東日本大震災で電力需給の危機が叫ばれてきた。原子力発電所の再稼働と自然エネルギー発電との問題で、電力需給の行方もまだ不透明なままだ。

ソニーはそんな問題を解決するための業務用一体型リチウム蓄電池「ESSP-2000」を開発した。

非常時のバックアップ電源やピークシフトの用途として期待されている蓄電の市場に向けた製品で、10年以上の長寿命、高い安全性能、急速充電性能、高出力という特長を持つオリビン型リン酸鉄リチウムイオン蓄電モジュールを搭載し、さらにコントローラーやインバーター・コンバーター等と組み合わせているため業務用途ですぐに使える製品となっている。

「ESSP-2000」には用途に応じた「UPSモード」「タイマー充放電モード」「バックアップモード」の3種類の運用モードを用意している。
「UPSモード」では、接続されている機器に電力を供給しながら蓄電池を充電する。常時インバーター方式により、停電時はPC・サーバー等を無瞬断で継続使用できる。
「タイマー充放電モード」では、充放電時刻をタイマーで設定可能で、夜間に充電、昼間に放電など、ピークシフトに対応する。
「バックアップモード」は、機器への電力供給と蓄電池への充電を2つの系統で同時に行う。最大負荷条件でも確実に充電でき、停電時は20msecの切り替え時間で蓄電池からの電力供給に切り替わる。

最短2時間で、約95%を充電できる急速充電に対応し、室温(23℃)で1日1回の充電・放電を行った場合10年以上と長持ちだ。

価格が200万円前後のため、家庭用としても使えるようなものも、今後開発して欲しいものだ。

ソニー

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