一時、3Dモニターが流行ったけど、その後あまり話題にならなくなったようだ。3D自体も、あまり注目されていないようだが、3D市場が冷えてしまったというわけではないだろう。
そういった中、LGエレクトロニクス・ジャパンから、本格的な3D対応液晶モニター CINEMA 3D「D237IPS-PN」が発売された。これまでの3Dモニターとは違い、骨太で本格的な3Dモニターといえる。何が本格的なのか、レビューしてみよう。
■3Dが不人気だった理由
以前の3Dブームでは、3Dで見えること自体に驚きがあり、3Dで見えればよかったといってよい。しかし、その後は、3Dコンテンツの数が少ないことにくわえ、3Dモニターの使い勝手がよくないことなども災いしたのか、3D市場が拡大することはなかった。
とくに、3Dモニターの使い勝手については、ひどいものだった。まず、3Dで見るには専用メガネが必要なのだが、重いし、メガネ自体にもバッテリーが必要だったり、筆者のように常時メガネ着用している者にとっては、3D用メガネを付けること自体が不可能だったりした。
さらに、3Dモニターを通常のモニターとして利用した場合、発色もよくなく、やや輝度が低いなどで、常時使い続けるのも難しいという状態だった。
■明るく視野角が広い
しかし、今回、LGエレクトロニクス・ジャパンから発売された3Dモニター「D237IPS-PN」を使用してみると、これまでの3Dモニターの常識を覆してくれた。
ます、明るくて発色が素晴らしいのだ。最初は通常の2Dモニターとして利用してみたのだが、パネルが明るいことに驚かされた。さらに、写真やムービーを再生すると、色の発色がよいことにも驚かされた。
もう一つ驚いたのが、視野角の広さだ。3Dパネルに限らず、通常の2D液晶モニターでも、少し見る角度を変えると、画面がきちんと表示されない視野角の狭さを実感させられる。しかし、このD237IPS-PNは、上下左右に動いても、きれいな映像を見続けることができるのだ。
■IPSパネルを採用
その理由jは、採用されている液晶パネルの種類にある。D237IPS-PNでは、「IPSパネル」(In Plane Switching:横電界)を採用しているのだ。最近では、各社のテレビで採用されたり、また、故スティーブ・ジョブズがiPhone4の液晶パネルに採用したことでも知られるようになった液晶パネルだ。
IPSパネルは、高輝度と高コントラストが得られ、どのような角度から見ても、正面から見ているのと変わらない再現性を実現できる、視野角の広さが特徴だ。そのために、D237IPS-PNを利用した際、明るく、発色がよいと感じたことも納得ができる。なんといっても、画像、映像を再生した際のオリジナルカラーの発色のよさは素晴らしい。
液晶パネルの方式を大別すると、TN(Twisted Nematic)方式、VA(Virtical Alignment)方式、IPS(In-Place-Switching)方式の3種類がある。パソコン用の液晶ディスプレイとして採用数の多いのがTN方式だが、画質から見ると、高画質な順に、IPS、VA、TNとなる。それだけに、高画質さも重ねて納得だ。
■3D映像を堪能
ところで、肝心の3D映像だが、まず使用するメガネがGOODだった。これまで3D専用メガネはゴツかったが、D237IPS-PNに付属しているメガネは、普通のメガネタイプで約16gと軽い。しかも、常用メガネに装着するクリップオンタイプも付属しているのだ。透過性も高いため、明るい3D 映像の視聴が可能なのだ。
ということで、思う存分3D映像を堪能できた。なお、対応する3D映像方式だが、サイドバイサイド方式、トップアンドボトム方式、ラインバイライン方式など、各種3D映像方式に対応しているので、さまざまな3Dコンテンツを楽しむことができる。
また、D237IPS-PNには、2D映像を3D映像に変換するソフトウェア「TriDef 3D」が付属している。これを利用すると、2D用の動画ファイルや写真ファイル、映画やアニメのDVD、さらにゲームにいたるまで、パソコンで再生できる2Dの映像、画像を3D変換して、3D表示できる(プルーレイディスクの3D変換には未対応)。これによって、これまで以上に3Dコンテンツを手軽に楽しめるようになった。
「D237IPS-PN」をはじめ、IPS液晶の今後が楽しみだ。
●「D237IPS-PN」の基本仕様
画面サイズ: 23インチ
パネル・タイプ:IPS
縦横比: 16:9
解像度:1920x1080
輝度(cd/m2):250
コントラスト比:1,000:1(Max5,000,000:1)
応答時間(ms):14(GTG)
視野角(水平/垂直): 2D: 178/178 3D: 130/12
表示色: 約1,670万色
画素ピッチ: 0.265
表面処理: Half Glare
バックライト: ホワイトLED
■LGエレクトロニクス・ジャパン
阿部信行 @ramunepapa [digi2(デジ通)]
digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。
■ITライフハック
