クラウド型ストレージサービスとしてもっとも人気のあるのが、Dropboxだ。パソコンのフォルダ内とクラウド上のファイルが自動的に同期され、最新状態に保たれる上、古いファイルも復活もできるという「シンプルで多機能」なところが支持されている。

Dropboxに対応したアプリは数多いが、これを活用したサービスも出てきた。その中から、「Sellbox」(セルボックス)を紹介しよう。

■独自フォルダで販売物を管理
Sellboxは実にユニークなサービスだ。自分で作成したデジタルコンテンツのファイルを販売することができる。プレゼンテーション用のテンプレートや電子書籍、イラストや撮影した写真といった自分に著作権のあるファイルであればSellboxで販売することができる。ただし、ファイルを保存しておく領域としてDropboxを使用する。つまり、Dropboxのアカウントを持っていることが前提だ。

利用するには、SellboxのサイトからDropboxのアカウントでログインし、DropboxとSellboxを連携させる。この際、Dropbox全フォルダへのフルアクセスを許可するかどうか尋ねられるので、「NO」にする。するとDropbox内にSellbox用の専用フォルダが作成されるので、ここに販売したいデータを置いておく。

Sellboxサイトでファイルの右側をクリックして、値段(単位はドル)を設定する。この際、説明用の画像を付加することもできる。公開用のURLが発行されるので、これをブログやソーシャルメディアなどで広めればよい。

■PayPalアカウントで決済する
Sellboxの決済は、PayPal経由で行われる。シェアウェアの購入に慣れているユーザーは、PayPalアカウントを持っていることが多いだろうが、そうでないなら、あらかじめアカウントをつくっておこう。アカウントは、ビジネス向けが適切だ。

通常、Sellbox側に手数料として販売価格の9%分をとられるので、販売側が受け取れるのは91%分だ。ただ、記事執筆時点では手数料は5%に値下げされている。キャンペーン価格かどうかは不明だが、販売したいものがあるなら、試してみるといいだろう。

なお、売上を現金化するには、別途、PayPal側の手数料が発生する。ドル販売が基本なので、為替相場によっては利益が上下することもあることもお忘れなく。

■利用を止める際はDropboxでも設定変更
Sellboxの活用に向いているのは、自作の楽曲やソフトウェアなど、小規模な販売を行いたいユーザーだ。「違法ダウンロード」にあたる著作権法違反のものを売ってはならないことは、言うまでもない。

なお、Sellboxの利用を止める際は、Dropboxのサイトで、「設定」画面の「マイアプリ」でSellboxを削除し、DropboxとSellboxのリンクを切断しておいたほうがよいだろう。


Sellbox

大島克彦@katsuosh[digi2(デジ通)]

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