ユーザーがUbuntu(ウブントゥ)などのLinuxの導入をためらうのは、用意されている「アプリの少なさ」と「操作が難しい」という印象があるからだろう。しかしながらUbuntuはきわめて使いやすいインターフェースを備えており、最新の12.0.4は搭載するアプリも豊富だ。今回は、標準搭載アプリをざっと紹介しよう。


■Webブラウザ、Officeスイートも標準搭載
Ubuntuには、多数のアプリケーションが搭載されており、標準インストールの状態でもデスクトップ用途としてかなり使えるようになっている。

標準搭載されているアプリは、以下。これだけで一通りのことはできてしまうことが分かるだろう。

  • Firefox:Webブラウザ
    Thunderbird Mail:メールクライアント
    LibreOffice:オフィススイート(Writer、Calc、Impress、Draw)
    Rhythmbox:ミュージックプレイヤー
    Shotwell:写真管理ツール
    Empathy:インスタントメッセンジャー
    Gwibber:Twitterクライアント
    Transmission:BitTorrentクライアント
    Brasero:CD/DVDライティング
    SimpleScan:スキャナユーティリティ

その他、ソリティア、マインスイーパー、上海などのゲームも多数プリインストールされている。

■メディアから起動してもアプリが使える
Ubuntuがすごいのは、これらのアプリは「DVDメディアから起動した状態でも使える」ということだ。

Windowsトラブル時にデータを救出!Ubuntuの便利な機能アレコレで解説したが、パソコンのトラブル時、データ救出目的でUbuntuを使うと便利だ。だが、緊急の仕事がある場合、OSの再インストールが完了するまで待つことはできないだろう。このような時には、メディアから起動したUbuntuを使って、引き続き、ファイルの作成や加工などができる。作成したファイルは、USBメモリなどに保存すればよい。

とくにMS Office互換のLibreOfficeは、レイアウトの再現性も比較的高く、高機能なので、非常に便利だ。操作感も(Office 2003までの)MS Officeに似ているので、戸惑うことはないだろう。

■アプリの起動は「Mac似」
Ubuntuにインストールされたアプリを起動するには、画面右側に並んだランチャーのアイコンをクリックして行う。LibreOfficeやFirefoxは、あらかじめ登録されている。

ランチャーに登録されていないアプリを起動するには、ランチャー最上部の「Dashホーム」をクリックする。ここで下部の文房具状のアイコンをクリックすると、インストールされたアプリの一覧が表示される。このあたりは、MacOS Xの「Launchpad」に近い感覚だ。

データ救出時だけでない、Ubuntuの「お得さ」がご理解いただけたのではないだろうか。


Ubuntu Japanese Team

大島克彦@katsuosh[digi2(デジ通)]

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