※画面は、はめこみ合成

現代ライフスタイルには、音楽は欠かせないものとなっている。家庭やオフィス、通勤・通学、旅行、ドライブなど、今や生活のあらゆるところに音楽がある。

今では楽曲はネットで購入してスマートフォンや音楽プレーヤーで聞くというスタイルが主流となっているが、ここに至るまでの音楽の楽しみ方は様々に変化してきた。

アナログ時代はレコードからはじまり、当時はカセットテープに録音して家の中で音楽を聴くものだった。世界を席巻した伝説のウォークマンの登場により、音楽は家の中で聞くモノからどこでも聞けるものになった。その後、デジタル化によりCDが登場し、さらにCDからデジタル録音できるMDの登場は、高音質で便利な音楽スタイルが実現し、音楽は生活になくてはならないものとなった。

レコード、カセットテープ、CD、MD時代を通して、常に音楽好きをホットにさせてきたのが、「オリジナル編集テープ(ディスク)」だ。聞くシーンや相手にあわせて選曲し、極上のテープやMDをつくれれば、当時は人気や尊敬のまなざしを獲得できたものだ。

当時は、人気のオリジナル編集テープやMDは、友人や恋人と繋がるツールでもあり、自分を誇るステータスでもあった。そんな思い出が詰まっているからか、自分オリジナルのテープやMDをいまでも棄てられずにもっている人も少なくない。かくいう筆者もその一人だ。

最近、部屋を整理していて、そうした昔作った懐かしいMDディスクを大量に発掘してしまった。その数300枚以上。このMDを今使っているスマートフォンでも聞きたいなど、つい思ってしまったのが運のつきだ。

日が経つにつれ、「甘酸っぱくも、ほろ苦い青春時代」をスマートフォンで聞きたいという思いはさらに募り、なにかいいツールはないかと、アイ・オー・データ機器のサイトで探してしまった。
そこで見つけたのが、USB接続でできるオーディオキャプチャー「AD-USB」だ。

この「AD-USB」は、USBケーブル1本をMDやDAT、カセットテープ、レコードなどのプレイヤーに繋ぐだけで、簡単にデジタルデータ変換してくれるツールだ。

今回は、「蘇れ青春!俺のオリジナル編集MDをスマホで聞いてくれ計画」だ。

■ウォークマンが変えたアナログ時代の音楽生活
家庭や個人での音楽視聴・再生の始まりは、アナログレコードだ。ジャケットのアートにもこだわる人も多い。またアナログレコードには、可聴範囲外の音をカットされているCDにはない味わいや音質があると、未だに大切に保管して視聴してるマニアも多い。
音楽試聴の原点でもあるレコード・プレイヤー

そんなアナログ時代に活躍したのがカセットテープだ。カセットテープは磁気テープに音楽を記録することができたので、カセットデッキを使って好きな曲を選曲してオリジナル音楽テープを作成したものだ。

今のデジタル音楽のようにランダムアクセスもできないので、曲の頭出しや録音には楽曲時間と同じ時間がかかるなど、オリジナル選曲のテープをつくるには、かなりの時間と忍耐が必要だった。

そんな中、ソニーから登場した小型プレーヤー「ウォークマン」は、当時の音楽シーンを劇的に変えた。音楽を家庭で聞くモノから、屋外で聞くモノ、自分個人で聞けるものに変えたのだ。


■テープからディスクへ デジタル時代到来
ウォークマンの次に音楽シーンを大きくかえたのが、CDによるデジタル時代の到来だ。
それまで高級オーディオを用意しないと得られなかった高音質がCDの登場でだれでも安価に手に入るようになった。また、瞬時に頭出しができるランダムアクセスにより、音楽をより速く、沢山聞けるようになった。

録音メディアもデジタル化に対応し、テープではないMDディスクが登場した。曲の頭出しや巻き戻しが必要だったテープに比べ、高音質で録音できて一瞬で頭出しできる小さくて薄いMDは、あっという間に普及して、「オリジナル編集」のメインメディアとなった。

当時、スペックや仕様では音質はどのディスクでも同じはずなのだが、ディスクのグレード・品質で音質が違ったり、プレーヤーの性能で音質が違ったりと、録音にもこだわるユーザーも多かった。

