いよいよ本日発売されたアップルの最新スマホ「iPhone 5」。au版のiPhone 5は、日本におけるiPhoneとしては、脱獄なしで初めて公式テザリングに対応し、、2013年1月にはソフトバンクのiPhone 5も対応する。

テザリングとは、スマートフォンなどの携帯電話のネット接続回線をWi-Fiのホットスポットとして使えるようにする機能だ。実際には以前からiPhone自体にその機能はあったし、他社の端末なども可能だったが、日本のiPhoneでもは公式にはサポートされていなかったのである。

このテザリング機能を上手に使えば、今まで通信費を削減することばかり考えていた筆者の通信環境は、使い勝手の点でかなり向上しそうだ。
■すべてのモバイル通信をWiMAX経由にして通信費を節約
現在、筆者の外出先でのすべてのデータ通信は、UQ WiMAXのモバイルルーターを経由している。iPhoneやiPadはもちろん、ノートパソコンやゲーム機など、すべてのWi-Fi機能搭載機器はすべてこのモバイルルーターに接続できるように設定している。

UQ WiMAXは通信速度などが特徴だが、実際に使っても速いので、WiMAXの電波が届いて、モバイルルーターの電池がある限り、どこに行っても自宅にいるのと同様の通信環境を得られている。これにかかるコストは、UQ Flatというプランの場合で月額4,480円だ。

3G通信機能のあるiPhone 4S(ソフトバンク版)や他の端末もデータ通信は常に切っている。iPhoneの場合、データ通信は2段階定額プランの最低額になり、料金は1,000円弱(端末代金除く)で済む。

■モバイルルータの不便なところ
複数の端末を利用して通信料金を削減したい方は、WiMAXに限らずモバイルルーターでの運用をおすすめしたいが、問題点もいくつかある。

モバイルルーターでの運用でデータ通信自体は快適だが、iPhoneのようなスマートフォンをデータ通信オフの状態で使っていると不便な事もある。ちょっとした買い物などの外出でも、iPhoneと同じようなサイズのモバイルルーターを持ち運ばなければならないのだ。外出先ではバッテリーがもったいないので、データ通信を使わないときは、モバイルルーターの電源を切っている。

いざ使おうと思っても、モバイルルーターの電源を入れ、各種通信の接続が完了する30秒程度はデータ通信することができない。たまにモバイルルーターを忘れて外出してしまうこともあり、どこかにあるホットスポットなどにたどりつかなければデータ通信ができない。

通信料金は1つにまとめられて節約にはなるが、使い勝手の点で問題がある。

■スマートフォンでテザリングできるようになればすべて解決だが
最も持ち運ぶ機会の多いスマートフォン自体でデータ通信をし、その端末でテザリングができるようになれば様々な点で利点がある。持ち運ぶ機器を減らす事ができるし、充電などの手間も減る。

しかし、通信料金はどうしても上がってしまうなど、デメリットもいくつかある。テザリングした場合、auやソフトバンクでテザリング時の上限とされている7GBのパケット通信量にすぐに達してしまい、速度規制がかかりネットがまともに使えなくなることも考えられる。次回の記事ではテザリングを使用した場合の料金などを考えていきたい。


上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。


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