KDDIは2012年6月18日、大阪東急イン2F「オークルームA」において、報道関係者向けに「au プレスカンファレンス~2012 Summer in OSAKA~」を開催した。

同カンファレンスでは、本年2月に関西のブロードバンド10社との提携によりスタートした「auスマートバリュー」の状況や、関西の携帯電話ユーザーを対象とした調査結果、また、同社の新サービスならびに今夏の新機種などについての説明があった。

■2ヶ月連続で純増No.1 - KDDI 甘田氏
KDDI株式会社 理事 コンシューマ関西支社長 甘田 純一 氏は、開口一番、
「おかげさまで関西でも、2012年度上期は好調を維持しており、2ヶ月連続で純増No.1である。」と、auの関西地区での現状を報告した。
KDDI株式会社 理事 コンシューマ関西支社長 甘田 純一 氏

●ユーザーの不満・不安を解消!スマートパスポート構想
携帯電話ユーザーの意識調査で、現在契約中のキャリアに不満があるユーザーは、関西地区で20.5%と出ており、主な不満点は「利用料金」が35.9%、「本体価格」が29.7%、「料金プラン」が29.7%、「サービスエリア」が10.9%、「ネット接続の維持」が9.4%だった。

さらに、毎月の通信費を高いと感じているのは、関西地区で87.9%にも上る。「通信会社を見直す際のポイントは?」との問いに対しては「料金の安さ」が第1位になっている。

一方、「スマートフォンに変更していない理由」(関西)※としても、「利用料金」が第1位となっている。
※携帯3社ユーザーを対象

スマートフォンの問題では、「料金・価格」「通信品質とエリア」「サービス」の3つが、利用者にとって、もっとも重要な問題であることが改めて明確になったわけだ。

そうした状況を踏まえ、「料金・価格」「通信品質とエリア」に対する利用者の満足度にこたえるため提供されたのが、「スマートパスポート構想」だ。

甘田氏は、「スマートパスポート構造」について
「お得に快適に、そして楽しく安全に、スマートフォンをご利用いただける環境を整えてきた。」と、語った。

●需要の喚起と大型助っ人の入団
KDDIは今後の戦略として、スマートフォンを使いたいが、サービスを含めてよくわからない人に向け、需要の喚起を促す。

具体的には、下記の3つの強化を図る。
1.魅力ある端末の拡充
2.魅力あるサービス提供
3.ユーザーへの情報発信と理解促進

カンファレンスでは、「夏キャンペーンに向けた、大型助っ人の入団」と題して、「巨人の星」の主役 星飛雄馬 氏のライバルとして有名な、花形 満 氏を紹介した。

甘田氏は、
「今回、スマートバリューに入団してもらうかたちで、念願がかなった。」と、花形 満 氏について語った。

●シニア層のさらなる拡大に向けて「スマートフォン講座」を拡充へ
KDDIは、関西各地のカルチャースクールや郵便局の協力によって、シニア向け「スマートフォン講座」を開催し、潜在ニーズの掘り起こしてきた。

今後はシニア層のさらなる拡大に向けて、主婦を中心とした女性層に様々な提案や、実際に手に取る機会を増やすという。

甘田氏は、
「関西圏のすべてのお客様に、安全・安心、さらに快適な『スマホライフスタイル』をご提案したい。」と、今後の展開をあきらかにした。

KDDIの関西地区での大躍進の裏には、「スマートフォン講座」のような地道な努力があったといっても過言ではないだろう。

au