2011年6月の携帯電話とPHSの国内出荷台数は309万6千台と、7カ月ぶりに300万台を越えたことがJEITAの調査から明らかになった。2011年は、1月が196万3千台、2月が196万8千台、3月が292万5千台、4月が149万5千台、5月が214万3千台ということからも、6月の出荷台数は順調だったことがうかがえる。

しかし、前年同月比では82.5%で、3カ月連続でマイナスとなった。これは、2010年6月が375万1千台と2010年でもっとも出荷台数が多かったため。2009年も6月が396万5千台と突出しているが、徐々に落ちてきていることが分かる。

四半期ごとに見ると、2011年4-6月期は673万4千台と、前年同期比72.4%と振るわない。しかし、その中でスマートフォンは215万9千台と前年同期比573.0%と大躍進を果たしている。スマートフォンの比率が32.1%と3割を超えたのだ。

携帯電話だけだと6月は前年同期比79.1%と290万4千台で6カ月連続でマイナスとなっている。その中でワンセグ対応は241万1千台で比率は83.0%と搭載比率は高い。
PHSは、19万3千台で前年同期比234.2%と11カ月連続でプラス成長となっている。契約数も5カ月連続で純増だ。新料金プランがユーザーに支持されているためだろう。

スマートフォンがこれから市場をけん引していくことになりそうだが、携帯電話全体を見ると微減が続いている。これから成長に転じていくには、ちょっと厳しそうな状況だ。

JEITA

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