先日設立された「スマホトレンド総研」がスマホゲームの課金に関する調査を実施し、その集計結果を発表した。質問の内容は「スマホゲームに月にいくら使ってる?」というシンプルなものだ。年代とAndroidやiOSといったOSの違いについても調査を行い、個別の集計結果が出たそうだ。それによるとスマホのゲームに課金したことがあると回答したのは36%、その中で月に千円以上スマホのゲームに課金している人は約20%となった。

約4割とは、意外と多いと思うが課金という意味をどう捉えているのかによって返答も違ってくるのかもしれない。「アイテム課金」という意味で言えばGREEやモバゲーのように無料のゲームでアイテムを購入するケース以外に月に一定額の課金を行うようなケース(パチンコ・パチスロシミュレータ等)もある。また一度支払ってダウンロードすれば、以降は同じアプリを何度でも落とせるような有料アプリの購入を「課金」と認識することもあるだろう。そうした部分を全部含めていたとしても、約4割近いユーザーがスマホでゲームに課金したことがあるというのは、なかなか興味深い。

■アンケート調査概要
・実施期間:2012年5月30日から6月5日まで
・実施対象:18歳から60歳までの男女
・有効回答:8407件(アドラッテのスマホユーザー)
・質問内容:「あなたはスマホのゲームに月いくら使っていますか?」
・回答形式:選択式

以上が調査の概要だ。このアンケートの回答者の年代や使っているOSごとに分類して見えてきたのが「課金ユーザーが多いのはAndroidよりiPhoneユーザー」という傾向だという。特に十代ではiPhoneユーザーの課金率36%に対してAndroidユーザーが28.5%と大きな差が出ているそうだ。このAndroidユーザーの年代別の課金率は以下

■Androidユーザーの課金率
・10代のユーザー:28.5%
・20代のユーザー:34.9%
・30代のユーザー:38.7%

この課金率は、年代ごとの経済力の差がそのまま課金率の差に素直に出ていると考えることができる。当然ながら千円以上の課金ユーザーが多いのも、この課金率通りで30代ユーザーとなっている。サミーネットワークスのスマホ用777town.netやパチンコ・パチスロ系の有料サービスは、月額課金での価格も高いので、こうしたサイトをいくつか登録するとすぐに千円を超えてしまう。競輪・競馬といった公営ギャンブルの利用などのユーザーもいるかもしれない。

もちろんGREEやモバゲーといったブラウザゲームを使っている人もいるだろう。問題となるのが五千円以上課金している十代ユーザーで、業界の自主規制などがあってもまだ3%以上が高額課金を行っていることになる。こうした調査は、定期的に行うことでマーケット状況の調査に役立つが、使い過ぎの警告を発するなどすれば一定の抑止力にもなるだろう。

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