ビジネスドキュメントの作成では、完成度を上げるために何度も上書きするのは当然のこと。けれど、「やっぱり更新前のほうが良かった」と思い直したとき、以前の文面が思い出せないことがある。Windows 7なら、「以前のバージョンの復元」で、更新前の状態に戻せるかも知れない!

■知っ得No.207 ファイルを以前のバージョンに復元する
更新したファイルを以前の状態に戻したいことがある。あるいはうっかり削除したファイルを取り戻したいことがある。修正や削除前の文面やレイアウトを再現しようとしても、なかなか思い通りにいかないものだ。そんなときには、Windows 7の「以前のバージョンに復元」機能を試してみよう。

なお、復元では最新の更新前に戻せるが、それ以前のすべての更新状態が保存されるわけではないのでご注意を。「以前のバージョン」は、バックアップ機能の「復元ポイント」に含まれていて、通常は1日に1回程度、自動で作成さていれる。

●「以前のバージョンの復元」を実行
以前のバージョンに戻したいファイルやフォルダーを見つけたら、右クリックして[以前のバージョンの復元]を選択しよう(画面1)。すると、以前のバージョンの履歴が表示される。この中から、復元したい時期を選択しよう(画面2)。
画面1 ファイルやフォルダーを右クリックして、[以前のバージョンの復元]を選択する。フォルダーを選んだ場合、フォルダー内のすべてのファイルが復元対象になる。

画面2 復元したい時期を選択し、復元の方法として[コピー]をクリックする。

復元の方法では、「復元」と「コピー」が選択できる。「復元」を選ぶと、現在の最新ファイルが上書きされるので、要注意。「コピー」を選んで、復元先を別フォルダーにしておく方法がオススメだ(画面3、画面4)。
画面3 復元先のフォルダーを指定したら、[コピー]をクリックする。

画面4 指定した場所(ここではデスクトップ)に、フォルダーが復元された。

以上の方法で、更新前のファイルを取り出せたはずだ。なお、更新の履歴をすべて残しておきたいときには、Googleドキュメントにバックアップを残しておく方法がある。「変更履歴」の機能で、更新を1つずつさかのぼることが可能だ。過去の記事「社外スタッフとの連携がスムーズに!ExcelやWordファイルを共同編集するワザ」(http://itlifehack.jp/archives/4794293.html)を参考に、「Google Cloud Connect for Microsoft Office」を導入すると、作成ファイルの保存がスムーズに行える。

編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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