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I-O DATA 東芝<レグザ>対応 USB 2.0/1.1接続 外付型ハードディスク 2TB HDC-EU2.0K [フラストレーションフリーパッケージ(FFP)]
アイ・オー・データ(2010-07-22)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
以前の3Dブームでは、3Dで見えること自体に驚きがあり、3Dで見えればよかったといってよい。しかし、その後は、3Dコンテンツの数が少ないことにくわえ、3Dモニターの使い勝手がよくないことなども災いしたのか、3D市場が拡大することはなかった。
とくに、3Dモニターの使い勝手については、ひどいものだった。まず、3Dで見るには専用メガネが必要なのだが、重いし、メガネ自体にもバッテリーが必要だったり、筆者のように常時メガネ着用している者にとっては、3D用メガネを付けること自体が不可能だったりした。
さらに、3Dモニターを通常のモニターとして利用した場合、発色もよくなく、やや輝度が低いなどで、常時使い続けるのも難しいという状態だった。
■明るく視野角が広い
しかし、今回、LGエレクトロニクス・ジャパンから発売された3Dモニター「D237IPS-PN」を使用してみると、これまでの3Dモニターの常識を覆してくれた。
ます、明るくて発色が素晴らしいのだ。最初は通常の2Dモニターとして利用してみたのだが、パネルが明るいことに驚かされた。さらに、写真やムービーを再生すると、色の発色がよいことにも驚かされた。
もう一つ驚いたのが、視野角の広さだ。3Dパネルに限らず、通常の2D液晶モニターでも、少し見る角度を変えると、画面がきちんと表示されない視野角の狭さを実感させられる。しかし、このD237IPS-PNは、上下左右に動いても、きれいな映像を見続けることができるのだ。
■IPSパネルを採用
その理由jは、採用されている液晶パネルの種類にある。D237IPS-PNでは、「IPSパネル」(In Plane Switching:横電界)を採用しているのだ。最近では、各社のテレビで採用されたり、また、故スティーブ・ジョブズがiPhone4の液晶パネルに採用したことでも知られるようになった液晶パネルだ。
IPSパネルは、高輝度と高コントラストが得られ、どのような角度から見ても、正面から見ているのと変わらない再現性を実現できる、視野角の広さが特徴だ。そのために、D237IPS-PNを利用した際、明るく、発色がよいと感じたことも納得ができる。なんといっても、画像、映像を再生した際のオリジナルカラーの発色のよさは素晴らしい。
液晶パネルの方式を大別すると、TN(Twisted Nematic)方式、VA(Virtical Alignment)方式、IPS(In-Place-Switching)方式の3種類がある。パソコン用の液晶ディスプレイとして採用数の多いのがTN方式だが、画質から見ると、高画質な順に、IPS、VA、TNとなる。それだけに、高画質さも重ねて納得だ。
■3D映像を堪能
ところで、肝心の3D映像だが、まず使用するメガネがGOODだった。これまで3D専用メガネはゴツかったが、D237IPS-PNに付属しているメガネは、普通のメガネタイプで約16gと軽い。しかも、常用メガネに装着するクリップオンタイプも付属しているのだ。透過性も高いため、明るい3D 映像の視聴が可能なのだ。
ということで、思う存分3D映像を堪能できた。なお、対応する3D映像方式だが、サイドバイサイド方式、トップアンドボトム方式、ラインバイライン方式など、各種3D映像方式に対応しているので、さまざまな3Dコンテンツを楽しむことができる。
また、D237IPS-PNには、2D映像を3D映像に変換するソフトウェア「TriDef 3D」が付属している。これを利用すると、2D用の動画ファイルや写真ファイル、映画やアニメのDVD、さらにゲームにいたるまで、パソコンで再生できる2Dの映像、画像を3D変換して、3D表示できる(プルーレイディスクの3D変換には未対応)。これによって、これまで以上に3Dコンテンツを手軽に楽しめるようになった。
「D237IPS-PN」をはじめ、IPS液晶の今後が楽しみだ。
●「D237IPS-PN」の基本仕様
画面サイズ: 23インチ
パネル・タイプ:IPS
縦横比: 16:9
解像度:1920x1080
輝度(cd/m2):250
コントラスト比:1,000:1(Max5,000,000:1)
応答時間(ms):14(GTG)
視野角(水平/垂直): 2D: 178/178 3D: 130/12
表示色: 約1,670万色
画素ピッチ: 0.265
表面処理: Half Glare
バックライト: ホワイトLED
■LGエレクトロニクス・ジャパン
阿部信行 @ramunepapa [digi2(デジ通)]
digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
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