災害に強いとされる携帯電話がある。それが衛星電話だ。東日本大震災でも活躍したことが記憶に新しい。NTTドコモは災害地復旧への取り組みとして、岩手県や宮城県の各地に衛星携帯電話サービスコーナーを設置した。

そのドコモが、2014年3月31日に衛星電話サービス「ワイドスター」と終了すると発表した。今後、2010年4月12日から開始している衛星電話サービス「ワイドスターII」へ一本化することになる。
この衛星電話サービスとはどんなサービスなんだろうか。
「ワイドスター」は赤道上空3万6000kmから日本全土をカバーしている2機の静止衛星N-STARを経由して、日本全土および日本沿岸からだいたい200海里までをエリアとして、広範囲な音声通話、パケット通信が使えるサービスとして提供してきた衛星電話サービスだ。
通信設備は一般電話や携帯電話とは独立した専用通信設備により、通信ルートを2重化している。このため、地上災害時や気象の影響にも強く、信頼性の高い安定したサービスを提供している。

主に陸上で使用する第1種衛星電話、主に海上で使用する第2種衛星電話に分けられる。アンテナを南方に合わせるだけで携帯電話と同じ操作で使える。端末は可搬端末、衛星船舶・車載端末が用意されているのだ。

新たに集約されるワイドスターIIは、パケットを高速化している。ワイドスター・デュオではパケット通信が上り4.8kbps/下り最大64kbps、64kデータ通信が上下4.8kbpsだったのが、ワイドスターIIはパケット通信が上り最大144kbps/下り最大384kbps、64kデータ通信が上下64kbpsとなった。
また、FOMAやワイドスターから音声通話やメール、FAXなどに伝えたい情報を一斉に伝達できる一斉同報通信サービスに対応している。災害時や緊急時の情報共有、業務の効率化などに有効だ。

このほかにも、一般的な3GFAX機とワイドスターIIの対応機を専用アダプタで接続してFAXの送受信ができるFAXゲートウェイサービス、ワイドスターIIのネットワーク内の閉じた環境でPtoP通信ができるダイレクトコネクトサービス、特定のチャンネルと割り当てる帯域占有サービス、回線契約を持たない利用者でも衛星電話が使えるワイドスターII簡易公衆サービスなどがある。サービス面でもワイドスターから向上している。

一般には、衛星電話でどんなサービスが行われているかはあまり知られていないのが実情だが、このように、特性を生かしたサービスが提供されていることで、災害時などにその威力を発揮できるのだ。

NTTドコモ

ITライフハック
ITライフハック Twitter

■NTTドコモの記事をもっと見る
3D対応からタブレットまで続々と新PCが登場!最新PCを総おさらい【ITフラッシュバック】
マカフィーがドコモAndroid端末にセキュリティソリューションを提供!しかもタダ
被災地に届け!NTTドコモがドコモポイントで義援金の受付を開始
前代未聞の東北地方太平洋沖地震!Googleなどで情報を発信【ITフラッシュバック】

史上最強カラー図解 プロが教える通信のすべてがわかる本史上最強カラー図解 プロが教える通信のすべてがわかる本
販売元:ナツメ社
(2011-07-20)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る