本日のiPad miniの発売を控えた昨日11月1日、楽天は発表会を開催し、同社の子会社であるカナダのKoboが9月に発表していた電子書籍リーダー「kobo」シリーズを日本語化して日本市場に投入することを発表した。すでに投入されているkobo Touchに加え、kobo glo、kobo miniの2機種が投入される。さらに近日中にAndroid端末であるkobo arcの投入もアナウンスされた。

新端末を持つ三木谷社長


kobo miniも同時発表


kobo glo(コボ・グロー)は、kobo Touch同様フロントライト搭載のモノクロ6インチE Inkディスプレイを採用、重さは185gでmicroSDスロットを搭載しており、32GBまでのmiceoSDを装着できる。それより小型のkobo miniは5インチディスプレイで重さは134gと軽量。こちらもmicroSDを使ったストレージの拡張が可能だ。kobo gloが7,980円、kobo miniが6,980円だ。

大本命とされるkobo arc


そして、おそらくこれが大本命になるだろうと思われるkobo端末「kobo arc」(コボ・アーク)に関しては、具体的な日時までは言わなかったが「近日登場」というアナウンスがされた。kobo arcはAndroid 4.0を搭載する端末でディスプレイは7インチでマルチタッチ対応、1600万色の液晶を搭載、130万画素カメラやマイクロホン、SRS TruMedia対応スピーカーといった仕様でAndroidタブレットと呼べる製品になっている。

独自のメニューとなるTapestries(タペストリーズ)を採用しているが、中身はAndroidなので、読書以外にも動画や音楽鑑賞等いろいろなことができる。8GBと16GBモデルが用意され、日本での価格がいくらに設定されるかはまだ不明。

■蔵書の多さではなく、良書の多さを望みたい
つい先日、オープン時の蔵書数の表記が景表法上不適切だと消費者庁に指導を受けたばかりだが、Wikipediaや一曲分の楽譜を一冊と数えたりするなど「蔵書の多さ」でユーザーの注目を集めようとしていたが、ユーザーの眼はごまかせなかった。地道に版元と交渉して、蔵書の多さより、良書を多く取り揃えたほうがユーザーも集まって来るだろう。まさに千里の道も一歩からだ。

今後の展開が気になるところ


インタビューに対して「騒いでいるのは一部のユーザーだけだ」「一冊のとらえ方が違う」云々等、かなり強気の発言に世間の注目が集まっているが、このままこうした戦略を続けて行くと「そして誰もいなくなった」という結果になりかねない。

日本でのkoboシリーズへの電子書籍サービスが停止されてしまうとkobo Touch、glo、miniは存在意義を失い、唯一残ったkobo arcにKindleアプリを入れたりGoogle Playのブックストア経由で電子書籍を購入するという笑えない話になってしまう。評判の悪い部分は即座に修正し、良い部分を延ばして行くことでユーザーの好感度はアップして行くと思われる。楽天の今後の頑張りに期待したいところだ。




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