任天堂が新しい据え置き型のゲーム機本体「Wii U」の詳細を発表した。日本では2012年12月8日(土)に発売で、価格は25,000円(税別)からとなっている。同時発売ソフトには「Newスーパーマリオブラザーズ U」などが用意される。

本体価格がやたら高くて、なおかつ魅力のあるソフトや気楽に遊べるソフトがないというような、過去にあった“ローンチの失敗“を繰り返さないようにといった配慮が見える。



■Wii Uは2モデル提供される
Wii Uは「ベーシックセット」(税別25,000円)と「プレミアムセット」(税別30,000円)の2種類が用意される。どちらも基本機能は同じだが、内蔵ストレージ容量が異なり、ベーシックセットは8GBで、プレミアムセットは32GBとなる。

わずか5千円差で24GBの違いはかなり大きい、プレミアムセットのほうが当然コストパフォーマンスは高くなる。
くわえて「Nintendo Network Premium」というサービスやオプションなども、プレミアムセット向けに提供されるので、ゲームを本格的に楽しみたい方にはプレミアムセットがよさそうだ。

注意したいのが、従来機種のWiiを持っている前提の構成となっている点だ。Wiiで特徴的だったリモコンや、それを使うためのセンサーバー、ヌンチャク型のコントローラーなどは従来機種の物を使い回せるように本体に内蔵されていない。もしもWii Uを新しく購入する場合、これらのオプションセット「Wiiリモコン追加パック」(税別5,000円)を購入する必要がある。完全新規でプレミアムセットを購入すると3万5千円強という出費になる点に注意されたい。

■本体価格は26,250円からだが・・・
現行機種のWiiを所有しておらず、全く新しくWii Uを購入し、一通りゲームを楽しむ場合、最低でもWii Uベーシックセット26,250円(税込)、Wiiリモコンプラス追加パック5,250円(税込)の31,500円がハードウェアのコストとして必要で、これにゲームソフトを別途購入する必要がある。

さらに必要になるかもしれないのがUSBの外付けHDDなどだ。プレミアムセットの内蔵ストレージ容量32GBあれば、ある程度のゲームをダウンロードしても余裕だろう。Wii Uは独自規格の光学ディスクでソフトが提供されるが、ダウンロード販売でもされる。ダウンロードを中心としたい場合、別途USB接続のHDDなどが必要になる。これは物によって異なるが、1万円前後で販売されている。

ハードウェアのコストとしては最低でも26,250円が必要。これは任天堂としては従来の据え置きハードと同等だ。しかし、スマートフォンが普及するなど、ゲーム関係の環境は変わりつつある。最低金額で済むユーザーばかりではないので、やはり、3万円前後の出費は覚悟しておいたほうがいいだろう。

同時発売ソフトにはNew スーパーマリオブラザーズ Uなどがあり、ソフトウェア面でも万人が楽しめるように力を入れており、販売当初にかなり注目を集めることは確実だろう。その人気が続くかどうかはソフトやサービスなど今後の展開にかかっている。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

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