家族で個別のPCを使ってネット接続するために家庭内LAN環境を構築していたり、一人でもデスクトップとノートPCといった複数のPCを利用しているような場合、ファイルをやり取りするためにはUSBメモリーやSDカードでコピーするといった方法を使うよりは、共有フォルダを設定してネットワーク経由で行うほうが楽だ。ただし、設定の仕方を誤って共有したくないフォルダまで共有していることがあるかもしれない。そこでShareEnumを使って共有設定されているファイルやフォルダを探してみよう。

これは笑えない経験だが筆者が以前勤めていた会社では、部署ごとにLANのセグメントが別れているのではなく、階ごとにLANのセグメントが作られていた。4Fから5Fや3FのLANは覗けないが4Fのフロアなら全部のPC名が見えるという環境だ。1フロアーに200人弱、200台程度のPCが設置されていたが、各部署ごとにファイルサーバが設けられ、それにアクセスするにはIDとパスワードで厳重に管理されていた。ここまではいい。

しかし、とある社員がフォルダ共有の設定を行って別のPCからアクセスしてファイルをやり取りできるようにしていたのだがパスワードを設定しておらず、4FのフロアーにあるPCから丸見えになっていたことがあった。しかも、個別のフォルダを開放していたのではなくCドライブ丸ごとを共有設定していたため、HDD全部を見ることができてしまったのである。少し知識がある人ならメールデータのインポートや連絡先のインポート、重要ファイルのコピーといったことが行えたはずだ。楽だからとやたらと共有設定するのは危険であることの良い例だ。

ShareEnumを使うと指定したネットワーク上で共有設定されているマシンや自分のPCでどういった部分が共有設定されているかのチェックが行える。もちろん共有設定しているマシンをさがし出すのにも使えるので、意図しないファイルやフォルダの共有がされているのかどうか気になる人は定期的にチェックしてみるといいだろう。

ShareEnumのダウンロードと解説
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