東日本大震災は日本経済全体に暗い影を落とした。しかし、旅行業界を見ると、東日本大震災の影響から徐々に脱却し始めているようだ。

楽天トラベルは、2011年7月16日から2011年8月31日の夏休み期間における旅行予約の見通しをまとめた。すると、前年同期と比べた旅行予約状況は、国内旅行が+19.9%、海外旅行が+34.6%と好調であることが分かったのだ。

楽天トラベルでは、東日本大震災以降、一時的な落ち込みもあったが、ゴールデンウィーク以降前年同期比2桁増で推移し、震災前の成長水準に戻りつつあるとしている。さらに、今夏は電力需給問題もあり、多くの企業で長期休暇の促進や休暇の分散、土日出勤・稼働などが、節電対策として取り入れられている。このような企業の取り組みを背景に旅行ニーズも多様化しているとのことだ。これにより国内旅行では7連泊以上の予約が+24.9%、10連泊以上の予約が+39.7%まで増加しているのだ。

エリア別では長野が+40.1%で、軽井沢、蓼科、安曇野といった高原エリアが好調だ。今夏も暑そうなため、涼を求めて避暑地へ移動する旅行者を取り込んでいるようだ。
九州エリアの人気も高い。熊本が+45.4%、大分が+33.4%、鹿児島が+36.0%となっている。3月に全線開通した九州新幹線が後押しし、九州全体が伸びているのだろう。
大阪も+31.6%と高いが、USJ10周年効果、震災以降に西日本へと旅行がシフトした結果と、楽天トラベルでは分析している。

海外では、韓国が+49.7%、台湾が47.4%、タイが59.0%と近場のアジアが人気となっている。

全国的な節電の呼びかけもあり、夏の暑さを避ける方法が必要となりそうだ。しかも、日中の仕事にも影響が出てきそう。いっそのこと、今夏はパソコンをOFFにして、避暑に出かけてみてはどうだろう。

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