クラウド型のストレージサービスの第3段は、「Windows Live SkyDrive」。マイクロソフトによるサービスであるため、今後とも、Windowsと併せての進化が期待できるサービスだ。

■感覚はWebベースのHDD
SkyDriveは、マイクロソフトによるWebサービス「Windows Live」の一つで、「Windows Live ID」を取得することで利用できる。このIDは「Hotmail」のアカウントと共通。ディスクスペース容量は25GBと大きい上、無料なので非常にお得だ。「Dropbox」のような同期機能はなく、感覚的には「Web上の外付けHDD」といえる。

利用は、基本的にWebブラウザで行う。インターネットエクスプローラ(IE)であればドラッグ・アンド・ドロップでファイルがアップロードできるが、Safariなどではできない。ブラウザを使わなくても、SkyDriveの操作を一般的なフォルダ感覚で行うためのフリーソフトがあるので、利用を勧めたい。「SDExplorer」(Windows対応)が代表的存在だ。

■Office文書の編集が可能
SkyDriveの最大の特徴は、ブラウザ上でOffice文書(Excel、Word、PowerPoint)を扱えること。他のストレージサービスではきちんと表示されないExcel内のグラフなども、正確に表示してくれる。しかも、オンライン上で、ほぼデスクトップアプリと同等に編集ができるのはとても便利だ。ブラウザベースなので、OSを問わないのは言うまでもない。

また、写真はサムネイル表示ができ、ブラウザのウィンドウサイズに合わせてレイアウトが最適化される。

■スマートフォンでも対応アプリがある
スマートフォンからでも、ブラウザ、もしくは対応アプリを使うことで利用できる。Androidでは「sorami」(無料)、iOSでは「iSMEStorage」(450円)などがある。アプリによっては不安定なものがあるので、レビューを参考にしたい。

また、マイクロソフト製のスマートフォン用OS「Windows Phone」では、標準で、Office文書の保存先として選択可能になっている。

■まとめ
何と言っても、25GBの大容量とOffice文書の編集ができる点がアドバンテージである。SkyDriveに保存してあるデータなら、Officeソフトがインストールされていない外出先のパソコンからでも編集できるからだ。将来的には、Windows Phoneユーザーの利用が増えるだろう。

筆者としては、プレーンテキストの編集ができないことと、ブラウザベースが基本であることが難点と感じる。現在はサイズの大きい文書のバックアップ用として利用しているが、この2点が改善され、各プラットフォーム向けのクライアントが提供されるようになれば、使用頻度を増やしたいサービスである。

対応OS:Webブラウザ(IE、Firefox、Google Chrome、Safari)で利用可
対応スマートフォン:Windows Phone
共有機能:あり
価格:無料(25GB)
ボーナス:なし

Windows Live SkyDrive

大島克彦@katsuosh[digi2(デジ通)]

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