旧モデルは新モデルよりも高性能? ソニー電子書籍リーダー PRS-T2 vs. PRS-T1」で紹介したように、ソニーの電子書籍リーダー「PRS-T1」は、電子書籍の閲覧だけでなく音楽等を再生したい人にとって、最新機種の「PRS-T2」よりも魅力的な端末に思えた人もいるかもしれない。

そこで今回は、電子書籍リーダーながら、電子辞書まで内蔵し、さらに音楽再生までできる「PRS-T1」について、その細部を振りかえってみたいと思う。

■音楽を再生できる!画面も綺麗
「PRS-T1」の特徴ともいえる音楽再生機能について、最初に触れておこう。「PRS-T1」は、MP3 (拡張子.mp3)/AAC (拡張子.mp4、.m4a)形式の音楽ファイルを再生することができる。規格を満たしていれば、自分で作った音楽ファイルでも再生が可能だ。
音楽を再生しているところ。

表1.「PRS-T1」がサポートする音楽ファイル


ディスプレイも大きな魅力のひとつだ。ディスプレイには、E Ink社の電子ペーパー「Pearl」を採用しており、高コントラストでくっきり鮮明な文字表示を実現した。16階調のグレースケールなので、文字も画像も自然に美しく表現できる。バックライトを搭載していないので、目に優しく長時間の読書も快適だ。

光学式タッチパネルを搭載しているので、紙の本のように、画面に直接手で触れてページめくり、文字入力、メモの書き込みなどの操作が可能だ。ただし、スマートフォンやタブレットに慣れている人は、電子ペーパーのページめくり(画面切替え)を若干遅く感じるかもしれない。
青空文庫の太宰 治 氏の「秋」を表示させてみた。文字も画像も自然で美しい。


■外出先でも本が購入できる
「PRS-T1」は、Wi-Fiに対応している。モバイルルーターがあれば、外出先でも本が購入できる。また、上位モデルの「PRS-G1」は、小型で軽量ながら、3GおよびWi-Fiに対応しており、2種類のお得な通信プランが用意されている。
●“Reader Store”プラン
3G接続の利用料が最大で2年間無料のプランだ。初期登録料も利用料も無料で、好きなだけ“Reader Store”を利用できる。そして1年目に1冊以上の電子書籍を“Reader Store”で購入すると、2年目も無料で利用できる。なお、3年目以降の3G接続利用料(通信費・更新料含む)は年額1,050円(税込)となる。

●Webアクセスプラン
月額580円(税込)の定額利用料(通信費・更新料含む)で、インターネットを利用できる。“Reader Store”での電子書籍の購入のみならず、さまざまなWebサイトを自由に閲覧できる。
“Reader Store”を表示させたところ。


■単語がすぐに調べられる辞書機能
本製品は、本体内蔵の辞書機能として、従来の英和辞典「ジーニアス英和辞典 第四版」および英英辞典「New Oxford American Dictionary, Second Edition」に加え、国語辞典「大辞林 第三版」が追加となり、約23万8千語の日本語検索が可能になった。

画面上で調べたい単語を長押しするだけで、瞬時に単語の意味を調べることができるほか、キーボードで語句を入力して意味を調べることも可能だ。
「大辞林 第三版」は、約23万8千語の日本語検索が可能だ。


「PRS-T1」製品情報
ソニー

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