検索エンジンの提供者として、そして昨今活気のあるAndroid OSの提供者として有名なGoogle。

そのGoogleが提供している地図情報サービスが、「Googleマップ」です。みなさんも馴染みが深いとおもいますが、その地図情報サービスには「Google プレイス」というたいへん便利な検索サービスが提供されており、「Google プレイス」に店舗や自社情報を登録することにより、「Googleマップ」にホームページなどの情報を開示できるようになるなど、ユーザとしても、経営者としても、見逃せない機能として広く利用されています。

ただし、この機能を悪用し、競合相手の情報を操作することで廃業に追い込むという、実際のケースがありました。

フィンランドのセキュリティ企業、エフセキュアでセキュリティアドバイザーを務めるショーン・サリバンによれば、「Googleプレイス」の店舗情報画面上で、「Report Problem(問題を報告する)」というオプション内の「permanently closed(閉店・廃業)」を選択するユーザが一定数を数えたら際に、「廃業」と表示されるとのこと。これは、誰でも「Report Problem(問題を報告)」することができる上に、現時点では、被害者が修正しようとしても難しいとのことで、問題になっています。

しかも、実際にハワイのNaalehuにある宿、「Macadamia Meadows Farm」のオーナーは、営業妨害として甚大な被害を被ったそうです。

このようにネット上の情報を頼りに出先で店舗や宿を探すことが当り前になった昨今では、実際には営業している店舗でも、このように情報を操作されることで「廃業」に追い込まれるケースがありえますから、特に自営業の方は注意するべきでしょう。

Google側も、この問題について対策を講じるらしいのですが、まずは、自分の会社が、お店が、「Googleプレイス」で「廃業」になっていないかどうか、今すぐに確認するのことをおすすめします。

続きを読む

エフセキュアブログを読む
エフセキュア公式ページ

本当に役立つセキュリティの記事をもっとみる
Lionユーザのセキュリティ対策のススメ
Googleが狙われた!大手認証局がハッキングされ、偽SSL証明書を発行
新しいワーム型ウイルス「Morto」がWindowsを狙ってる!
軍事機密を盗む高度なハッキングの手口とは
ファイル名やアイコンを偽装して、拡張子をごまかすウイルス


エフセキュア インターネットセキュリティ 2011 3PC 1年版
(2010-09-15)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る