ThinkPad初のUltrabookとなる「ThinkPad X1 Carbon」が国内の報道関係者向けに公開された。ノングレアの14型HD解像度の液晶、カーボンファイバーを使用した筐体という以外は残念ながらさわることもできなかったが、実機を見た限りでは、第3世代ThinkPadのACアダプターは対応しない(ように見えた)、本体の厚みを20mm以下にしてくるためだろう。そう、つまり第3世代ThinkPad用の黄色い電源コネクタ部分が見えなかったことだ。従来のACアダプターはまず使えないと見ていいだろう。
ノートパソコンを薄型化する際に手を加える部分として、電源コネクタは欠かせない。特にThinkPadは直径が8mmほどと、他の製品より太いため、薄型化する際にネックになるからだ。しかもThinkPadは、原則として全モデルでACアダプターを共通化しており、簡単に変更することができないようになっていたはずであった。

しかし、今回見た限りでThinkPad X1 Carbonは、本体左右や後ろ側などにThinkPad特有のあの黄色い電源部分を見つけることができなかった。離れた場所から見ただけなので間違っているかもしれないが、この製品のインターフェースは、USB 3.0ポートが左右、mini DisplayPort(Thunderboltかもしれない)、SDカードスロット、ケンジントンロック用の固定穴が右側にあり、左側にはUSB 3.0と、いままでに見かけない四角いコネクタだ。おそらくこの四角いのが電源コネクタ部分だろうと推測できる。

NEC LaVie Zの電源コネクタ


この四角い電源コネクタ部分で最近見覚えがあるのがNECが公開したUltrabook「LaVie Z」の四角い電源コネクタだ。レノボとNECパーソナルコンピューターはグループ会社だが、まさか同じ電源モジュールを使ったわけではないだろう(と思う)。似たようなタイミングで出てきたので両社の新製品の電源コネクタの形状が似ていることが気になるが、この四角い電源コネクタの使い勝手などは丸い物と比較しどうなのだろうか興味深い。

また、「Ultraslim AC/DC Adapter」という飛行機などでも使えるAC/DCアダプターがあるが、これは四角いコネクタを丸く変換して使えるようになっている。このコネクタ部分との互換性も気になる部分だ。

ThinkPadの新製品は6月5日に発表したばかりで、こちらは従来と同様のACアダプターを使用している。ThinkPad X1 CarbonのACアダプターがどうなるのか、従来のACアダプターとの互換性など今後正式に発表されれば、詳細もわかってくるだろう。

レノボ

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

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