、スマートフォン人気がさらに加速しそうだ。

薄型テレビは、7月の完全デジタル化までが伸びるという分析もある。家電エコポイントが終わって、売れ筋がリビング用の大画面テレビから、30インチ以下のサブテレビへと移りつつあるという調査結果もある。夏のボーナスがどのように影響するか、その結果が楽しみだ。

MM総研

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