デスクトップ向け第3世代インテルCoreプロセッサー


インテルが第3世代インテルCoreプロセッサーファミリーを発表した。コード名はIVY Bridge、22nmの製造プロセスで、より省電力化された最新のプロセッサーになる。デスクトップ向けが11モデル、モバイル向けIVY Bridege製品は、クアッドコアのハイエンド向けCore i7が2モデルとなっており、超低電圧版やCore i7以下のモデルが見当たらない。お披露目と同時に多数の搭載ノートを期待したかったところだが、Ultrabook用のTDPが低いモデルやCore i5/i3などが今回はお預けとなったことで、対応製品の登場もそれに合わせて遅れることになる。
■第3世代インテルCoreプロセッサーファミリーの特徴
インテルは、製造プロセスの改良(Tick))と、マイクロアーキテクチャーの改良(Tock)を交互に行っているが、アーキテクチャーが改良され、2011年に発表されたのがTockのSandy Brige(第2世代インテルCoreプロセッサーファミリー)で、今回は製造プロセスが改良されたTickのIVY Bridge(第3世代インテルCoreプロセッサーファミリー)となる。

今回の改良のポイントは、3D構造のトランジスターを採用し、従来の32nmから22nmへと製造プロセスを改良したことでの、消費電力が大きく低減されている。実際、同一周波数で比較すると、プロセッサー自体のパフォーマンス自体はそれほど変わりはない。それ以外の注目すべき強化点は、従来品と比較し最大2倍のパフォーマンスが期待できる、DirectX 11に対応した内蔵グラフィック機能の大幅強化や、USB 3.0への対応などチップセットの改良だ。これによりプラットフォーム全体の機能向上が期待されている。

■最新製品の恩恵を最も受けるのはミドルレンジやUltrabook
クアッドコアの新製品もハイエンド指向の製品にはよいが、今回の消費電力低減やグラフィック機能向上の恩恵を最も受けるのは、Ultrabookや主流となるミドルレンジ製品だ。インテルが去年から力を入れているUltrabookは薄い筐体を採用していることから、発熱量の大きいプロセッサーを搭載するのが困難だ。一般的に販売数量の多いノートパソコンは35ワットという熱設計電力(TDP)のプロセッサーを採用しているが、Ultrabookは薄いことで発熱に制限があるため、その半分ほどのTDPで言うと17ワットの製品が使われる。

また、一般的に販売数量の多いノートパソコンには、ミドルレンジのデュアルコアを搭載したCore i5が使われることが多い。動画編集など高性能さが必要なければ、当面デュアルコアで十分な方が多いため、よりリーズナブルなCore i5はこれからも多くの機種で採用されるだろう。

しかし、このUltrabook用やミドルレンジ製品用の第3世代インテルコアプロセッサーファミリーは今回の発表には含まれていない。日本では例年5月くらいから夏のボーナス商戦向けの製品発表があり、新製品もこれに合わせて店頭に並ぶ。今年はハイエンド向けモデルはいくつか登場しても、プロセッサー自体が未発表なので、主力のCore i5やUltrabookを搭載した製品が若干遅れることになる。

第3世代インテルCoreプロセッサー・ファミリーを搭載した製品の登場が本格化するのは、Ultrabook用の製品が発表される数ヶ月後となると見られている。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。


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