シングルGPU構成という条件でNVIDIAの最高峰のGPUがGeForce GTX 680ならライバルのAMDはRadeon HD 7970 GHz Editionが対抗馬となるだろう。例えばハードウェアバリバリなユーザー向けメディアの性能比較記事を見ると、それぞれ得手・不得手な分野がありそうだが3Dグラフィックスで最高性能を得たいと思っているのであれば、GeForce GTX 680かRadeon HD 7970 GHz Editionのいずれかになるはずだ。そのRadeon HD 7970 GHz Editionがさらに強力になったグラボが登場した。


株式会社アスクが扱うSapphire Technology社製の「VAPOR-X HD7970 GHZ EDITION 6G GDDR5 PCI-E DL-DVI-I+SL-DVI-D / HDMI / DUAL MINI DP OC VERSION」は、AMD製「Radeon HD 7970 GHz Edition」を搭載するグラフィックスボードだ。このボードは、先述したようにAMDのGPUでは現状最高峰となるRadeon HD 7970 GHz Editionに、何と6GBという大容量ビデオメモリーを組み合わせたハイエンド仕様になっている(リファレンスボードで3GBメモリー)。

標準設定においてはコアクロックは定格1GHzで動作。「Power Tune with Boost」機能により、ブースト時1.05GHzまで自動的にクロックアップされる。さらに、本体に搭載された「EZ Boost Button」を押すと、ワンタッチで定格1.05GHz、ブースト時1.1GHzで動作させることができる。

こうなると発熱等も気になるが冷却は、Sapphireオリジナル・ベイパーチャンバー採用のGPUクーラー「Vapor-X Cooling Design」を搭載。熱を効率的に伝達するヒートパイプとベイパーチャンバーの組み合わせにより、高負荷環境においても安定した冷却が行える。このように現状では、これ以上ないと言える仕様になっており、値段も予想市場価格で7万円台前半となっている。

これだけのモンスター仕様なため搭載可能なシステムを選ぶ。電源容量は550ワット以上は必要だろうし、外部電源も8ピン×2だ(リファレンスでは6ピン、8ピンが各1)。CPU含めかなりのハイスペックのマシンでないと、その性能を余すことなく引き出すことは難しい。まさにグラボが買い手を選ぶとでもいうような感じだ。「我こそは!このグラボにふさわしいマシン環境を持っているぜ!」という人で、予算に余裕があるなら購入をオススメしたい。

◆製品情報
メーカー:Sapphire Technology
製品名:VAPOR-X HD7970 GHZ EDITION 6G GDDR5 PCI-E DL-DVI-I+SL-DVI-D / HDMI / DUAL MINI DP OC VERSION
発売時期:9月中旬
予想市場価格:7万円台前半


VAPOR-X HD7970 GHZ EDITION 6G GDDR5 PCI-E DL-DVI-I+SL-DVI-D / HDMI / DUAL MINI DP OC VERSION
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