かくいう筆者も当時はパソコンから一度オリジナルCDを作成し、そのCDからMDへデジタルコピーをして高音質のオリジナルMDを作成して友人と共有していたものだ。オリジナルCD作成は、高速ドライブでも、もちろん等速書き込みだ

今思うと、なぜそこまで無駄に苦労してたのかと思うのだが、当時は友人や恋人の喜ぶ顔を見られるだけで頑張れた。そんなオリジナルディスクを作ったことも、今は、懐かしい思い出だ。
部屋を整理して発掘して、青春が詰まったMDディスク(一部)

さぁ、そんな思い出がいっぱい詰まったMDをスマートフォンで聴けるようにしよう。


■「AD-USB」って、なに?
「AD-USB」は、お気に入りのレコードやカセットテープなどに保存されたアナログ音楽をデジタル保存できる、USB接続オーディオキャプチャーだ。

音楽データの取り込みから、編集、CD作成までが、添付のソフトひとつで済む優れものだ。操作が簡単なので、パソコン初心者でも安心して使うことができる。
USB接続オーディオキャプチャー「AD-USB」


本製品は、オーディオ機器に合わせて使い分けできる2種類の接続ケーブルが用意されている。レコードプレーヤーには、赤と白の「PHONO IN」で接続可能だ。ラジカセなど他のオーディオデッキには「LINE IN」で接続できる。

また、パソコンに録音中の音楽をスピーカーで聞きながらダビングできるように「LINE OUT」も備えている。
左からLINE IN、PHONO IN LR、アース、LINE OUT

本製品は、小さな本体にフォノイコライザーを搭載しているので、レコードとパソコンを直接接続して録音できて、とても便利だ。録音したデータは、CDにするだけでなく、iPodやウォークマンで楽しむこともできる。
「AD-USB」のパッケージ

本体には、サポートソフトCD-ROM(1枚)、取扱説明書(保証書を含む)が付属される。
「AD-USB」の添付品


■セットアップは簡単!ケーブルを接続するだけ
セットアップは、至って簡単だ。「AD-USB」にMDやカセットテープ、レコードなどのプレイヤーの音声ケーブルを繋げたら、パソコンのUSB端子に接続するだけでよい。
「AD-USB」に音声ケーブルを繋げたら、パソコンのUSB端子に接続する

「AD-USB」は、パソコン初心者の方でも安心!3ステップで簡単に音楽CDを作ることができる。

たったこれだけで、パソコンで再生したり、iPodやウォークマンで聴いたり、音楽CDを作成できるのだ。

iPodやウォークマンに音楽データやラジオ音声データをダビングすれば、通勤途中や外出先でもいつでも気軽に楽しめる。

iTunesへの転送も凄く簡単だ。パソコンに音楽データを取り込むときに、、「iTunesライブラリに追加する」にチェックをつければ、音楽データをiTunesライブラリに自動登録できる。
iTunesへの転送も簡単だ。iPodやiPhoneですぐ楽しめる。もちろんMP3なので、ウォークマンでの視聴も可能だ。


■レコードからの録音に便利!フォノイコライザー搭載
通常レコードプレーヤーから直接パソコンに接続して録音しようとすると、CDに比べて約1/1000程度のとても小さな音量で録音されてしまう。

そのため、CDと同じような音量にするには、別途「フォノ端子を搭載したアンプに接続」するか「フォノイコライザーに接続」して、音量を大きく補正することが必要になるのだ。

本製品には、このレコードプレーヤーの出力信号を増幅調整する「フォノイコライザー(MMカートリッジ方式対応)」を搭載している。PHONO INからMMカートリッジ方式のレコードプレーヤーに直接接続できるので、別途機材を準備することなく、簡単にパソコンに録音することができる。



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USB接続オーディオキャプチャー「AD-USB」



「AD-USB」を使えば、MDやDAT、カセットテープ、レコードなどの音楽データを手軽にパソコンへ取り込める。

どんどん劣化して聴けなくなってしまうアナログレコードやカセットテープ、再生環境が減っているMD、昔聴いていた懐かしい思い出の曲をパソコンに保存したり、スマホで持ち歩きたい人にとって、「AD-USB」は大変便利なアイテムと言えるだろう。

アイ・オー・データ機器