ディスカッションテーブル


インテルは、つくば本社に「インテル ヒューマン・インタラクティブ・テクノロジー・アプリケーション・センター」を新設した。ずいぶんと長い名前だが、インテルが製造するCore i7などのx86プロセッサーの新しい利用モデルを創出する場だ。そのため、既存のインテル顧客だけでなく、コンピュータの活用方法で新たな利用モデルを開発・探している人や新しい分野へ応用しようと考えている人へのコラボレーションの場とするのが目的だ。


このセンターは、最初はコンピュータを使用したコンセプト・テクノロジーのデモンストレーションの場としてスタートし、今後いくつかのフェーズを経て新しい技術などを公開していく予定になっている。現在、展示されているのは「デジタルサイネージの自動販売機」、「Bluetoothによる電球付きスピーカーシステム」、「タブレット端末による地域情報システム」、「ディスカッションテーブル」、「ジェスチャーコントロールによるコンテンツ共有」など、10個のテクノロジーデモだ。

トビー・テクノロジーの視線入力によるゲームなどは、個人的には初めて体験した物でなかなか興味深かったが、このような最新テクノロジーにアンテナを張っている方なら、どこかで見たことがある物も多い。一般的にこれらの最先端のデモを見ようと思ったら、インテルなどが開催・出展したりしているイベントに行ったり、これらを開発している企業へ別途アポイントをとる必要があるが、ここまでズラリとそろうことはまず無いので、単にデモを見るだけでも価値があるだろう。

デモスペース


しかし、デモを見せることが目的では無い。これらの最先端の技術は各企業が独自に開発していくため、少なくとも開発段階の物はエンドユーザーに必ずしも利便性が高いとは言えないことも多い。様々なテストは各社で行っているが、各機器やサービスなどとの連携テストなどは、うまく出来ているとは限らない。

そのような事にならないように、様々な機器やサービスが問題なく連携できるように、各社がコラボレーションし開発できるようにすることも、このセンターの目的の一つとなっている。これは開発側が利用する際の利点だが、一方で自治体など公共機関や企業などは、実際にはコンピュータなどを使い効率化できる事があっても、何ができるかわからない事も多い。そのような場合には、ここでデモされている自治体向けの告知システムなどを実際に見学して、実際の用途に照らし合わせることで必要な機能、無駄な機能などの情報を共有していける。

ユーザー体験のイノベーションをつくばから発信


これらの取り組みで、ユーザー側と開発側のコラボレーションにより、つくばからユーザー体験のイノベーションを発信したいとのことだが、今後2年程度でこのセンターがどのように発展し、どのような製品やサービスが出てくるのか楽しみだ。

インテル、つくば本社にインテル ヒューマン・インタラクティブ・テクノロジー・アプリケーション・センターを新設

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。


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