IMMモードで動作しているThinkPad X1 Hybrid


レノボがCES 2012に合わせて公開した新製品はいくつかあるが、技術的に注目なのはIdeaPad YogaとThinkPad X1 Hybridだ。

IdeaPad Yogaは一見普通のノートパソコンだが、液晶画面を完全に反転できるようになっており、キーボードの無いピュアタブレットのように使用できる。ThinkPad X1 Hybridは見た目などは通常のノートパソコンだが、OSがハイブリッド構造になっておりいつでも切り替える事ができる。

このハイブリッド構造のOSとは一体何だろうか?

■ThinkPad X1 HybridのハイブリッドOSとは
ThinkPad X1 HybridのHybridはOSがハイブリッドなことから名前がつけられたようだ。

ハイブリッドなOSというのはよくわからない表現だが、WindowsとLinuxベースのOSをいつでも切り替えて使用できるようになっている。OSの切り替え自体は、AppleがMac OS XとWindowsを動かせるようにしたり、Windows上などで他のOSを仮想的に動作させるなど今までもあった物で珍しくは無いが、ThinkPad X1 HybridはCPUもOS切り替え時に切り替わる。

通常、パソコンのCPUはインテルやAMDなどのx86系CPUを使用している。ThinkPad X1 HybridもインテルのCore iを使用して通常のWindowsを動作させるが、LinuxベースのOSであるInstant Media Mode(IMM)で動作させるときはCore iからクアルコム製のCPUに切り替わる。

切り替えは2秒程度で、それぞれのOSを再起動すること無くシームレスに切り替わる。

■ThinkPad X1のHybridモードで何ができるか
IMMではWindowsではなくLinuxベースのレノボのカスタムOSが動作するが、Windowsの用に様々なアプリケーションソフトが利用できるわけでは無い。

Webブラウザーや動画、音楽再生などが主で基本的に情報を見るための用途に限られる。

動画再生は、CPUの機能向上により、HD動画でもCPU負荷は非常に下がっているが、それでもパソコンで動画再生した場合、文章入力などに比べるとバッテリ駆動時間が短くなる。

しかし、IMMに切り替えて動画再生させれば、クアルコム製のCPUおよびその周辺回路で動作させるため、スマートフォン並みの消費電力になり、駆動時間を伸ばすことができ約10時間の稼働となる。

このThinkPad X1 Hybridは2012年第二四半期に出荷予定だ。

レノボ

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

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