個人向けのクラウド型ストレージサービスについて、11回にわたって紹介してきた。最終回として、主要サービスをおさらいすると同時に、利用の際の注意点についてふれておきたい。
■最適なクラウドサービスは?
この問いへの答えは難しい。だが、クラウドサービスに対して特別な意識をせずに使えるのは「Dropbox」が随一であろう。無料の容量は2GBと、他社サービスに比してやや小さめだが、Dropboxのシンプルさはピカ一だからだ。逆に、細かな設定をいとわないヘビーユーザーには「SugarSync」が適している。
また、iPhone/iPadといったiOSユーザーは、「iCloud」を利用するのが自明のようになっている。Windows Phoneのユーザーには「SkyDrive」が向いているだろう。データをノート型で保存する「Evernote」は、他のストレージサービスとは趣が異なるので、別枠で考えた方がよい。
■サービスは併用したい
賢い使い方は、複数のクラウドサービスを併用して、それぞれのサービスは「無料」のままにしておくことだ。この際、データの使い方ごとに使うサービスを分ければ、混乱を避けられる。
これまでも書いてきたが、筆者の場合、Dropboxは更新頻度の高いデータ、Evernoteはニュースサイトの記事のクリップ専用、Skydriveは利用頻度が少ないデータ……といった具合だ。画像、PDFファイルなど、データの種類ごとに分けるという方法もあるだろう。
■クラウドへの全面的依存は禁物
クラウドサービスを利用する際、もっとも注意したい点は、データの保存とネットワークに関する「100%の信頼はあり得ない」ということだ。つまり、データが紛失する可能性を考慮し、日頃から対応しておくことが欠かせない(ローカル環境でも同じだが)し、データにアクセスしたい場合に障害などで不可能な場合があることに備えておくことである。
筆者も、某クラウドサービスにおいて、数日間接続できない状態が続いたあげく、「データの一部紛失」という事態に遭遇しことがある。幸い、バックアップをとっていたので実害はなく、企業からは「おわび」として「1年間の有料サービス分」の補償措置がとられたため、かえって得をした。
だが、バックアップをとっていなかったユーザーにとっては、補償措置では済まされない場合もあるだろう。ローカルにもデータを保持しておくサービスをお勧めする理由は、ここにある。
リスクきちんと考慮すれば、クラウド型サービスは便利この上ないものなのだから。
大島克彦@katsuosh[digi2(デジ通)]
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筆者も、某クラウドサービスにおいて、数日間接続できない状態が続いたあげく、「データの一部紛失」という事態に遭遇しことがある。幸い、バックアップをとっていたので実害はなく、企業からは「おわび」として「1年間の有料サービス分」の補償措置がとられたため、かえって得をした。
だが、バックアップをとっていなかったユーザーにとっては、補償措置では済まされない場合もあるだろう。ローカルにもデータを保持しておくサービスをお勧めする理由は、ここにある。
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