auは、auスマートパス、一人あたり月額1480円割引となるauスマートバリューの提供により、ユーザー数を大きく伸ばしている。これらのサービスにより、スマートフォンにおける通信料金の高価格イメージを払拭したことが成功の大きな要因ともいわれている。

特に関西地域での躍進がめざましく、日本でもっとauスマートバリュが活用されている。こうした背景を追い風に、「関西KDDI強し!2ヶ月連続で純増No.1に続く、さらなる一手」でその好調を紹介したが、今回は追加取材で分かったユーザーの生の声とともに、この原因を分析したい。

6月に開催されたプレスカンファレンスで、本年2月に関西のブロードバンド10社との提携によりスタートした「auスマートバリュー」の状況とともに、スマホやfuture phoneのユーザーを対象とした調査結果が報告された。

■スマホからfuture phoneには戻れない
KDDIの独自調査によると、future phoneからスマートフォンに移行したユーザーの大半が、ガラケーには戻りたくない、スマートフォンを使い続けたいと回答している。

関西ユーザーは92.9%が「スマートフォンをやめたくない」と回答、これは関東と比べて7ポイントも上回っている。年代別でみると、関西の「男性40-49歳」は100%「戻したくない」とまで回答している。

関西地域のスマートフォンの利便性の認識は関東以上に高いといってもいいだろう。


■feature phoneにはないスマートフォンの利便性
スマートフォンからfeature phoneに戻したくない理由はどこにあるのだろうか?

スマートフォンにして良かった事として、ユーザーは下記の回答を寄せている。
「外出先でもキッチンに立っている時でも、PCサイトが見れる。パソコンの前にずっと居なくていい。何かしながらでも歩きながらでも情報が見れるのはありがたい。アホなウチのカーナビより便利かも知れん。」
「音楽や動画を気軽に楽しめ、写真を撮る機会がとても増えた。日ごろの何気ない日常を記録したり、スケジュール管理がとても楽。」

もともと、「話し好きで社交的」と言われながら、スマホ率が低いとも言われる関西ユーザーは、feature phoneより便利なスマートフォンの機能を、使いさえすれば自分なりに使いこなす人が多いと言えるのかもしれない。


■シニア層にも認めるスマートフォン
さらに、シニア層もスマートフォンが好まれているのも関西地域の大きな特徴だ。

50代男性は、「スマートフォンにしてからは老眼鏡なしでも使えるケースが増えた。」という回答が寄せている。feature phoneより画面が広い上に、タッチパネルでの指操作で文字の拡大が簡単に行えるスマートフォンは、シニア層にとっても使い易いというわけだ。

また、50代女性は、「周りの人に、『わぁ、スマートフォンですか』といわれ、ろくに使えもしないが、ちょっとご満悦・・・」と、スマートフォンを所有することのステータスも楽しんでいるようで、このあたりも「人付き合いの中でウケを狙う」関西らしいと言えるかもしれない。


■家族だと大幅割引になる「auスマートバリュー」がダイレクトにユーザーに訴求
高機能で便利なスマートフォンでだが、ユーザーがもっとも気にしているのが、「料金・価格」「通信品質とエリア」「サービス」の3つだ。

こうしたユーザーニーズにこたえるために提供されたのが、KDDIの「スマートパスポート構想」だ。


特に、関西ユーザーの関心が最も高い料金面では、毎月最大1480円の割引に加え、「auひかり」「auひかりちゅら」「コミュファ光」「eo(イオ)光サービス」といった光回線や、「J:COM」「JCN」といったKDDIと提携したCATVインターネット回線の固定通信サービスを選ぶことができる「auスマートバリュー」が、KDDI関西でのユーザー拡大に大きな追い風となっている。

「auスマートバリュー」についてユーザーも高評価をしている。
「ひと月の通信費を把握しやすくなった」
「料金面で家族の反対があったが、今回の割引で購入しやすくなった」

「auスマートバリュー」の毎月最大1480円の割引は、実際に家庭で導入してもるとかなりの効果があることがわかる。

たとえば、家族4人がスマートフォンを所有していた場合、単純計算すると1480円×4人で、月額5,920円も割引になる。さらにこの毎月5,920円が2年間割り引かれる、5920円×24カ月=14万2,080円と、「auスマートバリュー」を利用するか、しないかで、大きな差となるわけだ。

また学生向けの「ともコミ学割」も適用できるため、子供が学生の場合、1480円に加えて、さらに980円がが割り引かれるため、2年間で月額最大で2,460円も出費を減らせるのだ。



「auスマートバリュー」による料金割引を利用すれば、高いと言われるスマートフォンの通信費を大幅におさえることができる。

関西ユーザーは、お金の使い方に敏感だといわれるが、KDDI関西でもユーザー増加は、それを証明したといってもいいだろう。

よいところは学べではないが、関西ユーザーを見習って、スマートフォンの通信費を節約しながら賢いモバイル生活を楽しんでみてはいかがだろうか。

au