プロ・アマを問わず、写真の可能性を広げている東京・銀座にあるリコーフォトギャラリーRING CUBEで12月14日(水)~12月25日(日)、一風変わった写真展が開催されている。
それが、『「Secret2011」~心で感じる写真展~』だ。
「心眼を極める」をテーマとした写真展で、今年で3年目を迎える。


■先入観を捨てて写真に真剣に対峙
「心眼を極める」ということは、どういうことだろう。
実は、この写真展に展示している作品は、写真家の名前が公開されていない。つまり、見る人は、目の前の写真が誰の作品か分からないようになっているのだ。

著名な作家なのか、注目の若手なのか、新鋭気鋭の新人なのか、経歴や知名度などの先入観を全て廃して、目の前に飾られている写真とだけ、真剣に対峙する展示会なのだ。

純粋に自分の感性と作品の魅力に向き合うことができる写真展というわけだ。

■全作品の購入が可能
作品は1作家について1点のみ。しかもチャリティーとして、有名な作家の作品でも一律1万5,000円(予定)で購入できる。売り上げは、東日本大震災の復興に役立てるようにと、全額寄付されるという。
購入する時点では、誰の作品であるかは分からないが、購入後、各作品の作者名をRING CUBEのホームページ上で知らせてくれるという趣向だ。

今回出展する作家は、この1年間にRING CUBEに支援し、賛同した47名の写真家だ。大御所から、若手まで幅広くこの企画展に参加されている。

『「Secret2011」~心で感じる写真展~』は、先入観なく、本当に心を揺さぶるような写真との出会いの場所になるかもしれない。

実際に、写真を見て写真の持つ力を感じてみるのも面白いかもしれないぞ。

■出展作家(敬称略、順不同)
大門正明、大門美奈、亀井隆司、白井里実、宮本武、モモセヒロコ、大和田良、五島健司、武井伸吾、丹地保堯、テラウチマサト、楢橋朝子、ハスイモトヒコ、森山大道、村山長、鈴木知之、田中長徳、上田義彦、越智隆治、海野和男、安達ロベルト、ハービー・山口、那和秀峻、小澤太一、渡部さとる、阿部秀之、湊和雄、Ryu Itsuki、布川秀男、湯沢英治、塩澤一洋、織作峰子、タナカ“rip”トモノリ、清水哲朗、前川貴行、菅原一剛、糸崎公朗、岡嶋和幸、茂手木秀行、曽根陽一、柴田文子、高橋紘一、RYAN CHAN、長山一樹、前田こずえ、森健人、山本顕史


「Secret2011」~心で感じる写真展~(チャリティー企画)
作品数:47作品(各作家1点)
作品販売価格:一律 1万5000 円(予定)
※各作品1 点のみ販売、1 作品に購入希望者が複数の場合は抽選で決定。作品のエディション・サインはなし。
主催:株式会社リコー
期間:2011年12月14日(水)~2011年12月25日(日) ※休館日を除く
会場:リコーフォトギャラリー RING CUBE ギャラリーゾーン
東京都中央区銀座5-7-2 三愛ドリームセンター8階・9階(受付9階)
問い合わせ先:03-3289-1521
開館時間:11:00~20:00(最終日17:00まで)
休館日:火曜日
入場料:無料

リコーフォトギャラリー「RING CUBE」

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